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#7 御恩葬儀


ありがとうございます。
~蓮華の笑顔で花道を飾る~
株式会社花道代表の木下英之です。
今回は「御恩葬儀」についてお伝えいたします。
1年以上寝かせ、熟成させた(ほったらかしにした訳ではない(;^ω^))記事です!


1.「御恩葬儀」とは

「御恩葬儀」とは、ご葬儀・お葬式を「形式」で捉えるのではなく、大切な人との関係性、いわゆる「恩」の観点で捉え直すという概念です。
「恩」をベースに葬儀を考えることは、命そのものの価値に気付くことにつながります。

ご葬儀の準備をしたり、ご葬儀に関わる中で、自分の生き方や相手との関係性を見つめ直し、「ずっと目の前にあったのに見えていなかった大切なこと」に思い当たっていただく事を主眼としています。

この考え方・概念を「御恩葬儀」と命名し、商標登録をしています。(商標登録:6577287号)


2.そもそも「恩」って何?

仏教では、人は恩を知る(知恩)ことに始まり、恩を心に感じ(感恩)感謝し、その恩に報いる(報恩)行動をとると教わります。
また、恩を返す「恩返し」は日常でよく耳にします。似た言葉で最近は「恩送り」という言葉をよく耳にします。返しきれない「恩」を次の人・世代に送ることです。ボランティアなどでよく耳にする言葉です。

それでは、そもそも「恩」とは何なのでしょうか?
『日本書紀』『古語拾遺(しゅうい)』などの日本の古典に出ている「恩」は「めぐみ」「みいつくしみ」「みうつくしみ」などと訓(よ)まれているようです。「めぐみ」は、草木が芽ぐむときの「芽ぐむ」を名詞形にしたものとされているが、草木が芽ぐむのは冬眠していた草木の生命力が陽春の気に育まれて目覚めることによるそうです。


このように、ある者が他の者に生命を与えたり生命の発展を助けることが恩を施すことであり、その逆が恩を受けることであると教わります。
~コトバンク~(https://kotobank.jp/word/恩-41814)を参照。

このようなことから私たち人間でいえば、生まれ、育ち、そしていつか亡くなる…「命のバトンをつなぐ」事がまさに究極の「恩」だといえるのではないでしょうか。

3.一度きりの人生、限りある命

「生死一如」(しょうじいちにょ)という言葉はご存じでしょうか?
仏教では生死一如とは、生きることと、死ぬことは、紙の表と裏のように切り離せない関係(一如)であると教わります。

この世で唯一100%な事があるとするならば、生きとし生けるものは必ず死を迎えるということ。
その確実に訪れる「死」から目を背けることは、生きることから目を背けているのと同じではないでしょうか。




人生は有限です。そして、終末はいつ、どこで、どのように訪れるのかわかりません。
そんな当たり前のことを、私たちはつい目の前の「日常」に追われて忘れがちではないでしょうか?

あるいは、いつかは死ぬことを頭で知っていても、どこか心では受け入れられない、信じたくないのかもしれません。

一度の人生、限りある命だったら、なりたい自分になって生ききりませんか?そして、周りの人にとっても価値がある、そんな生き方を表現してみては、いかがでしょうか。(ほめ達検定3級問題1より)

自分や、自分の大切な人が目を閉じてしまう前に、「恩」という観点で大切な人との関係性を見つめ直す「御恩葬儀」

いくら「死」が100パーセント訪れるといっても、それがいつなのかは誰も分かりません。自分の事であっても、大切な人の事であっても同じ。
「死」がいつ訪れるのか、分からないのならば、葬儀も同じ事です。

大切な人を亡くし深い悲しみの中、限られた時間の中で葬儀を無事に終えることは大変な事です。形式的な事に囚われ過ぎてしまい、後で後悔する事は悲しい事だと思います。
だからこそ予め葬儀の準備を通じて葬儀のことを考え、自分のあるいは大切な人の死と向き合う事が大事なのです。

「御恩葬儀」は葬儀を「形式」ではなくて、「恩」の観点で捉え直してもらいたいのです。

恩を知り、感じたならば、きっと恩に報いる行動につながります。
そうであるならば、「御恩葬儀」によって、自分が本当にするべき事、進むべき道が見えてくるのではないかと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
ご葬儀がピンと来ない方、まずは皆さんの日常の中で「恩探し」をしてみませんか?

御恩葬儀セミナー


おわりに

この「御恩葬儀」の記事を書いたのは1年以上前。ほぼ毎日気にかけながら、手つかずのままでした。

「御恩葬儀」は概念であると同時に、実際のご葬儀に変革をもたらす実用性を持たせないといけません。そして、私自身の在り方が、「御恩葬儀」でなければ、伝える事が出来ない。そんなジレンマを抱えていました。

発想の転換で、行動に起こせないという事は、報恩が無い。という事は感恩が無い。という事は、知恩すら無い。ですから、改めて自分の周りの「恩」を探し、「御恩葬儀」という言葉が生まれた時の事を思い出してみました。

すると、「家族葬」を提供できる葬儀社は星の数ほどあるが、「御恩葬儀」を提供できる葬儀社は私たち「花道」しかいない。そんなフレーズが頭に浮かびました。
改めて御恩葬儀と向き合い、苦しい今の状況に感謝する事で報恩の行動、1年以上取り組めなかったこの記事を仕上げる行動に結びつきました。

「御恩葬儀」みなさんの頭の片隅にこの言葉が残ってくれたら幸いです。


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