マガジンのカバー画像

コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

25
新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多く…
運営しているクリエイター

#withコロナ

アンケート調査の報告:コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

アンケートの背景と目的新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。販売先の休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多くあります。「今後が不安」「次の展開を考えている」という声に対して、新しい活動や事業のヒントが求められています。 そこで、このような状況を打破するために、障害のある人とともに工夫やアイデアを考え仕事をつくりだしている個人や団体を社会に発信するため、この度アンケートを実施し

言われて傷ついた言葉でも/街なかで段ボール戦争ゲーム! 台湾編①

コロナウィルスの影響のなか、海をこえた海外の福祉団体ではどんな取り組みが生まれているのでしょうか?コロナ禍で考えたこと、実際にやってみたユニークな取り組みなどを教えてもらいました。旅する気持ちで読んでいただけると嬉しいです。 今日は台湾でアート&デザインの視点から福祉活動に関わるデザインスタジオ Sandwishes Studio(サンドウィッシーズ スタジオ)の段ボール兵器で闘う戦争ごっこゲームをご紹介。お話いただくのは代表のHang Li さんです。 砂の数ほどのたく

心の病についてのリアル展覧会をオンラインでやってみました:台湾編③

現在、台湾の台北(タイペイ)では心の病をテーマにした観客参加型のユニークな展覧会が開催されています。 展覧会のタイトルは「エネルギッシュ:故障中の人生試験場」。 ある有名なアーチストの人生と作品をとりあげながら、現代アーチストや精神障害を経験したひとたち、来場者、たくさんの個人や団体が参加し、この展覧会を一緒につくり上げました。 「混乱や障害の中で生きていくってどういうことだろう?」 「自分にとって”ホーム”とは何だろう?」 「自分が死んだ後も残したいものって何?」 精

コロナ禍では本当に大変でした! ~ ベトナム編 その① ~

コロナウィルスの影響のなか、海をこえた海外の福祉系団体ではどんな取り組みをされていたのでしょうか? 今日ご紹介するのはベトナムのTohe(トーへ)。これからの仕事づくりの未来に思うこと、先の見えない状況で実際に新しくチャレンジされたことを教えてもらいました。 Toheでは恵まれない環境にある子どもたちのために無料のアートクラスを開いたり、そこで生まれたアートを日用品や雑貨に展開して商品販売をしてきました。長い間の活躍もあり、ベトナムで社会貢献の団体を探すときに、ネットサー

収入が減って大ピンチ...!いろんなことにチャレンジしたその結果:ベトナム編③

コロナ 禍で収入が前年の40%にまで落ち込んでしまう大ピンチを経験したのはベトナムの社会企業Toheのみなさん。 これまでは地域のセンターで子どもたちにアートを教えたり、子どもたちの描いたアートワークをつかった商品の制作販売をしていました。 ”収入が減った人たちでも、お金をかけないで手軽に利用できて楽しめるものを作り出そう” ”ステイホーム中の家の中でも楽しめるものをつくろう”  と、あたらしい商品やサービスをつくり始めます。 カスタマーサービスとして、商品の送料も

「コロナ禍でいまベトナムはどうですか?」10つの質問Q&A / ベトナム編④

海の向こうのベトナムで子どもたちとアートをつなぐ活動を続けているのは社会企業Tohe(トーへ)。これまでコロナ禍の新しい仕事づくり(&すごい行動力!)などのお話を聞いてきました。最終回となる今日はQ&A編です。 Toheの皆さんにたんぽぽの家のスタッフたちが、そぼくな疑問をあれこれ聞いてみました。お聞きした質問は全部で10コです。 質問1.コロナウィルスが広がったあと、ベトナムはどんな状況ですか? 2020年にコロナが始まってから現在ベトナムでは第4波の感染が広まっていま