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インドネシアでの出産ってどんな感じ?

夫の実家であるインドネシアのマナドで第二子を出産しました!この記事では、妊娠31週でインドネシアへ渡航して何度かの妊婦検診を経て出産した体験をまとめています。インドネシアで出産される方の参考になれば幸いです!

インドネシアで出産したい場合にまず確認すべきこと

日本で妊娠して海外出産する場合、飛行機への搭乗期限があるので国内での里帰り出産よりも猶予がありません。妊娠週数ごとの考えるべきこと、段取りはこちらの記事をチェックしてみてください。

渡航時の妊婦(私)の状態

私の場合は妊娠31週でインドネシアへ渡航予定だったので、妊娠30週までは日本の産婦人科で妊婦検診を受けていました。単胎で成長にも特に異常はなく、妊娠高血圧の検査に引っかかったものの、再検査で問題なしと言われていました。結果的に、最後までコンディションは良いまま今に至ります。

滞在しているマナドの様子

Wikipediaによれば、マナドはスラウェシ島で「マカッサルに次ぐ第二の都市」であり、ダイビングが有名な観光地でもあり、ショッピングモールもあります。ポスト・バリと呼ばれることも。公共交通機関はマイクロバスがありますが、インドネシアではおなじみのGrabやGojekがすっかり定着しています。産婦人科もちゃんとありました。

医療費ってどうなるの?

病院によるかもしれませんが、妊婦検診、出産ともに外国人だからといって金額が変わることはありませんでした。一回の検診で200kルピア、出産費用は病室によりますが普通分娩で個室(VIP)で10jutaルピアくらいでした。それに加え、妊婦検診時に2回に分けて妊婦用の予防接種を受けましたが、1回あたり+100kルピアでした。

ただ、妊婦検診については、日本のお住まいの自治体に確認することをお勧めします。私が住んでいる地域では日本での妊婦検診はチケットで補助を受けられますが、海外で妊婦検診を受けた場合もそのチケットの金額以下であれば返金されるらしいです。(申請には領収書が必要です)

また海外出産の出産費用、出産手当や育休手当については別の記事にまとめていますが、日本で受給資格がある場合は海外出産でも受け取ることができます。

分娩費用に充てられる出産一時金は40万円ほど支給されますが、インドネシアでの分娩費用は7万円前後だったので差額の33万円はそのままもらうことができます。わーい!

妊婦検診ってどんな感じ?

今回利用した産婦人科は「KASIH IBU MANADO」。ローカルから評判が良い病院で産婦人科と小児科が併設されています。

こちら、初めて来てみたときのツイート。

このように、事前の問い合わせなく来るとお医者さんがいないというのがインドネシアのローカル向け病院では普通みたい。まずは最初に電話するのが吉。

カラーの3Dエコーがあり、毎回見ることができました。

チェックするのは妊婦の血圧、体重と赤ちゃんの心拍、エコー。あとは体調の確認。尿検査はなし。妊娠31週以降、通う頻度は日本と同じでした。

私は日本の産婦人科に紹介状を書いてもらっていたので、それを元に体重管理のアドバイスをもらったり、出産が近くなると分娩方法について相談したりしました。里帰り出産で義実家のみんなはひたすら「食べよし食べよし」と際限なく食べることを勧められる環境だったので、医師から「食べすぎ禁止」と言ってもらえて正直助かりました(笑)。

出産前に何を買えば良いの?

里帰り出産などで産後も家族や友人を頼れる場合は入院中と退院直後に必要になる最低限のものがあれば大丈夫ですが、「あれ買ってきて」と気軽に頼めない場合は前もって準備しておきましょう。インドネシアでは日本と違って病院側が準備してくれるものが少なかったり、いざ買おうと思っても品揃えが良くないこともあります。

入院時に最低限必要なもの
◯赤ちゃんの服、帽子、手袋、靴下(滞在分、帰宅分)
◯おひな巻きできる布(1日1枚)
◯赤ちゃんのバスタオル(1日1枚)
◯新生児用おむつ
◯おしりふき
◯赤ちゃん用のクリームなどスキンケア
◯妊婦の滞在中の着替え(出産時も私服)
◯悪露用のナプキン
◯入院中の母乳パット
◯バスタオル、シャンプーや石鹸、歯ブラシ、ティッシュ

退院後に必要なもの
◯赤ちゃん用の石鹸
◯赤ちゃん用の衣類用洗剤
◯赤ちゃん用のベッド
◯赤ちゃん用の蚊帳
◯ベビーバス
◯赤ちゃん用の服
◯抱っこ紐やスリング

必要になってから買えばいいもの
◯粉ミルク
◯哺乳瓶
◯搾乳機
◯おもちゃ、メリーなど

インドネシアでの出産ってどんな感じ?

私は第一子を日本で、第二子をインドネシアで出産しましたが、第一子は微弱陣痛。今回第二子は35歳での高齢出産ということもあって、医師からは帝王切開を勧められました。結果的には、予定日まで待たずに陣痛促進剤を使ってみて、運良く効いたので普通分娩という流れでした。

基本的な流れはインドネシアも日本も大きく変わりませんが、日本よりはインドネシアの方が帝王切開を勧められやすいというか、ハードルが低い印象でした。

分娩時の大きな違いといえば「分娩台がないこと」。ふつうの固い処置用ベッドに長時間いたので、陣痛で腰が痛いのかベッドのせいで腰が痛いのかわからなかった…(笑)。

その他、当日の出産の様子や夫の立ち合い出産エピソードはこちらに記録してあります。

入院中ってどんな感じ?

私が出産した産婦人科では出産初日から母子同室でした。ただ、沐浴は全て病院側でしてくれて(しっかりおひな巻きされて戻ってくる)、必要ならミルクを作ってくれたりもしました。日本の小さな産婦人科よりも頼りやすいイメージです。

沐浴指導も授乳前後の体重測定もなく、ひたすら授乳と体を休めることに専念できました。日本と違って、家族のサポートがある前提で考えられているように感じました。

出産当日・入院中の食事は病院によると思いますが、うーん(笑)。義母の作るご飯が恋しかったです。

退院後ってどうするの?

手続き

退院後の手続きとしては、まず医師の診断書を受け取ります。

両親のいずれかがインドネシア人であれば、インドネシア国籍が自動的に付与されている状態。診断書を持ってCatatan Sipil(民事登録局)へ行き、住民票(KK)に追加してもらい出生証明書(AK)を受け取りましょう。子ども用のKTPも発行されます。

その後、日本の戸籍を取得するため、日本の役所に出生届を提出します。インドネシアの出生証明書(AK)には出生時間の記載がないので、医師の診断書も持っていく方がいいでしょう。日本に帰国せずに対応する場合、領事館経由か郵送などで対応することになります。生後3か月以内に出生届を提出しないと日本国籍を取得できなくなる(国籍留保ができなくなる)ので注意が必要です。

日本への帰国を控えている場合は、日本のパスポートを作成する必要があります。こちらはまた作成後に追記予定です。

通院

赤ちゃんの予防接種がすぐに始まります。医師の指導に従って進めましょう。予防接種は実費です。注射の内容に応じて金額が変わります。今のところだいたい一種類250kルピアです。(4種混合で1juta)同時に産婦検診もあるので、退院後しばらくは産婦人科に何度か行くことになります。

生活

パートナーがインドネシア人で里帰り出産する場合は、およそ40日間は安静を勧められるのが一般的なようです。体を冷やすような洗い物や洗濯は厳禁、重いものを持つのもNG。時に窮屈なくらい至れり尽くせりしてもらえるかも?いずれにせよ、のんびり過ごしましょう。

出産に関してはこんな感じです。何かわからないことがあれば、TwitterでDMいただけたらできる範囲でお答えしますよ。

参考になれば幸いです!

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