サブスクリプションの正体
今日は、これから就活をしていく新入生と経営者を目指す人に向けて、最近よく聞くようになったサブスクリプションについて発信していきます。
これを読むだけでビジネスの解像度が格段に上がると思うのでよければ参考にしてください。
まず、考えてみてください。
皆様のクレジットカードを財布から出さずに決済されている請求は何個あるか?
・icloudのストレージ増量
・ジムの利用費
・ネットフリックス
おそらく数えていけばもっとあるはずです。
つまり、まず最初に理解しないといけないことは、今の時代、人々の「変動費」になるのではなく、「固定費」に入り込めるかが重要であるということ。
家賃は毎月口座から引かれていますよね。
でも、それを一々確認しないと思います。
自社のプロダクトも、そういうふうに捉えられれば一番強い。
これが理解できたなら、消費行動の歴史を紐解きながら話しを進めていきましょう。
昔:売り切り型
└支払方法:都度払い
お金を払って得られるものは、「所有権」
今:サブスク型
└支払方法:継続払い
お金を払って得られるものは、「利用権」
つまり、理解しないといけない歴史とは、
昔:購入しないと体験ができなかった
今:体験をしてから購入する流れに変わった。
例を出すと
音楽:CD→Apple music
読書:本→Kindle
車:自家用車→タイムズカーシェア
このように「所有する→体験する」に変化していった。
そして、「利用する=体験する」点においてサブスクリプションほど安定的な収益モデルはない。
サブクスの良い点を4つの視点からお話ししていきます。
①事業改善
②事業計画
③市場獲得
④収益維持
(事業改善)
■全社のPoint of viewが合う
└顧客ニーズとズレが生じない
例えば恋人にプレゼントを買う時絶対に失敗しない方法って何か?
欲しいものを事前に聞いておくことですよね。逆に何も聞かずに買うとズレが生じる可能性が高い。
だけど、サブスクだと今回のようなアンマッチは起こり得ない。
理由は、利用権を所有し続けているが故に、顧客側はサービスをもっと良いものにして欲しいと「要望を投げ続けてくるから」。
要望が入れば、企業側はそれをアップデートしていけばいい。
それだけで解約率は低くなる。
(事業計画)
■安定なキャッシュフロー
└将来的なキャッシュフローの見立てが立てやすい
通常の売り切り型のビジネスモデルだと、毎月の収益予想が立てづらい。
そうなると将来的に考えている投資があった場合、こういう考え方になる。
「いくら貯まったから〇〇しよう」と。
でも、毎月一定額の収益が確定しているのであれば、今後の利益予想も立てやすい。そうなると、将来的に考えている投資があった場合、こういう考え方に変わる。
「いくら貯まるから〇〇しよう」と。
文面で見れば明らかだが、経営者として従業員と会社、事業の先行きを考えた時にこの二つの考え方には天と地ほどの差がある。
ここまで、事業改善と事業計画について進めてきたが、少しはサブスクの正体がわかってきたでしょうか。
来週は、③市場獲得と④収益維持についてお話ししていきますので、続編をお楽しみに。
いつも読んでいただきありがとうございます。