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躁うつだけど、本が読みたい!

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

スマホを使ってnoteで文章を書くのは初めてなので、どんなふうになっているのかドキドキしますね。

単刀直入にいこう。
躁うつだけど、本が読みたいです。


今から6年ほど前、高校3年生の秋から、文章を目に入れても目が滑るようになりました。

言葉が入ってこない。

そのころから抑えようのない不安に襲われたり、思考がまとまらなくなったり、起き上がれなくなることもたびたび。
今思えば、そのころにさっさと病院に行っておけばよかったんですね。

その後、なんとか大学には入ったものの、
大学に在学しているときは、勉強に必要な文献をなんとか読むのに精一杯でした。
読んでいる行以外を全て隠してみたり、家では音読をしてみたり。
不安や思考力低下も相変わらずだったけれど、病院に行くのも面倒でずるずると先延ばしにしていました。

「そんな状態で卒論どうしたんさ?」という声が聞こえてきそうですが
卒論を書いていた半年間ほどは、軽い躁状態になっていたので少し読むスピードが上がりました。

今思うと躁状態になっててよかった。いや、よくないけど。躁状態じゃないと書ききれなかった気がします。

そして、研究を続けてみたい一心で大学院に進学したものの
「もう無理じゃあ」となりました。
「文系の大学院なんて、24時間中25時間本を読めるような人たちの集まりだ」みたいなことがSNSで言われていたこともありますが、
その基本のレールにさえも乗れない。

なんなら心身の状態が、どんどん悪くなっていく!
これはやばいぞ、と思いまして。

午前3時まで泣き腫らした目で精神科の初診予約(Web)を取りました。
すぐに受診できて、しかもその精神科の先生と気が合ったのは、本当に幸運だったと思います。

その病院で躁うつ(双極性障害)と社交不安障害の診断を受け、薬の調節を繰り返し、自立支援制度の申し込みをし、えんやこら。
なんだかんだで10ヶ月ほど経ちました。

精神科に十何年単位で通っている知人からは「まだまだひよっこでかわいいねえ♡」と言われました。
長い目で見ろよ、ということなのでしょう。

いま薬が効いているのか、理由のない不安感は少し抑えられています。
突然涙が出たり、急に起き上がれなくなったりすることはまだまだ。眠れないこともしばしば。(だからこんな時間に文章を書いている)
思考力や集中力の低下も悲しいものです。
今は調子がいいけれど、また近いうちに調子が落ちてびーびー泣くのでしょう。

でも、少しずつ少しずつ自分の気持ちが前向きになるに従って、もともと好きだったことをまた楽しめるようになりたいと思ってきました。
そう、「躁うつだけど本が読みたい」というわけです。

私は本が大好きです。
小説も漫画も新書も図鑑も大好き。
ファンタジーがすき。エッセイも好き。SFも好き。ミステリーは発掘途中。
小さい頃から、ずっと本を片手に生きてきました。物語が私を作ってくれました。
詳しくは書かないけれど、学部も院も人文学系です。(ろくに文章が読めない状態でよく学部を卒業したな!)

だから、文章が追えなくなり、本が読めなくなったとき、とてもショックでした。
ショックだったし、怖かった。
自分の味方が手を離れていってしまうような感覚になりました。

でも、文章が追えなくなったから分かったこともあります。
それは、私は言葉が大好きなのだということ。
綴られた言葉が大好きで、ずっとそれらに触れていたい。
今の自分の体調で精一杯で、就職とか仕事とか将来とかは今考えられないけれど、できればずっと言葉を大切にできる環境で生きてゆきたい。

そう強く思うようになりました。

私にとって救いだったこともあります。
それは、短い文章で描かれる世界観ならば、今の自分でも楽しめること。
美しい歌詞やキャッチフレーズ、短歌、俳句……短い文章に色々な感情や風景や世界観をぎゅぎゅっと詰め込んだ、宝石みたいな言葉がこの世の中にはあふれています。
同じくらい、人を傷つける言葉もはびこっていることはわかっているけれど。

宝石みたいなをそれらを読むたびに、こんな状態の自分でも言葉や物語に触れられていることの嬉しさをかみしめています。


だいぶ話が横にそれました。
そう、私は躁うつでも本が読みたいのです。
美しくて切なくて綺麗な言葉や世界に触れていたい。
そしてそれらについて、自分の言葉を綴って感想にしたい。
私は文章を書くことも大好きで、それが得意だと自負していた時期もあったのですが、ずいぶんと力が落ちてしまいました。なんせ頭がうまく回りません。
このnoteで、練習をしたいなと思います。

お粥をゆっくり食べるように、美しい言葉をちょっとずつ補給して、元気になることが私の目標です。ふふふ。
私を大切にできるように頑張ります。

おわり。

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