トレードはメンタルが重要と言われるけど?
トレードは3つのMと言われます。
① メソッド(売買ルール)
② メンタル
③ マネーマネジメント(資金管理)
この中でもメンタルが一番重要、メンタルが8割などと言われます。
私も以前はメンタル8割と思っていました。
しかし、今は違います。
今はメソッド8割と思っています。
しっかりした売買ルールが確立できていれば、メンタル、マネーマネジメントはなんとかなります。
私はトレード歴は12年ですが、最初の1年は負けました。それは、寄り直後、急騰する銘柄に飛び乗るという単純なルールでした。勝つときも大きいが、負けるときも大きい。そしてメンタルがやられる。
資産曲線もジェットコースターのように波打つものでした。
ちなみに、私はトレード始めた当初よりExcelやVBAはできたのでトレード記録はとり続けていました。それで、資産曲線の折れ線グラフをシートに貼り付けて眺めていました。
それから、数年間はトレードの猛勉強をしました。トレード本は百冊以上読破し、情報商材も十数本買いました。
しかし現在情報商材で得た手法は一つも使っていません。
また、分厚いトレード本なんかもすべてメルカリで売却し手元に残っているのは売れなかったトレード本のみです。
なぜそうしたかですが、トレードで一番大切なのは、実践経験とそれに基づく日々の反省や検証だと思っているからです。
他人の成功談やいくら儲かったかなど、どうでもいいことで、
しっかりと自分のトレードに向き合う精神ができていないと、すぐに人に流されます。
それで私が今やっているのは、
① 日々の分足検証
② チャート画像と連結したトレード記録の作成
③ 本日のトレード反省(検証結果との差異確認)
④ 本日の監視銘柄のチャートサーフィン
です。
さて、前置きが長くなりましたが、3つのMについて私の考えを書いてみます。
【① メソッド(売買ルール)】
私は以前、日足のシステムトレードをやっていて、システムトレードソフトのイザナミで検証していました。
この検証で分かることは、なんの優位性もないルールでトレードすると勝率は50%に、期待値は0%に近づいていくということです。
10回や100回程度では運、不運で勝つ人、負ける人が出てきますが、1000回、10000回とやっていくと、大数の法則でプラマイ0になっていきます。
手数料無料化の現在、さるが無作為にトレードしても、回数が多くなると損得無しになります。
一方人間が無作為にトレードすると、メンタル面でやられるので、確実に損をします。
つまりトレードの本質は、
優位性のある、期待値のある売買ルールを作り
トレード回数を重ねること
となります。
優位性があるとは、私の感覚では、人間心理的に、そこでは持ちこたえきれずに損切りするよね、とか、利確したくてうずうずしてるよね。とか何らかの需給につながる心理的箇所を利用することです。
それで、エントリーする箇所は心理的に気持ちのわるい箇所になります。
気分爽快に気持ちよくエントリーできる場所などに優位性のあるポイントなど無いわけです。
売買ルールとは、
① どのような条件の時に入るのか
② どうなったら、利益確定し、損切りするのか
③ 自分の資金量から、ロットをどれくらいにするのか
④ ドローダウンがいくらになったら撤退するのか
⑤ メンタル面の対策
となります。これがしっかりと練り上げられていなくてなりません。
ただし、売買ルールを作るのは簡単ではありません。
なので、巷に情報商材があふれ、詐欺商材なんかも横行する所以でしょう。
まず、こういった場合は勝ちやすいんじゃないか?という仮説を作り、
日々の相場観察を通して検証し、Excelで期待値を計算して、手法を固めていきます。
手法が固まるのに1年くらいはかかる、くらいの覚悟は必要です。
ちょっと勝ちが続いただけで、
「トレードのやり方に開眼した!そうっか!こうすればよかったんだー!」
なんか思っても、またすぐに強烈な負けとドローダウンを食らいますからね。
私は、自分の手法は絶対に公開しませんし、情報商材として売る気も全くありません。
だって、血と、汗と、涙の結晶ですからね。
【②メンタル】
メンタルは鍛えることはできません。人間の本能に起因しているので。
そこで、本能が出ないようにシステムを構築するしかありません。
よく、トレード本では規律と一貫性が重要ともいわれます。
今回は、損切りして、今回は逆指値を動かそう。なんてしてたら一貫性は保てませんよね。
そりゃぁ、だれでもわかりますよ。そりゃー、でもそれができない。どうしたら、一年を通して、規律と、一貫性が維持できるんだ!って聞いているわけですよ。
だから、私は自分の本能が芽を出さないような、システムを作ったんです。
前回の記事にそのことは書きましたが・・・。
【③資金管理】
資金管理の小難しい本も読みましたが、これも自分で考えるしかないです。
まず前提として、自分の資金を守ろう、守ろうとすればするほど、メンタルはやられトレードでは負けますよ。
私の場合、ドローダウンで〇〇万までは負けてOKと腹をくくってトレードしてます。
そして、今日大負けしても、いずれは大数の法則で本来の期待値に収斂してくるだろうと思っています。
今日は大負けしてもよい。週次、月次、を通して勝てばよい。
以前読んだラリーウイリアムズの本に、以下のようなことが書いてありました。もう本は売ったので正確ではないと思いますが、
「私は何十年もトレードをやってきてトレードの真理を知った。それは、今日トレードで大負けをするということだ。それもとてつもない額の負けをする。」
という内容だったと思いますが、私もここの部分は同じ考えですね。
負けを受け入れるためには、自分の手法の期待値、ドローダウンを知っていなければなりません。
そうでないと、単なる無謀な強がりでしかありませんから。
まあ、初心者は最初はどうせ負けるので、最小ロットでデータを取りに行く感じでトレードしたほうがいいです。
手法が固まっていないのに、一発勝負なんかはありえない。
トレードは1月、2月で終わるものではありません。5年10年15年と継続していくものです。資金がなくなり、継続できなければそれで終わりになりますからね。
【まとめ】
今回の記事は、私の場合という前提で書きました。
なので、語尾は断定調に書きましたが、
やはり一番大切なのは、売買ルールです。
これを時間をかけて作っていき、
メンタルが影響しないようなシステムを構築し、
大負けを受け入れる。
ということにつきると思います。
今回はこれまでとします。
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