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コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

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新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多く…
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2021年8月の記事一覧

コロナ禍だからこその飲食業へのチャレンジ/ キッチンカー事業による新しい需要の開拓:株式会社 if me

2014年に愛知県でGood Job!展を開催したときに、フェルト素材をいかしたアクセサリーなどを展開する「ぽんめのこ」のデザイナーの秋田順子さんと一緒に来場していただいたのが、井藤瑞栄さんです。 井藤さんは障害のある人の施設で働いていて、ぽんめのこの素材となる刺繍パーツをつくっていました。私の印象は、名古屋のかっこいいお姉さんが2人!福祉もデザインも横断して、柔軟に仕事を作り出していました。 その後、井藤さんは新しくご自身で会社を立ち上げます。そして、2020年の春に緊

いろんな特性のある人にも読みやすい印刷物をつくっています:台湾編②

コロナウィルスの影響のなか、海をこえた海外の福祉団体ではどんなあたらしい取り組みをしているのでしょうか?ユニークな取り組みを教えてもらっています。 今回は台湾より日本ではまだ聞きなれないイージーリード(Easy Read)サービスの取り組みについて。「この文章読みたいんだけど、、、なんだか読みづらい。 読む気がしないなあ。」 ― なんてことがないよう、なるべく多くの人に分かりやすく情報を届けられるように、印刷物や掲示物を工夫するサービスです。台湾の選挙の時にも、つかわれたん

心の病についてのリアル展覧会をオンラインでやってみました:台湾編③

現在、台湾の台北(タイペイ)では心の病をテーマにした観客参加型のユニークな展覧会が開催されています。 展覧会のタイトルは「エネルギッシュ:故障中の人生試験場」。 ある有名なアーチストの人生と作品をとりあげながら、現代アーチストや精神障害を経験したひとたち、来場者、たくさんの個人や団体が参加し、この展覧会を一緒につくり上げました。 「混乱や障害の中で生きていくってどういうことだろう?」 「自分にとって”ホーム”とは何だろう?」 「自分が死んだ後も残したいものって何?」 精

"アートやデザインで社会と人々の人間関係をふたたびつなげる多くのことができると思っています”:Q&A 台湾編④

アート&デザインの力をつかって、社会的に取り残された人、困難な状況にある人たちに寄り添えるような福祉的観点のプロジェクトを多く行っている台湾のデザインスタジオ, Sandwishes Studio(サンドウィッシュスタジオ)の代表Liさんに色々聞いてみました。 このデザインスタジオ本当ーーーーに多種多様なユニークな活動をしているんです。 こんなユニークな活動をしている団体が台湾にあるんだ!というのが、プロジェクトを知れば知るほど深まる驚きでしたが、最初は名前を聞いたときに