小学校の卒業対策委員やPTAをやって思うこと

私は息子の小学校の卒業対策委員をしている。6年生は、二組+特別支援学級がある。保護者7名が委員となって、卒業アルバム作り、記念品準備、先生へのお礼などを準備するのが卒業対策委員の役割だ。

例年、6年生の初めにこの係決めがあるが、誰もやりたがらないので、なかなか決まらない。私もできることならやりたくないと思っていた。それでも誰かがやらなければならない。希望者がいなければくじ引きになる。くじ引きは誰もが平等であるので、当たらなければ逃げ切ることができるが、当たった場合は、どんなメンバーになるのかは全くわからない。
そのため、事前に希望者がいなければ、気心の知れた仲間内でやろうかという話をしていた。案の定、係決めのときはみんな下を見て、くじ引きにならないことを祈りながら誰かが口を開くのを待っている時間が流れた。
しばらくして、私たち仲間5人で手をあげた。この5人は全員PTA役員経験者。私も過去にPTA副会長を経験した。これもやりたかったわけではないが、下の子が幼稚園だったので仕事もしていなかったため時間があり、副会長をすると、下の子のときのPTA役員決めで辞退権が得られる。そんな打算的な理由と、今回と同じく一緒にやろうかというメンバーがいたからだ。

PTA副会長や卒業対策委員などをやると、周りからは「きっとこういうことが好きでやっているだ」と思われるのだろう。でも、決してそうではない。できることならやらずに自分の自由な時間がたくさん欲しい。
では、なぜやったのかというと
「絶対に無理。できないこと」ではなかったことと
「一緒にやろうという仲間がいたから」だ。
これはよく言われることだが「何をするか」ということより「誰とするか」ということがとても重要だと思っている。特にPTAなどは、ビジネスでもなくただのボランティア。これに時間とストレスがかかってくるようでは本当にやりたくない。
一緒にやるメンバーが大体同じ価値観のメンバーだと、意思決定は早く、ストレスに感じることが少ない。

私の状況では、PTA副会長のときも卒業対策委員の今も、中心になって取りまとめてくれる人がいるし、全員がとても積極的で素晴らしい人。忘れっぽかったり、予定を詰め込みすぎてできないことも多い私は、いつも助けてもらっている。だから、やりたいと思っていない私でもできているだと思う。

今は父親も母親もフルタイムで働いている人ばかりだ。誰もが自分の仕事家庭のことで精一杯。学校や他の子供達の面倒まで見ている時間がないというのが現実だと思う。それは私も同じ状況だからよくわかる。(私は地方出身で頼れる親戚は周りにおらず、旦那も全く家事育児には関わらないワンオペ。)
ただ、実際に携わってみると、学校や地域との関わりが深くなり、たくさんの人に支えられていることを実感することができる。また、時間がないなりに自分の状況を伝えていけば助けてくれる人が出てきたり、どうにかなってきた。
何より、子供のために何かできている自己肯定感を持つことができた。

私個人的にはPTAは絶対にあったほうが良いなどとは全く思っていない。社会情勢によって内容もどんどん変えていくべきだと思う。そうでなければ、実際にできる人が誰もいなくなってしまうと思うから。

今も、やりたいことのために時間を作ることに一生懸命な毎日を過ごしている。それでも、一生に一度しかない息子の小学校卒業を親子でまた周りの人とも思い出深いものにしていきたいと思う。

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