見出し画像

2歳10ヶ月トイトレレポ(アドバイザーに相談編)

本格的にトイレトレーニングを始めてから、想像を遥かに超えてあっという間におむつ外れした長男ニコ。

しかし、体調不良をきっかけにスランプに陥り、事前申告しないばかりか私の声かけにも「おしっこない!ノー!」と拒否、挙句お漏らしを繰り返す日々。先の見えないトイレトレーニングに疲れ果てた末に、同じく国際結婚カップルであり、おむつなし育児アドバイザーもやっている友人さきちゃんに相談することにしました。

さきちゃん/本能を育てるお産&子育て世話人。おむつに頼り過ぎず、子どもの本来持つ排泄する力をサポートするアドバイザー。布おむつと紙おむつを併用するなど、無理しない楽チンな育児を楽しむのがモットー。

子どもがトイレを怖がる原因

私「…というわけなんだよ、さきちゃん」

ふうむ、なるほどね。アドバイスの前に、赤ちゃんや子どもの排泄について軽くおさらいしておこう。

一般的に、言葉を話し始める2歳くらいから「おむつは卒業しましょう。排泄はトイレでしましょう」ってトイレトレーニングを始めるよね。トイレで排泄できないから、できるようになりましょうって。でも、実をいうと生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、おむつに吸収させる排泄より、トイレなどの開放空間で排泄する方が自然なやり方なの。ほら、自然界にはおむつはないじゃない?

それなのに、わざわざ習得したおむつでの排泄をある日突然「このやり方は適切でないのでやめてください」と言われるわけよね。そうした子ども側の混乱や戸惑いを知っておいてあげることがまずはとても大切なんだ。

排泄は意識でコントロールできるより深いところ、自律神経が司っているからすごくデリケート。大人も「おむつで排泄しろ」と言われてすぐにはできないのと同じで、あっちでして、こっちでしてと言うのは簡単だけど、実際やる側は大変なのよね。

私「確かに排泄って我慢はしやすいけど、今トイレ以外で出せって言われてもすぐできないかも」

あと、おむつでの排泄が特殊なのって、おむつの中ではところ構わず垂れ流し状態でそれにフタをしているだけっていうのもあるけど、私たちが日頃とっても頼りにしている「吸収体」の存在が大きくて。この吸収体のおかげで、おむつからもれずに済むんだけど、おしっこが出たそばから吸収してしまうから、赤ちゃんは「体から液体が出る」ことを知らずに大きくなっていくのよ。

時々、トイレでさせようとしても「おむつじゃないと怖い」と言う子がいるけど、これが一因だったりするんだ。何か出てる!何これ!怖い!ってさ。

排泄の自立には、おもに3つのステップがあって、

1. 排泄物が体から出ることを五感を使って脳が認識する
2. おむつの外でするという感覚を取り戻す
3. トイレやおまるなど決まった場所でする

って感じなんだけど、ニコの場合は、1歳になる前に一時期とはいえ朝イチだけトイレでおしっこさせていたでしょ?そのおかげで、ステップ1と2は終わっていて、おしっこやうんちが出るんだってことはすんなり受け入れられていたと思う。

私「ほほう、朝イチトイレだけでも無意味じゃなかったんだ」

うん、意味あるよー!

一日中付き添っておまるやトイレでさせてあげられるのがベストかもしれないけど、親目線で考えるとおむつに頼らざるを得ない状況もある。だから、1日に一度でも開放空間で排泄させてあげるのおすすめだよ。それだけでも、子どもたちは本来の排泄を思い出しやすくなると思うからね。

場所はトイレに限らず私たち大人が排泄している時みたいに「水分を外に出す感覚」が得られればどこでもオッケー。おまるでもいいし、お風呂、洗面台、バケツ、どこでも。

私「朝イチなら大抵何かしら出るから成功しやすいのもいいよね!」

長男ニコのトイレトレーニング

さて、じゃあ、排泄について軽く振り返った上でニコのケースを見ていこうと思うんだけど。まずは私の感想を言ってもいい?

私「ど、どうぞ(ドキドキ)」

ニコはもう自立してるじゃん!トイレトレーニングはとっくに終わってるよ!

私「え!」

おむつなし育児的には、トイレトレーニングではなくて「排泄の自立」と表現するのだけど、お手洗いの一連の流れを本人ができるようになることを指すのね。ニコはもうすでに一通り経験しているから、すでに自立していると言えると思う。

でもさ、まだ2歳だから未熟だし、完全にコントロールできないのさ。後退したとかスランプというよりも、不安定なのよ、そもそも。つまり、至って順調。何も問題なし。安心して大丈夫です。

私「そ、そうだったのか…焦って治すようなことでもないんだ、なんだあ…ホッとしたあ…」

うんうん。おねしょやお漏らしをしてしまうと「トイレでしなければいけないのに失敗した」と焦るけど、実は「おむつ以外のところに出せたね!」ってことで大成功なの。

それに、膀胱が育っていくためには頻繁にトイレに行くより、お漏らしする方がまだマシなのよね。ギリギリまで我慢して限界を知る経験をしたわけだから。なので、「お漏らししちゃった!失敗した!」というより「膀胱が育つために、また一歩前進した!」と思う方が、精神衛生上いいのかもしれない。

この辺りは「お漏らしされたくない!」っていう考えも間違いじゃないし、どこまで受け入れられるかは一度自分や家族と向き合った方がいいけどね。

私「確かに、失敗や後退って考えると毎日うまくいかなさすぎて心が折れそうだけど、何かしら前進したって思えたらがんばれそうな気がする。でも、トイレ以外でするのはダメって教えるにはどうしたらいいのかな?」

前提として、おねしょやお漏らしってそれを繰り返すことだけでクセになったりしないから安心して欲しいかな。むしろ、強く怒ってしまう方が、排泄どころか自己肯定感も育たなくなって不安定になったり、それが影響して排泄が自立しにくくなることもあるよ。大人は「そこで排泄しちゃダメ!」と言っているつもりでも、子どもは「排泄はダメ!」とか、「自分はダメな人間!」って言われているって受け止めてしまうこともあるからね。

それで、トイレ以外でダメっていうのは、なぜダメなんだろう?

私「うーん、そう聞かれると…ぶっちゃけ私が困るからです(笑)。掃除が嫌。外出でハラハラするのが嫌。もちろん、将来的に本人が困るということも含めて、今のところ私が困るから嫌なんだと思う」

それなら、そう伝えてみるといいと思うよ。「大人はトイレでするんだよー」「トイレでしてくれると助かるなー」って。これはもう、いつか彼らが習慣として身につけるまで繰り返して言い続けていくしかないね。お漏らしされては「膀胱育ててるねー」なんて言いながら。

私「ふむ。腹落ちはしたし、ホッともしたけど、そんなに大らかに捉えられるのすごすぎる」

私も排泄以外では爆発すること全然あるし、さすがにラグでうんちされた時は「おおう」って戸惑うよ(笑)。でも、排泄の自立には3つのステップがあるって知っているから、失敗じゃなくてまたひとつ成長したって思えているのがやっぱり大きいかな。うちの子どもたちもたくさんやらかすし、長女は未だにおまるの方が好きだったりするのよ。でも、できるはずって期待してガッカリするんじゃなくて、いつか必ずできるって信頼して待つ。期待と信頼は大切なキーワードだと思う。

私「期待と信頼!コーチングみたい」

あと、お部屋をできるだけお漏らしされても許容できる環境にするのもいいかもしれないね。親だって大変だから、楽する方法はどんどん取り入れるといいと思う。

私「なるほど。まあでも、軌道修正しなきゃとか、叱らなくていいって思ったらかなり気が楽になったよ。ところで、次男シオンのこともちょっと相談したいんだけど…」

もちろん!

というわけで、長男ニコ編はこんな感じで相談に乗ってもらったのでした。とんとん拍子にいきすぎて私が焦って空回りしていたのかも。問題なしと言ってもらえてめちゃくちゃホッとしました。

同じように悩んでいる方も気持ちが楽になるといいなあ。参考になれば幸いです♡

ちなみに、さきちゃんはこんな活動をしている方です。具体的なお悩み相談などがあればぜひメッセージしてみてください♡


サポートくださったお金は、主に新しいアイデアの試作品を作るために使います◎