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魂の琴線に触れるのはなぜ?

「オレは鹿児島から来てる」。
「鹿児島から!? いつ着いたんですか。昨日ですか?」
「27日から」。

2024年1月2日。
芦ノ湖(箱根)の駐車場です。
箱根駅伝を観戦するために、わざわざ鹿児島から。

もう一人の方は大阪。 「エンジンがかからないんです」。
そこまでして・・。

たしかに、自分の目で見るのと、
カメラを通して見るのとでは違います。
まずスピードが違う。
テレビではあまり分かりませんが、
自分の目で見ればフォームの美しさも分かります。

ただ、それだけではないと思うんです。
なぜ、そんなに遠くから、わざわざ来るのか。

一言でいえば、「魂の琴線」に触れるから。
陳腐な常套句になってしまいますが。

では、どうして「魂の琴線」に触れるのでしょうか。

前と離れていたら、必死に前を追う。
抜かれても諦めずに後ろにつく。
苦しいけれど前に進む。襷をつなぐ。

その姿に美しさを見るから。
普段とは違う世界を見るから。
その姿に神が宿るから。

ランナーのフォームは綺麗です。
獲物を負うジャガーと似ています。
無駄がありません。 生死をかけたような極限の美しさがあります。

ちなみに手を叩くと、反応してくれる選手がけっこういます。
何度もうなづいてくれたりします。
まるで「ありがとう。」とでも言うように。

こんなところも箱根駅伝の魅力ではないでしょうか。

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