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都会の生活

 一瞬だけ、如月小春さんを追いかけてました。多分、教授関連で。最初は、サンストで、Neo-Plantを聴いたのかな。思いっきり、未来派野郎の余韻が残ってる感じで。如月さんご本人も多分、ゲストで出ていた時もあったと思います。それが、Neo-Plantとの回と同一回かどうかが今ひとつ。
 その後、多分、「LIFE」?というプロジェクトをNHK-FMで教授と共にやったり、YOUか何かに出ていたり、文庫本を出したりとその頃だけ、一瞬だけ、如月さんに接しています。文庫と同タイトルのアルバム「都会の生活」は、確か、キングの発売で、推測するに、ショコラータなどと関係があるのかなと思ったりして。
CDがとにかく、入手困難で。価格が安定した頃に(その前は、異常に高額だった)初版を、ヤフオクか、メルカリで買って。その後、タワレコ企画の再発盤を購入しています。
 個人的に、Neo-Plantがすごく好きで。その後、セルフカバーしても良いのではないかと思ってるんですけど、今は、もう、ああいうタイプの音楽は作らないかもしれません。
 文庫本について、ですが、ツルツルのすごく良い紙のものでした。新潮社、だと思うが、ミュージシャン関係とかこういう感じのオリジナル企画の文庫を何冊か出していたかもしれないな。ライダーズの詩集とかもそんな感じで。松本隆氏、ユーミン、サザンの桑田さんなんかの詩集もそんな感じでした。こっちは角川だけれど、原田知世の「時の魔法使い」という文庫もそういう感じでしたね。
 書き出しは「ウォークマンを捨てて、街に出よう」だったと思うんですけど、説明の必要もない、援用ですね。「脳内音楽で街を歩こう」、と。でも、街中のノイズや音楽を遮断するには、ウォークマンはちょうどいいような話もあったかもしれない。
 「都会の生活」って、今考えると、びっくりするタイトルですけど、東京が世界一に上り詰める過程の時期に出たものですし、近未来的な「都会」のイメージもあったかもしれません。まあ、中学生か高校の時に読んでましたからね。表層も受け取れてるか怪しいです。あの頃、なんか、「近未来」とか「未来」とかよくコンセプトに乗っかってたんじゃないかな。ラジカルTVとか東京グランギニョルとか、武邑さんとか。退廃的なものだったのか、前向きなものだったのかよく覚えてませんけど、文化のフェーズが変わっていく空気があったんだと思いますね。
 結局、そういうことはなくて、ハイ・カルチャーもサブカルチャーも徐々に力を無くしていって。ハイ・カルチャーは、つくば万博で、元サブカルチャーのニューミュージックは、国立競技場で同じ頃に「お葬式」が行われたって勝手に思ってます。

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