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コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

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新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多く…
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アンケート調査の報告:コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

アンケートの背景と目的新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。販売先の休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多くあります。「今後が不安」「次の展開を考えている」という声に対して、新しい活動や事業のヒントが求められています。 そこで、このような状況を打破するために、障害のある人とともに工夫やアイデアを考え仕事をつくりだしている個人や団体を社会に発信するため、この度アンケートを実施し

一人ひとりと向きあう手探りの表現と仕事づくり | 社会福祉法人みぬま福祉会 工房集

新型コロナウィルス感染症(以下、コロナ)の影響がある中でも立ち止まらず、障害のある人とともに仕事を生みだしている取り組みがあります。そのような取り組みが今後の活動のヒントになると考え、「コロナ禍における障害のある人の仕事づくり」と題して情報交換会をオンラインで開催しました。本noteではオンラインで話された内容に加筆してお届けします。 今回ご紹介するのは埼玉県で活動する「社会福祉法人みぬま福祉会・工房集」。どんなに障害が重くても社会との関わりや働くことをつくりだしているみぬ

アートが修復する人と人の関係:NPO法人チア・アート(前編)

マスクで顔をおおっていると表情って読みとりづらい。でも、相手を見つめるまなざしが優しかったりすることは、マスクをしていてもちゃんと伝わってる。  “患者さんや家族は自身が直面する一場面しか医療の現場を見ることができませんが、職員の多様な側面や表情を見ることで少しでも安心感につながれば”  2020年11月、コミュニケーションが制限される今だからこそ、病院職員の豊かな人間性を見てほしいと、緊張感が高まる病院内で企画されたスペシャルな写真展覧会がありました。 企画をしたのは、

アートが修復する人と人の関係:NPO法人チア・アートへのQ&A(後編)

あえてこの時期にウィルス感染対策などで緊張感が高まる病院内を会場に、写真を通して人と人をつなぎなおすプロジェクト「病院のまなざし」展を行ったNPO法人チア・アート。先月行われた意見交換会では代表の岩田さんがさまざまな質問に答えてくれました。 Q.コロナの感染拡大になって最も過酷な現場の1つが病院。特に急性期の病院かと。コロナ禍でいつも以上に病院の職員は忙しいと思うんですよね。ふだん以上に忙しく緊迫した状況の中で、「アートプロジェクトをしたいんだけど……」とアイデアを話したり