【打ち上げ編集】さよならスローガン。
―いやー、野島さん前回の記事、盛り上がってましたね。
まあ、やっぱり人気者だったね、野島。
―まわりからはどんな反応だったんですか?
マッコリおごってくださいとか。あと恩師に雑な扱いすんなって怒られた(笑)
ー笑。それで前回の記事きっかけで仕事きましたか?
きてないよ。
ーほんとに人気あるんですか?野島さん。
あるよ、いまも仕事の話してきたんだけど。
ーへえ。
とりあえず、揚げ餃子食べよう。
ー食べましょう!
ーで、仕事では反応あったんですか?
あったあった。あの記事読んで「共感しました!なにか一緒にやりましょう!」という温かい声はいただけて。
ーほお!
スローガンにいた頃は、どこか業界が近い人たちって競合だからなー、みたいな感じで近づくことも少なかったけど。けっこう同じような思いで働いてる人もいるんだなって。
―へぇ、どんな部分が似てるんですか?
「変わらなくちゃいけないですよね!学生のキャリア感とか、就活って!」みたいな危機感。
―まあ、そう言いますね。
でもさ、たいていの仕事の話は、こういうマッチングの方法があるとか、こうしたら効率化できるとか、便利になるとかそういう話。
でも、それって単に既存の就活強者の企業と個人がより強化されるだけで。選ぶ側の個人は変わらないよなーって。
ーなるほど。
で、スローガン辞める前なら、まあ相手は競合サービスだし、ってことで放っておいたんだけど。
―でも、いまは野島さん、フリーですよね?
そう、だから何かできないかなって。
ー何かあるんですか?
夢と教養だね。
ーまあ、聞きますよ。
要するに、夢を追いましょう!って言われても、それで俺たちのキャリアはどうなるんだよって話だし。教養だけ追いかけても、しんどいっていうか。
―教養だけだとしんどい?
だってそうじゃん。いま世界のTOYOTAでも終身雇用は難しくって、40-50代のキャリア・クライシスがはじまってますよって言われても、どこかリアリティがないじゃん。
ーまあ、ないですよね。
そうなのよ、知らなくちゃいけない教養なんて転がってるわけ。「骨太方針」みたらわかるわけ。でもさ、それじゃSo Whatじゃん。
要するに、学生のニーズと抽象度がズレてんのよ。
ーほお。
だから未来の教養の話を学生の論点まで、抽象度を下げなくちゃいけないし。逆に学生のニーズは、国のフォーマットで伝えなくちゃいけないわけ。
学生からしてみたら、ズレた説教だけされてもウザいのよ。いいから、俺はいい会社いきたいんだって。マッコリ飲むか。
ー飲みましょう!なんか賢い人みたいですね。
でしょ(笑)。ただ、一方で危機感だけ煽ってもキャリアに希望がないから。夢と教養だなって。
ーなんかわかりましたけど。で、どうするんですか?
だから、みんなそれぞれと対話が必要だなって。
ーそういうことやっていくんですか?
まあ、方向性としてね。
ーでも、たしかにこういう話って、いつも学生サイドはおいてけぼり感ありますよね。
そうなのよ、ちょっと聞いてみるわ。
ーいま誰に聞いてるんですか!?
本人に。
ー本人って!?
だから、学生によ。
ー急にカラんでるんですか、30代のオッサンが。
よし。学生も一緒にそういうセッションをしよう。決めたわ。
ー急になんですか!?
もう帰るわ。割勘でいい?あと領収書も。
ー・・・・・