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フォーカス・イシューが変わります

先週5/24で今年度のグッドデザイン賞応募受付を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました!

このあと6/1から一次の書類審査期間が始まり、その後、二次審査に進んだデザインを対象に、幕張メッセで実物による審査を行い(8/2〜4)、二次審査を通過したデザインを、10/5にグッドデザイン賞として発表します。今後の動きにもご注目ください。

2019年度幕張メッセでの審査風景

これまでのフォーカス・イシューとは?

グッドデザイン賞では、このような審査の過程を通じて得られた知見やインサイトを共有する方法の1つとして、各分野の最新デザインをグッドデザイン賞の審査委員が独自の観点で読み解き、その価値を社会へ伝える「フォーカス・イシュー」という取り組みを行っています。

2015年から毎年、社会に存在するさまざまな課題に対して「テーマ」を定め、デザインができることを文章にまとめて、これまでに50本以上の提言として発表しています。

これからのフォーカス・イシューとは?

8年にわたって続けてきたフォーカス・イシューが、9年目の今年から大きく変わります。主な変更箇所は以下の3点です。

(1)「テーマ」は審査後に抽出する方式に

「事前に年間テーマを設定する方式」を、「審査を通じて得られたインサイトからテーマを抽出する方式」に変更します。
これまでは審査が始まる前に、考察の軸として「テーマ」を決めていましたが、今回からは審査が終わった後に、総括として「テーマ」を抽出する(=その年の重要なポイントを言語化し表現する)方式にします。

(2)「デザイン」外の視点をより取り込める体制に

2022年度までは、審査委員の中からフォーカス・イシュー・ディレクターが選出されていました。
しかし今年は、委員長・副委員長の3名が従来のディレクターの役割を務め、そこに外部有識者として3名の方に、フォーカス・イシュー・リサーチャーとして加わってもらうことになりました。

2023年度フォーカス・イシュー・リサーチャー
中村 寛さん(人類学者)
野見山 桜さん(デザイン史家・デザイン研究家)
林 亜季さん(株式会社アルファドライブ執行役員・統括編集長/前Forbes JAPAN Web編集長)

(3)「提言」は具体的なアクションを提案するレポートに

これまで、フォーカス・イシューで得られた成果は、各フォーカス・イシュー・ディレクターによる「提言」という形でまとめてきました。
しかし、これからは「提言」という形にこだわらず、1本のレポートのような形にまとめていければと考えています。

詳しくは審査委員長インタビューで

ここまで、ダイジェストで変更点のみ紹介しましたが、どういう理由で、どんな思いを込めて今回の変更に至ったのか? フォーカス・イシュー・リサーチャーとは?など、詳細については、今年度から新しく審査委員長に就任した齋藤精一さんがインタビューで語ってくれています。

ぜひ以下の記事をご覧いただければと思います!


大幅に刷新するフォーカス・イシューの今後にご期待ください。