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第8回 アメリカ事情②

アメリカ生活で不可欠なのが車の免許だ。生活が落ち着いてすぐ夫が取得し、私の番になった。アメリカでは日本のように自動車教習所がない。希望すればDriving school に通うことはできるが、多くの人は親から運転を教えてもらうようだ。

座学の講習を受けてから筆記試験を受け、合格したら実技試験を受ける。ちなみにこの座学の講習は、夫によるとただ座っていればいいだけだから半分寝てた、とのことだったので私は安心しきっていた。ところが私の担任教官は、質問をしてバンバン当てていくので、私は安心どころかドキドキしっぱなしだった。3回当てられたが、幸いどれも記憶にある簡単な質問だったので答えることが出来た。

実技試験では自分の車を運転することになっている。当日、教官との待ち合わせの場所に夫に送ってもらい、試験中夫は息子とカフェで待っていてくれた。教官を助手席に乗せ、指示された道路を15分程度走った。日本ではあまり運転していなかったのだが、苦手な縦列駐車もなんとかクリアし合格した。

夫の印象では、アメリカ人は運転マナーは結構いいようだ。日本人より譲り合いの精神がある、とのこと。ただ、高速道路では明らかに速度オーバーで飛ばす人が多いらしい。

ある時夫が高速道路を法定速度を守って走っていたら、後ろから来たパトカーに止められ「なんでそんなに遅く走るんだ。他の人に迷惑だろう」と注意された。夫は当然、なんて理不尽なと思ったのだが、拳銃を携えている警官2人を前にするとやはり怖くて謝ったのだとか。まさに、郷に行っては郷に従え、な出来事だ。


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