今、振り返れば彼と出会ってから付き合うまでジェットコースター並みの速さで付き合ってしまった気がする。

普段、恋愛に関してはじっくり煮込んでから取り掛かるのが普通だった私にとっては早すぎて心がついていかなかったことも、正直に言えば、ある。

でもここまで全速力で駆け抜けてしまったのは
私の”勘”が働いたからだ。

今までの恋愛では相手の一挙手一投足に心乱されて、落ち込んで、泣いて、その気持ちを押し付けて逃げられるの繰り返しだった。

でも彼は違う

今ではどんなにつらい時も、涙が出で仕方がない時も、そのまま全身で彼にぶつかりに行っても絶対に受け止めてくれるという、この上ない安心感がある。

会いたくてたまらなくなって、子供みたいに甘えても彼は絶対に嫌いになんてならない。

それが幸せでたまらない。


ここ最近で一番嬉しかったことがある。

以前彼と話していた時に

”俺、結婚に向いてないと思うんだよね。”

と言っていた。

私は結婚して大好きな人と余生を過ごすのが夢だったから少しだけ、その時は残念な気持ちだった。

でもクリスマスの日に私の家で過ごしていた時に、彼が何気なく私を抱きしめながら

”ねぇ、結婚しよ?”

と耳元で囁いてくれた。

”え?もう一回いって?”

私は信じられなくてもう一回お願いした。

”結婚して”

彼はまたそう言ってくれた。

もちろん私たちは今すぐに結婚できるような経済力もないし、お互いの学業もある。

でも何よりも私が嬉しかったのが、結婚というものに向いていない彼が自分から私に「結婚」に関する話題を振ってきたこと。

別に指輪をもらったわけじゃない。
花束だってない。
でも彼のその一言が指輪より花束よりも嬉しいプレゼントだった。

”結婚するなら、Hは私のお嫁さんになってよ。”

私はそうお願いした。

性別とか役割とか関係なくて、私のイメージでは彼は「お嫁さん」なのだ。なんでかわかんないけど。

いつか別れるかもしれない。
来年のクリスマスは一緒に過ごさないかもしれない。
結婚だってしないかも。

それでも今は私たちの歩いた先に幸せな未来があることを根拠もなく信じてたいね。