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【コーチ紹介】川瀬 朋子(かわせ ともこ)

1983年生まれ。(株)三越伊勢丹で17年間勤務しマネジャーとして経営企画、企業理念、新規事業、財務を歴任。中小企業診断士としては創業と人材育成を専門とし、経営者や起業家を支援。キャリアコーチ、ライフコーチとして延べ400名のクライアントを支援し、自身で立ち上げた「ブルーミング・コーチングスクール」で【コーチング×アドラー心理学】を教えている。9歳・2歳の2女の親。


コーチングとの出会い

35歳の頃、中小企業診断士の資格をとったのですが、中小企業診断士の先輩の中にプロコーチをやっている方がいて、偶然体験セッションを受けさせていただきました。
その時は「コーチングって聞いたことあるけど、何だろう?」という感じで、全く未知の世界。体験セッションで受けたのが、過去に夢中になった体験から大切な価値観を探し出し、それから将来のビジョンを絵に描くというものでした。記憶の底にしまい込まれていた学生時代の思い出がはっきりと蘇ってきて、「コーチングって何て面白いんだろう!」と感動したのを覚えています。
それが、初めてコーチングと出会った瞬間でした。

それ以来、コーチングはずっと頭の片隅にあって、いつか学びたいと思っていたのですが、実際にスクールを調べてみると受講料がとても高額に感じました。その頃は中小企業診断士の副業に集中していたので、心から学びたい時期が来るのを待とうと思っていました。

30代半ばで将来を模索し、コーチングを本格的にスタート

30代半ばは、自分のこれからのライフスタイルをどうしていこうか悩んでいた時期でした。本業では新規事業開発部門に配属されましたが、めまぐるしいスピード感についていけず、上司や同僚との相性も悪くて、精神的に参ってしまったこともありました。朝「会社に行こう」と思った瞬間に、腰が抜けて床に座り込んでしまったり。「このままではいけない。今の状態から脱出しなくては」と真剣に悩み、もがき苦しんでいました。

そんな中、中小企業診断士の先輩に誘われて『7つの習慣』の勉強会に参加したり、ストレングスファインダーを受けて自分の資質を発見したりと、自分の内面を深堀していったのです。
そのときに「誰もが強みをいかして成長し、キラキラ輝きながら生きる世界を作る」ということをライフワークにしようと決めたのです。これからの人生、どのような仕事をしていようと、どんな環境にいようと、私はこれをやり続けるのだと。
そして、そのライフワークを実現するための学びとして最適だったのが、ずっと気になっていたコーチングでした。
そこで、思い切ってアナザーヒストリーというスクールに入学し、本格的に学び始めました。

コーチングで人生が大きく動いた

コーチングスクールに通いはじめると、仕事でもプライベートでも、大きな変化が起こりました。
まず仕事では、当時一緒に働いていた部下の方が、去年まではなかなか思うように仕事ができず不満を抱えていらっしゃったのですが、コーチング的に「本当はどうなったら最高?」という目的論で関わっていきました。彼女の中に高い成長意欲を感じたので、一緒に勉強会をやったり、こまめにコミュニケーションをとったりして関わったところ、「川瀬さんと働けて最高に充実していました」と言ってもらえました。
プライベートでは、夫や子供に対するイライラが激減し、ますます仲良しになりました。
何よりも、コーチングを学び、自分もマイコーチからセッションを受けるうちに、「子育て中の親御さんにコーチングを伝えたい」というビジョンが見つかり、将来の方向性が見えたことが、最も大きな収穫でした。
コーチングスクールを作る準備のためにあれこれ動いている私を横目に、夫も自分のビジネス立ち上げに向けて動き始めました。お互いにやりたいことを自由にやり、家族で応援し合っています。

コーチングから離れていた時期

100人にコーチングをする課題も完了し、プロコーチ認定資格をとってからは、継続クライアントさんに定期的にセッションする活動が主でした。当時は妊娠中だったこともあり、本業の仕事と両立できるペースで体に負担にならないようにコーチ活動を続けていました。
そんな中、妊娠19週で突然出血し、切迫早産で入院することになりました。最初は「すぐに退院できるだろう」と気楽に構えていたのですが、どんどん症状が深刻になってしまって。おなかの赤ちゃんが生き伸びてくれるかどうかの瀬戸際を、薄い氷の上を歩くような毎日を過ごすうちに、精神面も身体面もどん底に落ち込んでしまったのです。
結局、赤ちゃんは無事に産まれてくれましたが、退院後もしばらくはコーチングをやる気になれず、コーチングから離れていました。

入院の経験があまりにも壮絶だったため、退院後の数カ月間は自分自身をゆっくり見つめなおそうと思い、のんびり過ごしていました。
この時期に、後々考えるとターニングポイントになる出来事がありました。フォーカシングというセラピーの一種を体験したことです。コーチングの同期でフォーカシングの専門家がいたので、彼女に頼んで体験させてもらいました。
自分の内面をじっくりと感じてみると、「人の良い所を見つけるのが得意で、人の成長に貢献したい」という自分がいて「おかえりなさい」と言ってくれたのを感じました。それはおそらく、「コーチとしての自分」だったのでしょう。私が切迫早産で大変な時、その後コーチングから離れていた時期も、ずっと私の内面にあり続け、辛抱強く待ち続けていてくれた。感動のあまり、ぼろぼろと涙がこぼれました。
その出来事がきっかけとなり、「自分の中のコーチを一生大切にしていこう」と決意し、「周囲の人が持ち味を生かして成長し、自分らしくキラキラ輝く人生を生きるために貢献していきたい」と、出産前よりも強く願うようになりました。コーチングをライフワークにしようと決めたのです。

コーチングは一生続けたいライフワーク

私のライフワークは「誰もが強みをいかして成長し、キラキラ輝きながら生きる世界を作る」ということです。そのライフワークを、人生が終わるまでずっと実践していきたいので、コーチングはずっとやり続け、伝え続けていきたいです。
会社から独立した今は、【プロコーチ×中小企業診断士】として、創業支援センターのインキュベーションマネージャーとして女性の起業家さんを伴走支援したり、企業の従業員さんにコーチングを行ったり、コーチングスクールで受講生さんにコーチングを伝えたりといった活動を行っています。また、「人が強みを発揮して成長する」ということに役立つテーマで、研修やセミナーの講師も行っています。いずれの活動でも、ライフワークを実践することができて非常にやりがいを感じています。
これからもコーチングを通して、自分らしく輝きたい女性をはじめ、たくさんの方の自己実現を応援し続けたいです。


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