#39_「答えはない」に惑わされない
「探究」という言葉が使われる文脈で、しばしば登場するフレーズがあります。それが「答えはない」というフレーズです。探究のガイダンスやオリエンテーションでも、しばしば「探究に答えはないんだ」ということが力説されることがあります。(いつもひねくれながら人の話を聞いていると、「いやいや、『探究に答えはない』という立派な答えを出しているじゃないの……」と思うのですが……。)
以前、総合的な学習の時間を担当しているとき、こんなことを書きました。
「答えはないよ」というフレーズは、子どもたちを後押しするかもしれません。しかしその一方で、子どもたちの探究を「無責任」なものにする可能性もあります。子どもたちの探究をゆるませてしまう可能性もあります。他者が導き出した問いを「それもいいね、あれもいいね、なんでもいいね」と相対化してしまう可能性もあります。
「答えはない」に惑わされないことが大切だと思うのです。
「答えはあるんだ」
「答えを出すんだ」
「答えがあるから、答えを出すから、次の問いが生まれるんだ」
そう言う大人が、一定数、子どもたちのそばにいることが大切だと思うのです。
「ナスビの学校」では「探究に答えはあるよ」「探究の答えを出そうよ」と言う大人が、子どもたちの探究に伴走します。
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