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【5月の限定コーヒー】ラス・ブリサス農園×Basking Coffee

GOOD COFFEE FARMSのコーヒー定期便では、
「顔の見えるコーヒー」を毎月お届けしています。

作り手と焙煎士(ロースター)がタッグを組み
初めて皆さまの手に届けられるコーヒー。
そのストーリーをロースターへのインタビューを
通してお伝えしていきます。

今月は、福岡よりBasking Coffeeのオーナー
榎原圭太さんにお話を伺います!

榎原 圭太  |  Basking Coffee 代表
福岡のスペシャルティコーヒーの名店『ハニー珈琲』にて2年間キャリアを積んだ後、2014年にBasking Coffeeを独立開業し、現在福岡に2店舗、広島に1店舗を運営している。2年半バックパッカーとして世界を回るほどの旅好きで、コーヒーの生産国にも足繁く訪れている。


コーヒーとの出会いを教えて下さい!


実は・・・思いつきなんですよね。笑

自分でお店をやりたいというのはずっと考えていたんですけど、
バックパッカーとしてオーストラリアを1年、
世界中を1年半まわってみても、
何をやりたいのかピンとこなかった。

でも、帰国後に犬の散歩をしていたとき、
公園でふと「あ、コーヒーかな?」って。

なぜそう思い立ったのか今でもわからないけど、
小さい頃から母親がサイフォンでコーヒーを淹れていたりとか、
海外でもカフェにはよく立ち寄っていたりとか、
コーヒーが身近な存在だったからだと思います。

バックパッカー当時の写真


一度コーヒーのことを考え出すと、
頭でいろんなイメージが膨らんでいきました。
妄想に近いですが、自分が焙煎している姿も鮮明に浮かんだ。

小さい頃から好きなことを見つけるとのめり込むタイプだったんですよね。
小学校は野球、中学以降はギター。
周りからは正直浮いてしまうくらいの熱量で取り組んでましたね。
だから、コーヒーでも焙煎士という職人に憧れました。

しかも、コーヒー産地は僕にとって未知の世界。
買付けにいくことを考えただけでも楽しかった。
旅好きの自分にはピッタリだったんです。

Basking Coffeeを立ち上げるまでにどんな経験をされましたか?


まず修行させてもらえるコーヒー屋探しから。
7店舗くらい回ってようやくハニー珈琲さんに
拾っていただけました。運が良かったです。
当時はエスプレッソやカフェラテの違いもわからないレベルだったので。笑

それからというもの、のめり込みましたね。
テイスティングや焙煎はもちろんですが、
豆をパッキングするだけでも楽しかった。

ー今の店づくりに影響を与えた経験はありましたか?

ハニー珈琲さんでの経験は不可欠です。
それ以外だと、アメリカ西海岸・ポートランド
での滞在は忘れられないですね。

StumptownCoavaといった名店に訪れ、
スペシャルティコーヒーシーンを牽引する存在
であるけれどストイックすぎない、
アットホームでゆっくり時間が流れる雰囲気、
なんだかパックバックしていたときを思い出す
その自由さが心地よかった。
この「コミュニティ」の感覚をとても大切にしています。

ー店名のBasking(=「日光浴」の意味あい)にもその思いが込められていますか?


確かに連想できるかも…でもたまたまです。笑
農園で天日干しされている豆を思い浮かべて
何となく。。後は音と字面が気に入ってます。

高天井に全面ガラス張りの店構えが印象的なBasking Coffee本店。店内で日光浴ができそう。。

Baskingさんはダイレクトトレードにもこだわられていますよね。


はい。生産者から直接買い付けたいという想いは
最初からありましたね。そこで開業前に中米に
半年ほど行くことにしました。

当時は日本から産地に行く人は少なくて、
コーヒーを買うこともできないやつが行くのは
迷惑とも言われましたけど、乗り込みました。

ー行く前後でイメージにギャップはありましたか?


あまりなかったですね。生産者はラテン気質で、
みな思ったとおりオープンでいい人たちでした。

人づてで色々な農園に足を運ばせてもらい、
コーヒーの木や生産処理場、農園主の話す内容を
見聞きして、そこで生まれるコーヒーの品質も
ある程度推測できるようになったことは、
思わぬ収穫でしたね。

ーダイレクトトレードをする上で大切にされていることはありますか?


生産者は自分を家族のように扱ってくれるけど、
決して甘えてはいけないと思っています。
半分は家族だけれど半分はビジネスパートナー。
彼らのことを思うなら毎年買付けに来ないと。

そして、生産者に対して「安くしてよ」とか
自分から値段のことは言わないようにしてます。
品質の上下はあれど10年とか15年とか継続して
購入してあげることが大切ですから。

ダイレクトトレードをするコスタリカの生産者との1枚

定期便でお届けするコーヒーについて教えて下さい!


とにかくクリーンで甘い!
繰り返しいいますが、甘さが際立っています。
際立った酸があるわけではないけれど、しっかりとした味わいがあって、Baskingのラインナップにあると安心するんですよね。

お店ではコーヒーのラインナップが偏らないように意識しています。
フルーティーで発酵感のあるコーヒーも流行っていますが、それが際立つのは定番のコーヒーがあってこそ。

ーどんな飲み方がオススメですか?


ホットだけでなく、これからの季節はアイスにしても水出しにしても美味しいですよ。ぜひ自由に飲んでもらいたいですね。

肩肘はって飲むというよりかは、朝コーヒー飲んだら「めちゃくちゃうまいやん」というのが理想なんですよ笑
後から気づく美味しさっていうのが最高です。みなさんの生活に溶け込むコーヒーになったら嬉しいですね。

今後の展望は?


まず、生産側については、ダイレクトトレードできる国をもっと増やしていきたいですね。GOOD COFFEE FARMSさんの農園にもまだ行けていないので、次の収穫期にはぜひ行きたいです!

次に、お店の方でいうと、オペレーションをもっとしっかりと安定させていきます。今5kg窯なんですが、12kg窯の焙煎機を入れる予定です。ありがたいことに卸先も増えてきているので、焙煎に追われてスタッフが疲弊することのないようにしたいです。

ーお客様にいつも美味しいコーヒーを提供する上で、とても大切ですよね。店舗数の拡大については考えられていますか?


数を増やすことを前提には考えていないんですよね。すべては、人ありき。
広島店も春日原店も、各店舗のマネージャーが希望してはじめてオープンしました。
もちろん経営は一緒にやっていますが、運営は基本的に全てマネージャーに委ねています。こんな店、中々無い気がしてます。笑

Basking Coffeeチームのみなさん


最後に、これは個人的な好みですが、、
コーヒー×サウナ×ワインな空間を作りたいです。
そんな場所あったら最高じゃないですか?






毎月限定コーヒー豆が届く定期便は、以下リンクから。
生産者から焙煎士へとバトンが繋がり、あなたのお手元に届きます。

▶今月のコーヒー豆◀
農園:ラス・ブリサス農園
オーナー:イサイアス・モラレス
地域:ヌエボオリエンテ地区ハラパ県
標高:1,750m〜1,850m
品種:パカス100%
精製:ドライウオッシュド
焙煎:中浅煎り
風味:チェリー、赤りんご、蜂蜜

定期便の購入はこちらから↓


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