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#24_「社会」と「学校」の関係を逆転させてみる

「ナスビの学校」は「ちょっとだけ未来の社会を先取りした学校」です。

世の中には「これからの社会はこうなるぞ」という未来予想図がいくつも提唱されています。ちょっと前まで、よく耳にしていたのは「Society5.0」と名の付く「超スマート社会」がその代表例です。

学校教育は、こうした「未来予想図」のあおりをダイレクトに受けます。「こんな社会がやってくるから、その社会で活躍できる、こんな力をもった人材を育成せよ」というミッションが、教育の世界に降りかかってきます。

ここには「社会が先、学校が後」というロジックが存在しているように思えてなりません。そして私は、学校で仕事をする人間として、こうしたロジックに違和感を覚えてしまいます。「Society5.0がやってくるのだから、こんな力を身につけないといけないぞ」と子どもたちに語る姿を見るたびに、「あなたは『Society5.0推進委員会』の幹部ですか?」と尋ねたくなります(笑)「あなた自身は、これからどんな社会がやってくると考えているの?」と尋ねたくもなります。

「社会が先、学校が後」というロジックばかりが先行すると、学校は「社会の下請け企業」のような位置付けになってしまわないかと不安になります。「下請け企業」になってしまえばしまうほど、学校の主体性や創造性が失われていくような気がしてならないのです。

「社会が先、学校が後」というロジックに対して、「学校が先、社会が後」というロジックを対抗させたいのです。

まずは学校が変わっていく。

学校にいる教師と子どもたちが、これからの社会を想像し、創造していく。

そんな学校で学んだ子どもたちが、社会へ飛び出していく。

そして、社会を学校のようにつくりかえていく。

私は、そんな未来のつくりかたを信じ、実践を重ねてみたいと思います。学校を変えていくための鍵は「民主主義」と「探究」にあるはずです。少しずつ、探索を重ねてみます。

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