彦根駅近くにおひとりさま女子もOK、素敵な「立ち飲み酒屋さん」見つけました! 佐和町商店街の中にある「さざなみ酒店」さんです。
ご主人の安齋さんは、酒店の3代目、この場所でお店をされて2年半だそうです。
元々は東京でサラリーマンをされていました。が、お父様が高齢になられとたということもあり、
故郷の彦根に帰られて後を継がれました。しばらくは普通の酒屋さんをされてましたが、
やはり時代の流れもあり、どうしようかと思われた時期もあったそう。
お酒を楽しむ店ができないかとあちこち物件を探されていた頃、(3年近く探されたとか)すぐ近くの今の場所が
空くというお声をかけてもらった安齋さん。とはいえリフォームにもお金がかかると思っていたら
たまたまお知り合いが色々助けて下さって、今のお店の形ができたそうです。
蔵元から古材を分けてもらったり、知り合いの方が設備工事をしてくださったり…建築関係の知り合い
の方がおられたりと。…「友達に恵まれてました」とおっしゃってました。
お店の中も落ち着く色で統一されてて、表通りから一筋中に入るだけでこうも違いますか
っていう大人のおしゃれな空間になってます。
立ち飲みというと、なんか中年のおじさんが酔っ払ってっていうイメージがありませんか。
でもここのお店は、例えばJRで仕事帰りに途中下車で立ち寄られてチョイと一杯飲んだりとか、
待ち合わせの前に少し時間待ちにちょい飲みで過ごされたりとか・・そういう風に時間を
過ごされてる方も多いとか。
又週末に、ご夫婦でお酒を楽しみに寄りましたみたいな方たちもおられました。
お客様も皆さん気さくにお声をかけて下さったのも嬉しかったです。
そして、なんといっても営業時間が、朝の9時始まりってのが素敵です。
だって・・今まで昼飲みって、家でやると妙な罪悪感というか、なんとも後ろめたいのが
ありましたもの。
例えば、今日はな~んもしなくていい日があったとしたら、そして夕方も車運転しなくていい、
そんな日があったら・・・ふら~っとおたずねしてみたい、そんなお店です。
さて私のおすすめ、それは「クラフトビール」。普通に大手量販会社が販売しているビールと対比されている「職人技のビール、手作りのビール」というか。私もお初でお邪魔した時、ベルギービールを頂きました。
一口飲んで・・は?っていうぐらいのびっくり!ビールちゃうやんみたいな…ワインの進化したような
飲み口、めっちゃ飲みやすいし、フルーティで、美味しいんですよ。おつまみはチーズを頂きました。
ほかにも沢山海外産のお酒を扱っておられます。
安齋さんはこのお仕事を始められてから、『ビアジャッジ』っていう資格も取得されたそうです。
お客さんが最高の状態でビールが飲めるように、色々創意工夫されているのがお話の口調でも
わかります。
クラフトビールに興味を持たれたのは、元々ビールがお好きっていうのもあり、初めてベルギーホワイトビールを飲まれた時、こんなに飲みやすいのがあったんだと思われたのが最初だそうです。
又、立ち飲み屋さんのことを「角打ち」というそうです。
角打ちは北九州が発祥ともいわれていますが、このあたりでは「つぼいり」とか呼び名は色々。
仕事帰りのチョイ飲みや、味をみて買いたいひとにはもってこいですよね。
でも、お酒そんなに飲めないしっていう方も大丈夫、ご自分の好みをご夫婦におっしゃれば、ちゃんと
OKなものをお勧めしてくださいます。
そして沢山の日本酒もおいてありました。この写真では全部わからないぐらい豊富な在庫ですね。
おつまみもそれに合うのを選んでくださいました。
欧米のライフスタイル、つまり普通に昼間にワインやビールを楽しむ文化そういうのが
まだまだ彦根では珍しいけれど、これが段々普通になっていくと嬉しいですよね。
安齋さんがこのお店を立ち飲みができるようにしたいと思われたのも、「例えば京阪神とかだと
昼間から普通に立ち飲みのおしゃれな店があるけれど…。彦根にはないし、もっと
気楽にお酒を楽しんでもらえて昼間から飲める店があればいいなぁという想いがありました。」
ということでした。
又「車や洋服が好きで楽む人がいるように、もっと身近にお酒を楽しんでもらえて、
小さな幸せを感じてもらえる店にしたいです」ということもおっしゃってました。
最初から最後までお酒に関して、熱く語られた安齋さんでした。
次回の訪問が本当に楽しみです。
月に一度、例えば自分にご褒美をあげる日(お給料日とか、記念日とか、なんか嬉しいことがあった日とか)
お出かけしてみませんか。
(写真 文:富田 有子)