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これから動物愛護に関心を持つ方へ。動物愛護活動を見てきた1人の学生が思うこと。

今回の数値規制問題を受けて、急速に動物愛護がバズった気がする。


とっても嬉しい。みんなありがとうございます🐾

このまま拡がってほしい。
世界中に、まだ残酷な現実があるから。

動物と人が
適切な距離を保って
その尊厳が尊重される世界にしたい。




でも少し怖さもある。
いや、結構怖い。

ずっとこの世界で生きてきて
動物愛護のいいところも悪いところも知っているから。

動物愛護は闇が深いけど
この問題の倫理と道徳には恐ろしく複雑な価値観と経済のせめぎあいがある。


『動物を守る』ってなんだろう。

そもそも守るべきものなのか。

野良猫の去勢避妊は正義か。

殺処分は悪いことなのか。

狂犬病が日本でほとんど起こらない理由は知っているか。

愛護対象は哺乳類だけ?

ゴキブリを踏み潰すのはOKか。

里に降りてきた獣は愛護対象か、否か。

「獣害」ってなんだろう。

野菜は食べても痛がらないのか。

その化粧品には動物実験があったのか。

動物実験は医学のためならOKか。

ペットを同伴して避難できない避難所は。

スポーツハンティングによる収益は妥当か。

ヤフオクが象牙を扱い続けてるのは?

犬と猫だけ?ウシは?ニワトリは?豚は?

犬を食べる人もいるし

鯨やイルカを食べる人もいる。

食と文化にはどこまで向き合う?

「馬を食べる日本人 犬を食べる韓国人/鄭銀淑」



動物愛護界隈を知ると
日常生活がままならなくなる。


境界線は自分が決めなくてはいけないし


その矛盾点にアンチが怒気を交えた罵声を浴びせて避難してくる。



だからこそ、「感情に流されちゃいけない」。

愛護活動家の中には、
『死ね!!』
って言葉を
自分の正義から簡単に人にぶちまける人もいる。

動物に寄り添いすぎると、人間社会で上手く生きられなくなる。

でも誰も動物と会話できた人はいないし
彼らの気持ちを代弁することはできない。


黒人や、女性の差別がいまだに叫ばれるように

そもそも人ですらない動物はもっとその怨恨が深く、複雑で、果てしがない。



だから、『正解』がない。

『正しさ』もない。



それだけは忘れないでほしい。


『動物を守る』=『絶対正義』という図式が
必ずしも成り立つわけではないということだけは。


だから、感情的にはならないで。

しっかり見つめて、落ち着いて

そして答えを出してほしいんだ。

こんなにも愛おしい生き物たちの尊厳を
考える未来にしていくためにも。





#数値規制
#ペット
#動物愛護
#動物福祉
#社会問題
#動物愛誤

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