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#2 黄鶯見睆の日記(2/9~2/13)

2/9水

なるべく人込みを避けたいので平日まっぴるまから休憩をとって、大阪の百貨店へ。チョコレートを買った。

仏教とカレーが好きな上司に、「ご縁を結ぶ」ことをコンセプトに「スパイス」を使ったチョコレートを。飄々としていつもニヤニヤしている上司には、ときどき話しているキャラクターのハンカチと貴腐ワインのチョコを。いちばん感謝している人に、伯爵茶のチョコとビスケットを。

古道具の催事でうつわを買った。

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スープとお茶が好きなのでいくつか持っている、おきにいりのちゃのみ、家族写真みたいだ。似ているけれどそれぞれ別の作家さんのうつわで、手に取ったときの重みも、くちびるがふれる厚みもちがう。
マットパール釉のマグカップ、うすくて艶々のミニカップ、フランスの化粧土のピジョンカップ、ぽってりカーブのかわいい湯呑み、ヨーロピアンで素朴な雰囲気のスープカップ、昭和のデッドストックの瀬戸物。

2/10木

このあいだ、ちょっとセクシーな下着を買った。在宅勤務でだれにも見せないけど、おっぱいたわたわに盛ってかわいい下着を着けているとますますメンタルがブレない。

2/11金

週末は来客があるので部屋の家事と掃除。部屋中に散乱してる本を本棚につめこむ。文庫本は奥から三層に詰め込んでもうミチミチ。収納に応じた物量しか所有しないことにするなら、つぎに本を買うときには同じだけ手放さなくちゃならない。捨てる、やめる、手放す、ってとても苦手。

それでも、もう読まない雑誌は縛って捨てた。2000年代前半の雑誌と2010年代の雑誌は、比較すれば流行りが全然違っておもしろいけれど、2020年代の雑誌は後から見たときにどんなふうに映るんだろう。

2/12土

大人になってからできる友人ってほんとうに尊い存在。こんな一般化しなくていいのだが、ここ数年で増えた友達と言えば、東大の文学部卒、京大の文学修士修了、東大の文学博士課程の人の顔が浮かぶので、そういう人に惹かれるのだなあと思う。しかもたまたま匿名ラジオリスナーとわかって、ヒプマイのことも知ってて、日本語ラップの話もできて、最近の三大好き好きコンテンツを共有できるもんだからもう爆上がりしてしまった。

男女関わらず、恋愛感情なく、友達もうこれ以上結婚しないでくれとけっこう本気で思っている。結婚すんなよ。後から出会った人にとられるみたいでさみしいよ。ずっと遊んでくれ。結婚以外のしあわせだってあんだろ。いっしょにいっぱい増やそうぜ。

2/13日

マモン・エ・フィーユのクッキーが本当においしくてびっくりする。

家の近所の安くておいしい焼き肉屋さんで壺漬けカルビをニコニコ食べて、映画「音楽」を観た。すっごいよかった。予告編を貼るけど、本編のほうがずっといい。71分だから見てほしい。古武術の一音目と、古美術・森田くんの覚醒がグッときたシーン。




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