日記

   2024.07.26
    お休みが被ったので、友人にお泊まり会を提案したらふたつ返事で聞き入れてくれた。夕飯は、話し合わずともわたしたちがよくいく回転寿司にきまり、いつも通り好きなメニューをすきなだけ食べた。
    月に1〜2回くらいは一緒にここでお寿司を食べている。去年から約束していた「夏になったらジブリみなからお泊まりしよう」が、今日叶うんだな 〜 と数日前から嬉しい気持ちいっぱいだった 。
    帰宅後 、お風呂に入ってきた友人はわたしの部屋に腰を据えてリラックスしていた 。お風呂に入ることが既に億劫になっているわたしは、恨めしそうに彼女の姿を横目にいつもの5倍は早くお風呂に直行した。
   お風呂から出ると友人が先程と同じポーズのままで嬉しいようなほっとしたような気持ちになった。「髪の毛乾かしたくないよ〜〜」と駄々こねても 「早く乾かしておいで」と返ってくるのが嬉しくて、毎日ドライヤーの前に励まして欲しくなった 。
   ふたりともだいすきで何度も観ている「ハウルの動く城」を再生すると、何度も観ているのに同じシーンにキャーキャーして嬉しくなった 。好きなセリフを映画の中で話すまでに 「来るぞ来るぞ〜〜」と言ってしまうようなうるさい女なのに 、同じ熱量で話せる人間と見る映画は楽しい 。上映中は静かにするのがマナーだけれど、好き勝手話せるのがおうち映画の醍醐味だ 。
    五連勤後なので 、疲労困憊したわたしたちは終盤にかけて眠たくなり 、ベッドに移動して 布団に同化しつつ映画を眺めていた 。怖いシーンを観て、「夢に出てきちゃうね、、囲まれちゃうね、、」等とひそひそ話していた。
   友人とは 、好きな映画の再上映を観る約束をしていたのだが 、予定が合わないことに気づき、急遽明日見に行くことにした。明日も一緒なの嬉しくて 、安心して眠りについた 。

2024.07.27
   目覚まし時計が鳴る前に起きると、友人はスマホを見ていたので、わたしは心置き無く二度寝することにした 。やっと起きて、賞味期限が迫ったたまごの消費を手伝ってもらうために一緒にたまごサンドを作った 。元パン屋なので、「見てて〜〜 」って上手に切ると、ぱちぱち拍手をしてくれた。
    映画館にいくと 、上映の時間は迫ってきておりバタバタと席に着いた。毎年夏になると観るお決まりの映画を映画館で見るのは初めてで 、大きなスクリーンに馴染みのある曲やセリフが流れては驚いた 。こんなに素敵な映画だったかな 、、と何度も感動して 、少しだけ涙ぐんだ 。終わったあと、「夏始まっちゃったんだね〜〜…」とつぶやくと 「ずっと夏だったよ〜」って笑われた。バラエティーショップを巡って、大きなパフェを食べて、あっという間に解散した。まだ連休が残っているのであんまり悲しくならなかった 。


2024.07.28 
    早起きして幼なじみの実家に遊びに行く日。とてもとても長旅になりそうで、緊張しつつ向かう 。港までやっとのことたどり着いたら久しぶりに会う幼なじみ達と合流して船に乗った 。一年に一度くらいこうして集まる機会が発生することに嬉しく思う。ぷかぷかと船が進む感覚に楽しくなりながら近況を報告し合う。当たり前のように恋愛の話を振られていつも通り困った反応をしてしまうが 、気心の知れた人たちなのであんまり気にしていない様子で話題が終わるのが心地よい。
    幼なじみ母の車に乗って、色んな場所に案内しもらった 。時には汗が頬をつたいながら山に登った 。普段アクティブでは無いわたしには全てが新鮮な景色で一瞬本気で移住が頭によぎるくらい美しかった 。夕陽が海に沈んで行くところを見届けながら夜ご飯を食べた。きっとまた一緒に来ようと約束しながら 「ほんとうにまたここに来れるのかな ……」と心の片隅からやってくる暗闇と葛藤しつつ帰路についた 。「 またね 」が大人になるにつれてどんどん苦手になってくる 、確約のない口約束はほんとうに苦手だ 。だけどほんとうにまたあの綺麗な景色を見られたらいいな 。夏の思い出が増えた 、数年ぶりに海が見られた 、それらの事実だけで今年の夏の思い出は煌めいている 。

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