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#67_マンガを置ける学級にしよう!

教室に、マンガを並べています。

今、並べているのは、2つのマンガです。

1つは『チ。-地球の運動について』、もう1つは『宇宙兄弟』です。

どちらも、自分自身の愛読書です。

試しに、『チ。-地球の運動について』を教室に並べてみました。教室にマンガを置いた理由―。最初は、ほとんど何も考えず、直感でした。「マンガ、並べてみよっ」という、とても軽い感じでした。今、あらためてふりかえってみると……というか、今、はじめて「教室にマンガを置くことの意味」を生み出してみました。

教室にマンガを置くと、「ひとりになっていい場所」をつくることができます。

さすがに、マンガを、複数人で読むことはしません(笑)マンガは、ひとりで読みます。マンガは「ひとり」をつくりだしてくれるメディアです。そのマンガを、たくさんの人がいる教室に置きます。マンガは「たくさんの人たちがいる教室のなかで『ひとり』になれる場所」をつくりだしてくれるメディアになります。

私自身、友だちの少ない学生生活を送ってきたので(笑)よくわかるのです。

「ひとりでいること」それ自体に、余計な意味がつぎたされてしまうことを。「あ、あの子、ひとりだ」とか「ぼっちになってるぅ~」とか、本当に余計な意味が勝手につぎたされてしまうことがあります。

マンガを熱心に読んでいたら、誰も話しかけてきません。

マンガを熱心に読んでいたら、周りの目や声なんて、気になりません。

教室にマンガを置くと、「ひとりになっていい場所」をつくることができます。

教室にマンガを置くと、教室の景色が変わります。

本来、「教室」と「マンガ」は相性が悪いものです。下手をしたら「不要物」そして「没収」という扱いを受けてしまう可能性があります。そんな可能性がうごめく教室に、マンガたちが、平気で並んでいる。

教室の景色が変わります。

教室の景色が変わると、「マンガを読みに学校にでも行くか」と思ってくれる子どもたちが生まれるかもしれません。

大歓迎です。

学校に来てくれるだけでハナマルです。

教室にマンガを置くのは、子どもたちに、相当な信頼を置かなければ実現できません。

「授業中、こっそり読んでました……」「あるある」もいいところです。でも、今のところ、そのような報告はありません。

マンガを置きはじめるタイミングで、子どもたちに「マンガを置ける学級にしようぜ!」と話をしました。子どもたちの方から「え、マンガとか、置いていいんですか?」「絶対授業中に読む人いますよ~」という声が出ました。でも(今のところ)そんな報告は聞いていません。

そのときは、そのとき。

夏休みの時間を使って、『宇宙兄弟』を全巻並べ終えました。

現在、ブックオフをはしごしながら、『リアル』を収集中です。


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