内部チューニング・改造・アクセサリーの多用に頼り過ぎない
最近まで、オーディオ機器の性能をより良く発揮するためには内部チューニングや改造も致し方ないと思っていました。
しかし、それは大きな過ちに陥り易くもあります。
その内部チューニングなり改造なりを施す者のレベル次第で、機器の音がメーカー純正の音から大きく変わってしまうからです。
CDプレーヤーを例にします。
PCでオーディオをするというのが今の流行りですが、私の所では一貫して CECのベルトドライブのCDプレーヤーです。
これまでは前機種からお世話になっていたお店のチューニングした音しか聴いてきませんでした。
結果、オーディオを始めた当初に望んだ音楽はあまり聴けずに、古いクラシックや大人しめのジャズ、環境音楽など、ジャンルが偏ったそのお店が推奨するような音楽しか聴けなくなりました。
CDプレーヤーの他、スピーカーやアンプ類もそのお店独自のチューニングが施されたものでした。
今はそのお店から離れて、CDプレーヤーはそのお店が施したチューニングパーツをすべて取り除いた純正ノーマル状態で聴いております。
また、BJ ELECTRIC やメーカー純正品の Harbeth P3ESR XDなどを導入したことにより、チューニング、改造、アクセサリーに頼り過ぎない極上の普通のオーディオになりました。
長い間、イビツで偏ったオーディオを聴き続けてきたため、若い時に聴いていて封印してしまったたハードロック、ヘヴィメタルのアルバムを次々と買い直し、若い頃よりアグレッシブな音楽を聴いています。
音質はどんなに速く狂い暴れている音楽でもうるさくなく、ギターリフがギザギザと斬り込んでくる感じも失われず、とてもカッコ良いです。
クラシックやジャズなど元から綺麗な響き音のアコースティック楽器を鳴らすのは比較的容易で、ハードロックやヘヴィメタルのような攻撃的な音楽をカッコよく鳴らすかという事が如何に難しいかということを、この数ヶ月間に学ぶことができました。
若い時にはスラッシュメタルやデスメタルなどが少し苦手でしたが、今はギザギザ、ゴリゴリの音がすごく楽しいです。
下手なチューニングや改造、アクセサリーの多用をして、ジャンルが狭く、超ハードな音楽も聴けなくするより、作ったメーカーさんの機器の声を良く聴いて基本からオーディオをやっていき、幅広い音楽を聴いていきたいと思っております。
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