【乳がんの記録】悪夢の蕁麻疹
TC②8日目 蕁麻疹1日目
TC療法2回目の1週目は大きな副作用もなく順調に2週目に入った。このまま3回目まで平常運転できそうだなと思っていたそんな矢先にそいつは襲ってきた。
2回目の点滴から9日目、左腕の関節内側にポツリと湿疹ができて痒い。抗ヒスタミン薬のエピナスチン(アレジオン)を服用してみる。
治らない、どころか症状が拡がっていく。
TC②9日目 蕁麻疹2日目
肘や脚にもポツポツと蕁麻疹が出現。最初は蚊に刺されたようなぶくりとした小さな湿疹が大きく拡がって、さらに酷くなり繋がって赤くなる。
痒い、とにかく痒い。
エピナスチンより強めの抗ヒスタミン薬レボセチリジン(ザイザル)を飲んでみる。
全く効かず蕁麻疹は拡がる一方。
耐えられず、近所の皮膚科へ。抗がん剤治療をしていることも説明したうえで、さらに強い抗ヒスタミン薬エンペラシン(セレスタミン)を処方してもらう。
効かない。もうここで絶望感が半端ない。
腕、脚、顔、首、腰回り、、ほぼ全身に繋がりまくって地図みたいになった蕁麻疹が消えては出現消えては出現で重なっていく。
全身に出るし、Apple Watchや下着の締め付け部分にさらに出やすい。心拍数や歩数管理に毎日外せなかったApple Watchを外す。シームレスパンツと緩めのズボン、ゆるゆるのTシャツで過ごす。
痒くて全く眠れない。眠くなる薬なのに全く眠れない。
TC②10日目 蕁麻疹3日目
朝一で乳腺外科に連絡。すぐに乳腺と皮膚科の受診をすることに。
結果は原因不明。TCの副作用なのかただの蕁麻疹なのか分からないとのこと。出るタイミング的に薬疹ではないのでは、という見解らしい。
ただの蕁麻疹だとしてもこんなに酷いのは初めてだから抗がん剤の影響であることは間違いないと思うけど…単純に寝不足、ストレス、免疫力低下によるもの?分からない。
「先生、とにかくこの痒みだけをなんとかしたいです」
前日に皮膚科で処方してもらったエンペラシンの増量と気休めのスーッとする塗り薬が処方される。
入院管理も覚悟したけど、血液検査は特に問題ないということで帰宅。
顔が蕁麻疹で別人のようにパンパンになっていて悲しい。
薬で改善されないから、この痒さやパンパンの顔と一生付き合っていくことになったらどうしよう、という不安に襲われる。
TC②11日目 蕁麻疹4日目
前日よりは眠れた。
症状もMAXが10だったら8.5ぐらいになった。少しでも良くなっているのは救い。
それでもまだ新しい蕁麻疹はどんどん生まれる。全身は真っ赤。
顔、手の甲、足首がパンパンで、蕁麻疹むくみの両方が悪さしているのかもしれない。
夜になると少しだけ息苦しさを感じるようになってきた。胸の圧迫感と大きく息をすると咳き込み。とはいえ緊急で病院行くほどでもない。
TC②12日目 蕁麻疹5日目
ピークを抜けたのをはっきりと感じた日。
顔の赤み、腫れ、むくみは継続しているけど、薬のおかげか新しい蕁麻疹ができても消えるサイクルが速くなった。痒みもだいぶ治った。
家事や食料品の買い物に行く気分になった。ただ体力は落ちているし暑いし、往復5分のスーパーでぐったり。
絶望から思ったより早く復活できた。
TC②13日目 蕁麻疹6日目
蕁麻疹はMAX10→2ぐらいまで改善。顔はまだアトピーや酒さのように赤くて、腫れぼったい。
それまで出てなかったお腹周りとか服が擦れる部分が赤くなって痒い。かと思えば洋服には当たらない膝回りなんかにも現れる。出現する要因は不明。
ただ薬の効果で出現から消失までの時間がかなり短くなったから我慢できる。
TC②14日目 蕁麻疹7日目
ほぼほぼ回復したものの目の周りにアトピーぽく残っている。体も時々現れては消えるの繰り返し。
薬は量を減らさず飲み続けている。完全に消えるまではそうしよう。
明日の外来で今後の治療がどうなるか決まるかもしれない。今までは「絶対予定どおり完走するぞ!」と思ってたけど、今回の蕁麻疹で完全に心が折れて、中止でも薬を減量して継続でもどちらでもいいやと思っている。
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