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#51_「言ってもいいんだ」という安心感

昼休みや放課後は、子どもたちがリラックスしています。このリラックスタイムは、私たちにとって「宝の山」です。子どもたちがいろんなことを話してくれます。たわいもない対話のなかに、教育をアップデートしていくためのヒントがぎっしりと詰まっています。

たくさんのヒントを手に入れるためには、子どもたちとのあいだに「言ってもいいんだ」という安心感を育んでいくことが大切だなあと思います。「先生には、なんだかよくわからないけれど、いろいろ言えちゃう」という感覚を育んでいくことが大切だなあと思います。

セキュアベース・リーダーシップを実現していくためのポイントがあります。

  • 冷静でいる

  • 人として受け入れる

  • 可能性を見通す

  • 傾聴し、質問する

  • 力強いメッセージを発信する

  • プラス面にフォーカスする

  • リスクをとるよう促す

  • 内面的動機で動かす

  • いつでも話せることを示す

「いつでも話せることを示す」ために、自分自身がゆったりとしている時間をつくります。私にとってはそれが「朝」「昼休み」「放課後」です。ゆったりした時間をつくることで「冷静でいる」ことができるようにもなります。子どもたちと対話するときには、「子ども」ではなく、まずは「人として受け入れる」ことを大事にします。そうすると「子どものくせに」といういやらしい大人のエゴが消えていきます。それが「傾聴し、質問する」ことを可能にしていきます。子どもたちが勇気を出して発信したメッセージを解釈して、「これは現実を変えられるかもしれないぞ」と「プラス面にフォーカスする」とともに、「可能性を見通す」ことに挑戦します。そこで見出した可能性を実現するための「力強いメッセージ」を発して、子どもたちとともに現実を変えていこうとすることで、子どもたちを「内面的動機で動かす」ことにつなげていきます。

今日も、ゆったりと、1日をはじめたいと思います。

今日も、ゆっくりと、「言ってもいいんだ」という安心感を育んでいきたいと思います。

現場の問題について上司が適切なアドバイスをしてくれると期待できたら,「ほう・れん・そう」なんてことを上が言わなくても,自分から進んで仔細に報告し,相談しに来ますよ。命令しないと報告にも連絡にも相談にも来ないのは,そんなことをしても「役に立たない」と思われているからです。(内田樹(2021)『複雑化の教育論』東洋館出版社、p.63)

今日も、ゆっくりと、「役に立つ教師」「相談に行ける教師」になれるようにがんばってみようと思います。

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