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(参考記事)目指すならどっち公務員?都市部と地方の市役所の違いを5つ紹介

「市役所職員になりたい!だけど、東京と地元の市役所のどちらにしようかな?」
このようにお悩みではありませんか?

東京のような都市部か、または地方にある地元の市役所に就職するかどうかを迷う方も多いでしょう。

都市部と地方の市役所ではどんな違いがあるかも分からず、なにを基準に判断すればよいのか悩みますよね。
この記事では、都市部と地方の市役所の主な違いを5つご紹介しています。

私は実際に、東京都市部の人口25万人規模の市役所と地方の人口5万人弱の市役所で働き、両者の違いを肌で感じました。
同じ市役所でも、都市部と田舎ではそれぞれ異なる個性があります。

業務内容から業務以外のことまで、それぞれの市役所の違いを解説するので、ぜひ参考にしてください。

(注:当記事でしようしている「地方の公務員」という表現は、「地方公務員(=都道府県・市町村などの地方自治体で働く公務員)」と異なります。)

都市部と地方の市役所の主な違い5選

都市部と地方の市役所の主な違いは以下の5つです。

  1. 設備環境の充実度

  2. 職員の構成

  3. 仕事の範囲

  4. 通勤の方法

  5. 昼食のとり方

詳しく解説しましょう。

違い1|設備環境の充実度

都市部と地方の市役所の違いの一つ目は、設備環境の充実度です。
都市部の市役所のほうが、地方に比べて様々な設備が充実しています。

一般的に都市部の自治体は、地方よりも人口が多くなるので、市全体の予算規模も大きくなるためです。

システムの導入を例に挙げましょう。
システムを1億円で導入する際に、都市部の自治体の予算規模1,000億、地方は100億とします。
都市部は予算に対して1,000分の1の負担で済みますが、地方は100分の1の負担です。

このように、地方は都市部に比べて設備の導入ハードルが高くなります。

もちろん、システムの導入費用は同額ではありません。
ただし、より大規模に導入できる都市部のほうが、スケールメリットが働くので費用が抑えられます。

費用対効果が高くなる都市部は設備が整う一方で、地方の設備環境はなかなか整いません。

実際に私が働いた市役所では、以下のような導入設備の違いがありました。

  • 職員の出退勤管理システム:地方は出勤をハンコの押印で管理

  • 文書管理システム:都市部のシステムは高機能なのに対して、地方は最低限の機能のみ

  • エレベーター:地方は市役所が低層なためエレベーターがなくバリアフリーにほど遠い

など。

地方ではシステム化をできていない業務が多いので、マンパワーに頼る場面が多くなるのです。

違い2|職員の構成

職員の構成に違いがあるのも、都市部と地方の市役所の違いです。

都市部の職員は全国各地の出身者が集います。都市部の大学に入学するために下宿を始め、そのまま近隣の市役所に入庁する学生が多いためです。

地方の職員は地元出身者が大半を占めます。地元の高校を卒業してそのまま入庁したり、Uターンで転職してきたりする方が多いことが理由です。

都市部では様々な出自の職員がいるため、バリエーション豊かな人柄に触れられます。
地方の職員は「みんな同じ地域で育ったチーム」という連帯感があることが特徴です。

違い3|仕事の範囲

都市部と地方の市役所では、職員が担当する仕事の範囲が異なります。
基本的に市役所が実施する業務の種類は、基本的にどの自治体も同じです。

多少の違いはありますが、市税の徴収や戸籍謄本の発行などの業務は、どの市役所も実施していますよね。

違いとなるのは、業務の種類に対して職員の絶対数が多い都市部では、1人の職員が特定の業務に集中して取り組むということ。対して、職員の絶対数が少ない市役所は、1人が幅広い業務を担当します。

例えば、業務の種類が10個に対して職員が10人なら、1人が担当するのは1種類の業務ですが、職員が5人なら1人が担当するのは2種類です。

特定の業務に集中して取り組めるのは都市部であり、幅広い業務を経験できるのは地方の市役所といえるでしょう。

ここで一つ補足を加えます。
地方の職員は都市部に比べて、業務量が多いわけではないという点です。
あくまでも担当する業務範囲の違いなので、ご注意ください。

違い4|通勤方法

都市部と地方の市役所では通勤方法が全く違います。

都市部は交通網が発達しており、電車や徒歩、自転車で通勤する職員が大半です。
地方では車移動が基本となるため、ほとんどの職員が自動車で通勤します。また、市役所によっては職員の車をとめるスペースを確保していることが特徴です。

地方では車の維持費がかかる反面、通勤時の天候が悪くても、雨風にはさらされません。悪天候に悩まなくていい点は、地方の大きなメリットといえるでしょう。

違い5|昼食のとり方

都市部と地方の市役所の違いの五つ目は、昼食のとり方です。

都市部は市役所の近くに飲食店やコンビニがたくさんあるので、職員もこれらを昼休憩時に利用します。様々な飲食店があるおかげで、続けて同じ店舗を利用する必要はありません。

地方では周辺に飲食店やコンビニが少ないため、しばしばお弁当屋などに宅配を頼みます。また、飲食店やコンビニを利用するにしても、数が多くないので同じ店舗が続くことが多いでしょう。

なお、都市部、地方ともに自宅からお弁当を用意してくる職員は一定数います。

【まとめ】都市部と田舎の市役所職員はどちらがおすすめ?

今回は都市部と地方の市役所の主な違いをご紹介しました。

同じ市役所ではあるものの、都市部と地方では様々な違いがあり、それぞれメリットやデメリットとなる点があります。
一言に「こちらがおすすめ」ということは、難しいでしょう。

下記の表を参考に、よりご自身にあう環境を選んでみてはいかがでしょうか。

都市部と地方部の市役所の主な違い


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