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20-21PLスタッツ分析(上位クラブ編)



マンチェスターシティ

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ゴール数リーグトップであるが、ヘディングやセットプレーからの割合は少なく、基本はオープンプレーからのゴールが多かった。期待値やシュート数、保持率もトップであり保持面では文句なしのトップのスタッツが並ぶ。
非常に面白いのはクロス数がリーグ最下位であり、あくまでもゴールに近い位置への侵入に積極的な意欲が伺える。それを裏付けるようにゴールエリア内でのクロス率はリーグトップであり、いわゆるゴール横に侵入しマイナスのクロスを上げる意識が相当高かった。これはペップが好む傾向であり、後でアーセナルの時も触れるがアルテタもこの傾向があり、いわゆるペップイズムを継承しているともいえるだろう。
パス本数が多いわりにキーパスやロングパス率が非常に低いことから、優先すべきは前ではなく保持で試合を制圧させること。
失点数も最小であり非保持でも数字は軒並み優秀。特に空中戦からの失点数が少なく、単純な放り込みでは崩れない。が…ペナ外からの失点率が高く(侵入できないから外からのシュートが増えているだけだと思うが)ゴラッソを作られやすい傾向があった。


マンチェスターユナイテッド

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ゴール数多いが、セットプレーからの割合は低い。シュート本数に対して期待値の方が低いことから2列目以降の選手のシュート意欲が高いことが推察できる。シティとは異なりエリア内でのクロスは少なく、基本はワイドレーンからのクロスを主とする。キーパス比率が非常に高く、軸となる選手(B・フェルナンデス)からのキーパスが目立つ。意外にも?空中戦からの失点率が高く、CB陣のフィジカルは課題(その意味でのヴァランの獲得は狙い通り?)面白いのはファール数が多いもののレッドカード率は低いので、そういう意味での試合運びは上手いのかも?(笑)


リヴァプール

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ゴール数に対するヘディング率が高いことからクロス数が多く、クロス数はリーグトップ。エリア内クロスが少ないのもヘディング率が高いことから分かる。パス本数や保持率が高く基本は保持制圧意識が高いチーム。
失点少ないものの空中戦やペナ外からの比率は低くオープンプレー以外からの失点は少ない。プレス強度はリーグトップであり、ネガトラ時の即時奪回意識が強いのは流石クロップといったところか。面白いのはカード率がリーグ最少でありクリーンなチーム


チェルシー

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順位の割にゴール数が少ない。内訳を見るとセットプレーからの得点率がかなり高く、屈強なCB陣のフィジカルを存分に活かしたと思われる。それを裏付けるようにヘディングでの失点率はリーグ最少であり、放り込みでは崩せない屈強なチーム。シュート数、期待値が高かったものの得点が上がらなかったのはFWの得点力不足が悩みの種。これを見ればハーランドを狙いたくなるもの分かる。被シュート数や失点期待値もリーグ最少でありまさに堅守のチーム。得点力に特化したFWを獲得できれば攻守ともに手強いチームになってくる。


レスター

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ゴール数多いがヘディング比率がリーグ最下位。逆にペナ外からのゴールが多く、意欲的にシュートを撃つ。それはシュート数に対する期待値の低さからも伺える。空中戦からのゴールの少なさはクロス数の少なさを見れば納得か。失点数が多かったのが失速の要因か。しかしながら被シュート数はかなり少なく、作られた少ないチャンスの質が高かったかシュマイケルのデキが良くなかったか。数字を見る限りは今季のシュマイケルの数値は軒並み悪かったので、持ち直しに期待したい。


ウェストハム

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ゴール数の割合に対する空中戦やセットプレーでの割合が非常に高かった。逆にペナ外からのゴールは少なく、躍進の一番の要因は空中戦に強い選手が揃っていたことが大きかった(ソウチェク、アントニオ)シュート数に対する期待値が高く、シュートを撃つ位置は相手ゴールにより近い=クロス戦法であったと思われる。基本は保持を捨てて質の高いクロッサーから早めにボールを供給していた。裏付けるようにパス本数は少なかったものの前進パス、ロングパスの意識が非常に高く基本はボールを持ったら前へ前へが合言葉。一方で失点面に目を向けると面白いのが、ヘディングでの失点率が高くバックスの空中戦での脆さが露呈していた。またプレス強度も低く、基本は引いて守る。ボールを持ったら前の選手へ放り込む。イングリッシュスタイルなフットボールだった。



アーセナルやスパーズが出てくる中盤編はまた後日……

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