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私を構成する42枚〜上位10枚〜

どうも。ほげきょうです。
今回は「私を構成する42枚」の上位10枚のアルバムに対する思入れや愛情を語れたらなと思いこのnoteを書くことにしました。

そういえば最近立て続けで名盤のレコードがリマスター盤で再発されて嬉しい限りです。
そろそろパーフリの1stと2ndアルバムもアナログで再発されればなーって思います。
欲を言えばヘッド博士も。
それはさておき本題に入りましょう。

1.「LIFE」 小沢健二(1994)

まじで!ま!じ!で!好きですこのアルバム
僕はまだ生きてきた年数は少ないですがこれを今のところの生涯のアルバムランキング1位に置いています。
前作の「犬キャラ」よりもポップな感じでファンク調で聴いててウキウキするようなサウンドが凄く好きです。
まさに
心のベストテン第1位はこんな曲(アルバム)です。
90年代のみんな浮かれて幸せな空気を落とし込んだタイムカプセルみたいだなって僕は思ってます。ディスクユニオンで数百円で買ってきたこのcdを部屋にあるプレーヤーにかけて「愛し愛されて生きるのさ」のイントロがかかった瞬間に僕の部屋だけが90年代にタイムスリップして幸せが溢れ出てくる感じがします。
この前ストレスというか言葉にできないモヤモヤが溜まっていた時に「LIFE」をなんとなく流していて「今夜はブギーバック」が流れた瞬間ホントに涙が出てきました。よく「この音楽に救われました!」みたいなのをテレビなんかで見て「嘘つけ。」とか思ってましたけどホントに救われました。ごめんなさい。
特に僕が好きな曲は「東京恋愛専科」と「僕らが旅に出る理由」です。
今月末にある「ブギーバックライブ」当選したのでボーダーシャツ着て楽しんできます。

2. 「風街ろまん」はっぴいえんど(1971)

これもベタですけどやっぱ大好きです。
1stアルバムもサイケな感じで好きなんで悩んだんですけどやっぱり2ndですね。
それまでGSが流行りだったのに流行りに流されずにロックで勝負してめちゃくちゃ素晴らしいアルバムですねこれ。しかもただのロックじゃなくて日本語ロックていう。「はっぴいえんど史観」なんて言葉が生まれるのも当然に近いですよね。
正直このアルバムを初めて通して聴いた時は「風をあつめてしか良い曲ねーなー」くらいに思ってたんですけど皆これを名盤に上げるのでなんか悔しくてcdで買って中古でレコードも買って何回も聴いている内にいつの日か全曲大好きになってました。さっきの「LIFE」じゃないですけどやっぱり当時の70年代に戻ったような気がするサウンドでめちゃくちゃ良いんですよね。
歌詞カードを見ながら聴いてると更に沁みてきます。天才松本隆が書く詞が純文学を彷彿させてすごーーく大好きなんです。当時の青山・麻布の景色を見て育った少年時代の松本隆の純粋な詩が色濃く書かれているアルバムだと思います。
個人的に大滝詠一と細野晴臣が同じバンドにいたっていうのがやばいです。
これぞフォークの名盤。日本語ロックの名盤。
僕はこれからも聴き続けるだろうし新しい発見も見つけられるかも知れないが本質的に
風街ろまん」というものを理解できるのは何十年後なのだろうか。それとも永遠に理解できないのかもしれません。
はっぴいえんどよ永遠なれ

3.「海へ行くつもりじゃなかった」フリッパーズ・ギター(1989)

伝説ユニットフリッパーズ・ギターの記念すべき1枚目のアルバムですね。
このアルバムの頃はまだメンバーが他に3人いた頃ですし曲がほとんどロリポップ・ソニック時代の曲で構成されてます。
このアルバムはネオアコ色が強くて他の2枚に比べて1番好きなアルバムです。
僕はフリッパーズ・ギターは2枚目の「カメラトーク」から入って最初はずっとそのアルバムが好きだったんですけどある日ディスクユニオンで300円くらいでこの1stアルバムのcdを買ってきて、そこから何回も聴いてる内に1番好きなアルバムになってました。
聴き始めた頃はなんか「全部似たようなメロディだし、歌詞英語でわかんねーし」とか思ってたんですけどだんだん「この曲良いな。あっこの曲もめちゃくちゃオシャレ。これも最高だ」ってなってきました。「風街ろまん」の時と似たようなハマり方ですね。やっぱり「聴いてもしっくりこないのに世間では名盤とされているアルバム」は何回も聴く事が大切って事を学びました。笑
このアルバムから僕はネオアコというものを知り彼らが影響を受けた「アズテック・カメラ」とか「ヘアカット100」等のバンドに辿り着くことができました。信藤三雄手がけるジャケットのアートワークもめちゃくちゃオシャレで大好きですしボーカル小山田圭吾のとろけるようなウィスパーボイスもたまりません。
発売から30年以上経っているのに全然古臭さを感じさせない、むしろいつ聴いてもオシャレで先進的なサウンドってのが凄いですよね。
僕はバンド組んだらネオアコサウンドを目指そうと思います笑


4.「名前をつけてやる」スピッツ(1991)

スピッツの2ndアルバムで僕がスピッツ史上1番好きなアルバムです。
前作の「スピッツ」がパンクというかロック寄りなサウンドだったのに対し今作ではシューゲイザーやジャケットからもわかるように全体的にサイケデリックな雰囲気が漂うアルバムです。
これと言ってスピッツを代表する曲が入ってる訳では無いのですが隠れた名曲が散りばめられてて僕はめちゃくちゃ好きですね。
このアルバムとの出会いはスピッツにハマりたての頃に1回ながら聴きみたいな感じで聴いたんですけどあまり良さがわからずスルーした後に「邦楽名盤」等の記事を読んでる内に「どうやら名前をつけてやるはめちゃくちゃ名盤らしい」って事に気づき真剣に聴き直したらめちゃくちゃ名盤だった。みたいな超ベタな出会いです笑
普通にこのアルバム草野マサムネの書くどこか不穏な歌詞にめちゃくちゃマッチしてて最高なんですよね。聴く度にホントに名盤だなって思ってます。
「死」と「セックス」をテーマにしているスピッツを表したような雰囲気のアルバムって感じがします。この前ブックオフで1300円くらいでこのcdを見つけて即買いしました。
どこか遠い旅に出る時はお守り代わりにこのcdを持っていこうと思います笑
今のスピッツも大好きですけどやっぱり初期のスピッツの儚いようなどこか不安げな世界観のスピッツもめちゃくちゃ好きです。

5.「スリーアウトチェンジ」スーパーカー(1998)

青春バンドスーパーカーの1stアルバムです。
ちなみに青春バンドと僕が勝手に呼んでるんですけどまるで青春を具現化したようなバンドなのでそう呼んでます笑
97年組の一角を担うスーパーカーの伝説的な1stアルバムはやっぱり僕の中でスーパーカー史上1番好きなアルバムですね。
後期のテクノな感じの「HIGHVISION」も大好きなので迷ったのですがやっぱりスーパーカーで自分を構成すると言ったらこのアルバムなのかなと思いこれにしました。
このアルバムは結構シューゲイザーチックで最高にカッコイイんですよね。かき鳴らされる轟音の奥から聴こえてくる甘いフルカワミキの声に僕は心を撃ち抜かれました
そんでなんと言ってもいしわたり淳治の書く歌詞。これがほぼ文学の域と言っても過言ではないくらい素敵な詩を書くんですよ。

あたし、もう今じゃあ、
あなたに会えるのも夢の中だけ…
たぶん涙に変わるのが遅すぎたのね

「Lucky」より

泣ける!あまりにも泣ける!
こんな短い文の中に甘酸っぱくて苦しくて初恋を思い出させるような歌詞を書けるいしわたり淳治が天才すぎて。
歌詞だけでも泣けるのに更に最高なメロディが加えられるんですよね。そのメロディの作曲者がもう1人の天才中村弘二
この2人、めちゃくちゃ仲悪くなるんですけど皮肉なことにこの2人が手がける曲は最高に素晴らしく良い。
そんなとこも含めて僕はスーパーカーが大好きなんです。その時の情緒によってこのアルバムを聴くと涙が出そうになったり前向きな気持ちになれるめちゃくちゃ凄いアルバムです。歳をとってこのアルバムを聴く度に違う感じ方ができるんだろうなって思います。一生必聴盤ですね。


6.「若者たち」サニーデイ・サービス(1995)

サニーデイ・サービスの1枚目のアルバムです。
このジャケット、圧巻ですよね。
当時渋谷系全盛期の時代にリリースされた渋谷系全無視のフォークな感じで曽我部さんの対抗心が強く伝わってくるアルバムですね。
僕はこのアルバム次作の「東京」よりも好きです。曽我部さんも仰ってましたがはっぴいえんどの影響をもろに受けたメロディで70年代の雰囲気が伝わってくる凄いアルバムだと思います。
聴くとアルバムタイトルにもあるように「若者たち」の目線というか少し哀愁が漂ってどこか懐かしい感覚がします。
四畳半フォークのようなどの世代の人が聴いても誰にでもかつてあった青春を彷彿とさせるアルバムだなって僕は聴いていて思いました。
さすが曽我部さんだなって思いますね。
メロディもついつい口ずさんでしまいたくなるようなメロディですし聴いていてとても気持ち良いんですよね。
とにかくはっぴいえんどが大好きな若者が作ったような悪く言ってしまえばオリジナリティは無いように感じれるのですが逆にそれがどこか懐かしい風を運んでくれて良い画になっていると思います。「青春」「喫茶店」「若者」「儚さ」等の言葉がめちゃくちゃ合うアルバムですね。
僕は1人で電車に揺られてる時とかに何も考えずにこのアルバムを聴くのが最高に好きです。
電車の窓から見える景色を耳に入ってくるどこか懐かしげのあるメロディと一緒に過ぎて行く感覚。昔には戻れないことを思ったりして少し悲しくなる感じ。僕が年老いてこのアルバムを聴いた時今のことを思い出して悲しくなるのかななんて事を考えながら聴いてます。このアルバムを聴いてそんな事を思ってる自分に酔ってます笑
それほど僕には大切で懐かしさの相棒のようなアルバムなんです。
少し音質が悪いのでリマスタリングされた綺麗な音質で聴きたいですね。


7.「空中キャンプ」フィッシュマンズ(1996)

フィッシュマンズの6枚目のアルバム。
世田谷三部作の1作目ですね。
(世田谷三部作とは、「空中キャンプ」「LONG SEASON」「宇宙 日本 世田谷」三作を総称したもの。)
これもまた名盤ですよね。
邦楽界において外せない重要なアルバムです。海外人気も凄いですし、このアルバムの出現によって日本の音楽界を大きく変えたと言っても過言では無いかもしれません。
このアルバム、全体的に浮遊感が漂っていて聴いていると夢の中のような感覚に陥ります。
何度も何度もリピートして聴いていると深い何かに沈み込むような感じがしてきます。
そんなフワフワして現実感の無いアルバムなのにどこか90年代の空気を感じられます。僕は90年代に生きてはいなかったのですがこのアルバムを聴くと「90年代の空気が伝わってくるな。」って感じます。
僕はこのアルバムこそが「音楽」という物の本質を表しているんだなと思いますね。
これを聴いていると佐藤伸治が自死を選んだのも(自死というのは公表はされていませんが、)どこかわかる気がするんですよね。
それこそアルバムを通して佐藤伸治と会話しているというか、「そういうことだったのか。」って変に納得できるというか、そんな不思議なアルバムです。
「ナイトクルージング」なんか夜道で聴いているとどこか深い穴が突如出現してそこに落ちてしまうような気がしてきます。
課題や読書やらでなんだかんだしていたらもう夜中の3時、4時になった頃、もうそれはフィッシュマンズの時間です。
1番その時間帯がフィッシュマンズが沁みるんですよね。
彼らにしか作れない不思議で不穏でそれこそ空中な世界観に僕は引き込まれます。
このアルバムは大好きというか日常、生活において欠けてはいけない生活の一部と化してます笑
きっと僕はいくつになってもこのアルバムを聴き続けるんだろうなって確信を持てるアルバムですね。

8.「HOSONO HOUSE」細野晴臣(1973)

細野晴臣伝説始まりの1枚目のアルバム
これも本当に日本だけじゃ無く海外の音楽シーンまで変えてしまった歴史的名盤です。
はっぴいえんど解散直後狭山の自宅でティンパンアレーのメンバーを呼んで録音したりなど当時にとっては新鮮なアルバムになりました。
僕このアルバムは50周年記念でアナログ再発時に買って、まだその時は「恋は桃色」くらいしか好みの曲が無かったんですけど読書時とか暇な時にひたすらかけ続けてたらほとんどの曲口ずさめるようになってそこから僕はこのアルバムの虜です
僕がこのアルバムで1番好きな曲は「薔薇と野獣」ですね。
あとはなんと言っても細野さんの痺れる声!!
あの「細野晴臣」にしか出せない低音ボイスが最高すぎるんですよね。
アルバム全体通してフォークだったりR&Bだったりで僕の好きなメロディラインです。
50年経った今でさえも当時の細野晴臣を超える人材は現れてはいない。
後世に語り続けるべきアルバムの1枚ですよねこれはまさしく!
この顔アップジャケットもまた最高ですよね。
80年代がINUの「メシ喰うな!」2010年代が折坂悠太の「平成」ならば初代はもちろんこの「HOSONO HOUSE」でしょう。
はっぴいえんどで凄まじい歴史を刻み、この後
「YMO」を結成、ソロでも「トロピカル三部作」などを残す前夜のアルバムにふさわしいアルバムですね。
この先100年、200年、数百年先もこのアルバムは伝説のアルバムとして語り継がれるのでしょうね。僕もその歴史の中のリスナーの1人としてとても誇れます笑


9.「ミーのカー」ゆらゆら帝国(1999)

幻バンドゆらゆら帝国の2枚目のアルバム。
これもまた名盤ですねー。
ゆら帝のアルバムを1枚選ぶのはめちゃくちゃ悩みました。「3×3×3」「sweet spot」「空洞です」等大好きなアルバム達の中でどれが1番私を構成するのにふさわしいのか。
散々悩んだ挙句、このアルバムになりました。
僕は過ちを犯してしまった人間なのでゆら帝入門は「空洞です」から入ってしまったのですが、勿論良さは全く分からず...笑
「悔しい!全体空洞ですわかってやる!」
と思い1stアルバムから何度も聴き直す事にしました。「3×3×3」もめちゃくちゃロックみが強くて正直驚きました。でもまだ1stでは「ゆらゆら帝国」の本質が分かってませんでした。
「3×3×3」を聴き終わり2枚目のアルバムを聴き始め「ズックにロック」でド肝抜かれました。
その瞬間から僕のゆらゆら帝国に対する片思いが始まりました。
その後の「悪魔がぼくを」「太陽のうそつき」「人間やめときな‘99」などで完全にガチ惚れですよ。そういった意味で僕を構成するゆら帝のアルバムといったらこの「ミーのカー」になりました。
ちょうどこのアルバムがゆらゆら帝国がロックシーンからサイケデリック路線に変更する辺りのアルバムなので聴いてて1stよりサイケな感じがするけど前作のロックみをさらに音を太くした感じのサウンドが全体的にあるので丁度中間くらいかな。って思いますね。
どのアルバムでもそうですけどやっぱり坂本慎太郎の独特な気の抜けている感じだけど信念は感じるような歌い方とメロディ。そして故亀川千代のかっこよすぎるベースライン、柴田一郎の調和を取ったドラム、スリーピースバンドとは思えないほどの完成度の高いバンドで聴いてて感動まで覚えます。
ゆらゆら帝国と言ったら空洞ですのイメージですがこのアルバムも最高にかっこよくて隠れた(隠れては無いかもしれないけど)大名盤なのでまだ聴いていないというラッキーさんがいたら是非!!


10.「さよならストレンジャー」くるり(1999)

97年組の一角を担うバンドくるりの1枚目のアルバム。
現在でも活動を続けているくるりの原点にして頂点のアルバムだと思ってます。
今でもくるりを代表する名曲「東京」もこのアルバムに収録されています。
次作の「図鑑」よりロックロックしてないし、なんならフォークっぽい感じでジメーっとしたようなアルバムだなって最初感じたんですけど、聴いてると岸田さんの声と一緒に景色やジャケットからもわかるようにどこかノスタルジーな雰囲気が耳に入ってきてとても気持ち良いです。
このアルバム、 ホント中毒性みたいなものがあって何回でも聴きたくなる名盤です。
梅雨のジメジメした嫌な時期とか、気持ちがブルーな時とかに聴くとアルバムとして共感してもらえるような、報われる気持ちになるような、そんなアルバムだと僕は思ってますね。
ホントくるりはアルバムごとに方向性が違うのでゆら帝みたいにどれを選出するか悩みましたが僕の中の「くるり」と言ったらこのアルバムしか考えられないのでこのアルバムにしました。
1stアルバムにして物凄く「完成」されていてめちゃくちゃ凄いアルバムですよね。
少なくともこの1枚に多大なる影響を受けてバンド活動を始めた若者も多いでしょう。
くるりももう10枚以上アルバムを出している所謂「ベテラン」なバンドになりましたがこの初期の若々しい頃の彼らにしか出せない音楽ってのがこの1枚に全て詰まっていると思います。
当時、超新星のごとく現れたくるりの「さよならストレンジャー」を聴いたリスナーはきっと年齢関わらずにいつしかの青春時代や当時の風景、そして言葉に表せない今となっては青春の思い出のひとつであるイライラ、そんな全てを思い出したに違いないと思います
今でも聴かれ継がれてる「東京」を聴いた不安と希望の気持ちを抱えて上京してきた若者たちは何人救われたのだろうか。駅で昔の君が懐かしくなった人は何人いるのだろうか。
すごいぞ、くるり。

まとめ

飽き性なので何日もかけて書きました。
最初のオザケンの「LIFE」のレビューに書いてあるブギーバックライブが終わってから1週間は経ちました。だから多分約1ヶ月くらいかけて書いたのかもしれません。あんま覚えて無いですけど笑。ちなみにブギーバックライブめちゃくちゃ楽しかったし最高でした。
全体読み返して思ったんですけどほとんどが90年代のですね。やっぱ改めて日本の音楽界は90年代が全盛期だったって思い知らされました。
天才達が集まりすぎた時代だったんでしょうね。
今回は上位10枚だけですけど気が向いたら今度は真ん中の12枚のレビューもしようと思います。
ほげきょうですおねがいします。

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