マガジンのカバー画像

【小説】天国のこえ

13
「私」木村朝子が、堕ちていくスピリチュアルの世界
運営しているクリエイター

#心療内科

【小説】「天国のこえ」8章・休職(1)

 私は、がさごそとビニール袋に手を入れた。  青く光る薬の包装シートを取り上げて、眺める…

じょーま
1年前
2

【小説】「天国のこえ」7章・薬を捨てなさい

 「うつ、なんてね、無いのよ」  初老の女性占い師は、少しだけ私の方に身を乗り出して言っ…

じょーま
1年前
2

【小説】「天国のこえ」6章・駅ビルの占い(2)

 「お疲れ様っしたー!」  「はい、お疲れ様です…」  時刻は十八時になるところだった。 …

じょーま
1年前
1

【小説】「天国のこえ」6章・駅ビルの占い(1)

 「社内メール室」  それは、個室の入り口に取り付けられている銀色のプレートに、明朝体で…

じょーま
1年前
5

【小説】「天国のこえ」5章・うつ病(3)

 「初めまして、こんにちは。今日はどうされたのかな?」  ロマンスグレーで痩せ型の、優し…

じょーま
1年前
5

【小説】「天国のこえ」5章・うつ病(2)

 「心拍は正常ですねえ。特に肺も問題ないかと思いますよ」  心電図検査を受け終わったあと…

じょーま
1年前
3