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関心・無関心について考える

映画『関心領域』をみた。映画のストーリーは予告をみれば大体予想はつくし、考察もネット上にたくさん落ちているから、理解できなかったシーンも即解決するだろう。しかし私はそれらを語ることよりも、どうやって自身の中で「関心」について消化させるのかを話し合いたい映画だと思った。

鑑賞前から「関心を示すこと」について悩んでいた。デモに参加したり不買運動をして関心アピールをすればいいのか?間違ってはいないけれど、自己満足にみえてしまうことがある。だから私にとっての関心を示す行為には当てはまらない。私は署名活動には参加するけれど、オンラインの署名は数が多すぎて信用性に欠けることがある。だから積極的に署名活動はしていない。とはいえ、何もアクションを起こしていないからといって無関心なわけではない。

一緒に映画をみに行った友人へこの疑問を投げかけてみた。話しているうちにようやく出口がみえてきたのだが、このように考え話し合うこと自体が関心を持つ行為であり、さらにそれを継続することが重要であることに気づいた。つまりこれが、私にとっての関心を示す行為である。

この映画をみて誰しもがガザを思い浮かべるだろう。しかし、近所で起こる孤独死や虐待に気づかないのも同じことではないだろうか。

関心・無関心について考え続ける。『関心領域』を2回みて、やっと消化できた。

興味のある方は、ぜひ映画館でみてほしい。

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