親友を連れて行く男が憎い。幸せになってくれ
20年連れ添った親友が結婚する。
相手のことは1度会ったくらいでよく知らない。優しそうで良い人そうだった。
親友から「プロポーズされた!」とメールが来た時、瞬時に「おめでとう!!!!」と返信出来た私を誰か褒めてほしい。
あなたが喜んでるなら私は盛大に祝福すべきなのだ。
これから結婚式を挙げるのにはまだ1年かそれ以上掛かるだろう。多分、友人からのお祝いの言葉の手紙を頼まれるだろうなと思う。
だって「お互い結婚式する時は手紙よろしくね!」と言い合っていたから。
正直に言う。
手紙なんて書きたくない。
なんで見ず知らずのような男に大好きな親友を連れて行かれなきゃいけないんだ。あんたより私の方が彼女より何年も長く一緒に遊んだしご飯も食べてるしお互いの好みだって知ってる。
20年間も友人として連れ添ってきたんだぞ。
ちくしょう、悔しい。
彼女のことは親友として好き。
普通の友人として好き。
でも今後の彼女の一番は私じゃなくてあんたになるのね。
ちくしょう、幸せになりやがれ。
今後は絶対遊んでくれる機会が減るし、私の知らない話題をどんどん振ってくるだろう。
その変化も受け止めなきゃいけない。
生きていたらみんな変わっていくものなのだ。変化に適用出来ないモノは淘汰されていくと沢山の動物やご先祖様から学んでる。
私も変化していかなきゃ。
いまからでもお祝いの手紙の練習をしておこうか。
「親友さんとは、小学生からの付き合いでもう20年間以上になります。彼女はとても優しい人で、いつも私や他の友人のことを気にかけてくれていました。そんな彼女が結婚すると聞いてとても嬉しく思います」
半分ほんとで半分うそだよ。
ちくしょう、幸せになりやがれ。
絶対幸せにしてくれよ。
結婚、おめでとう!!
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