韓国から日本人が姿を消した…日本人「2度と韓国には行かない」?

ソウルの繁華街として知られるミョンドン。
 
さまざまな韓国メーカーの
化粧品店が立ち並んでいて、
 
他にも百貨店やたくさんの高級ブティック、
エステ飲食店、眼鏡店、
カラオケボックスや屋台などが立ち並んでおり、
 
韓国コスメ目当ての女性客にとっては
必須の観光スポットでした。
 
また、日本で「冬のソナタ」
という韓国ドラマが大ヒットした際は、
 
ドラマの名シーンが撮影されたロケ地が
ミョンドンだったため
 
ドラマ視聴者ファンの日本人女性が
ロケ地巡りに押し寄せました。
 
そのため、一時期は通りを歩いている人は
韓国人よりも日本人のほうが多いと
いわれた時期もあったほど。
 
しかし、こんな日本人観光客の波も
2012年に一気に収束していきました。
 
当時のイ・ミョンバク大統領が、
日本の領土である竹島に上陸したことで、
 
日本と韓国の関係が
一気に険悪ムードになったためです。
 
大統領の行動が引き起こした
険悪な空気は韓国中に蔓延り、
 
やがてミョンドンから日本人観光客が
姿を消しました。
 
そうなると困るのが、
現地で商売を営む人々です。
 
これまで大量に押し寄せてきた日本人観光客が
ピタッといなくなったのですから、
売上が激減するのは当然です。
 
仕方なく、これまで日本人から
利益を得ていた店では、
 
対象を中国人観光客に切り替えて
営業を続けざるを得なくなりました。
 
ところが、その中国との関係も
暗雲が立ち込めることに。
 
2016年、米軍の高高度ミサイル防衛システム
通称「THAADミサイル」が
韓国に配備されることが決定したことが発端でした。
 
これは北朝鮮の核弾頭搭載ミサイルに対する
防衛手段のために配備されたものですが、
 
中国政府は、非常に長いレーダー探知距離は
中国を狙うものだと主張し、
韓国を激しく批判しました。
 
最終的に、中国はミサイル配備に対する
遺憾の念を示すため、韓国との交流を
制限することを決定。
 
露骨に韓国への嫌がらせを行ったのです。
 
それは韓国旅行にも及び、
中国当局は全ての旅行代理店に、
訪韓ツアーの販売を禁じました。
 
そしてミョンドンの街からは
中国人観光客も
姿を消すことになりました。
 
 
その後、ミョンドンには
さらなる悲劇が訪れます。
 
2020年から世界中で流行した、
新型コロナウイルスの影響が直撃したのです。
 
もともと観光客で成り立っていた
ミョンドンに観光客の姿はなく、
 
ただただ閑散とした街に
成り果ててしまいました。
 
コロナが落ち着きを見せ始めた2022年の末、
ミョンドンへ赴いた日本人記者は
現地の韓国料理店でこう言われたそうです。
 
「日本人観光客の皆さんには、
昔の明洞はもうないと思ってほしい」。
 
かつて日本人や中国人の観光客で
溢れていたミョンドンは、
 
両国との関係悪化を契機として
陰りを見せ始め、
 
新型コロナウイルス感染症の影響による
観光往来の中断がとどめとなり、
 
ソウル随一の観光地の面影は
すっかり消えうせてしまったのです。
 
 
そんなミョンドンの様子を
韓国メディア朝鮮日報は、
 
「韓国内の客をないがしろにして、
中国や日本等、外国人観光客ばかりを
大切に扱い、
 
営業を続けてきたミョンドンが
ここにきて梯子を外される形になった」
と批判。
 
さらに「中国からの観光客が
爆買いしてくれることだけを頼りにし、
 
韓国人の客には目もくれなかったため。
韓国国民はミョンドンを見捨て、
足を運ぶのをやめてしまった」
 
「地価の高騰によりテナント料の支払いも
ままならない経営者が続出し、
現在のミョンドンでは廃業・休業が相次ぎ
 
街はゴーストタウンのように
なっている」と報じています。
 
そんなミョンドンも、2023年に入ると
コロナの収束や、日韓関係の改善を掲げる
大統領に変わったことで
 
少しずつ観光客が戻ってきている様子が
見受けられました。
 
以前の活気あふれる姿に戻れるかも、
という時に、また別の問題が
浮上しているのだとか。
 
それは、「ぼったくり問題」です。
 
2023年7月4日、韓国メディア国民日報は
「最近ソウルの繁華街、
明洞の屋台で売られている食べ物の値段が
 
とんでもなく上がっているという
指摘が相次いでいる」と伝えました。
 
せっかく観光客が戻りつつあるのに、
屋台の「ぼったくり」がかえって観光客を
遠ざけているとの批判が出ているのです。
 
ミョンドンの屋台の値段は店舗ごとに
多少の違いがあるものの、
 
一部店舗では焼きギョーザが
3個5000ウォン(約550円)、
鯛焼きが4個5000ウォン、
 
焼き鳥が1本5000ウォン、
イカ焼きが1人前1万2000ウォン程度で
販売されています。
 
高速道路のSAでの販売価格に比べ
2000ウォンほど高く、
 
ミョンドンに近い南大門市場では
焼きギョーザが6個5000ウォンで
販売されていることと比べても、
 
かなり高い価格設定になっていることが分かります。
 
記事は「物価高を考慮しても、
一般の屋台よりも高額だ」と指摘。
 
このぼったくり価格は韓国人だけでなく
外国人観光客も感じており、
 
一部の観光客からは
「韓国にまた来ることがあっても、
ミョンドンには行きたくない」
 
との声も上がっているのだとか。
 
SNSにもミョンドンに対する
外国人の否定的な意見が共有されているといい、
評判はがた落ちのようです。
 
そんな様子を見れば、
日本人が「もう韓国には行かない」
と判断しても不思議ではありませんよね。
 
 
せっかく戻り始めた客足を
自ら遠のけてしまっているミョンドン。
 
自国民も観光客にもそっぽを向かれ、
かつての賑やかな街には
二度とお目にかかれそうにありませんね。

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