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妖怪だもの。

こんばんは。宵待と申します。妖怪です。昼間は、人間のふりをしています。

違ったっていいじゃないか、妖怪だもの。
今日は、そういうお話。

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小学生の時。体育集会で先生が、
「え〜、では、右側を……いや、みんなから見たらこっちか。」
と、踵を返して背中を私たちに向けていた。
この時、幼い宵待はこう理解する。
「あ〜。大人になると、みぎとひだりって変わるんだ…!」

……しょうがない。妖怪だもの。

中学生の時。部活が嫌で嫌で仕方がなかった。
そんな、最後の大会。皆が負けて涙を流し、抱き合っている中、一人泣かずに
「よっしゃー!これで、部活やらなくていい!!」
と思っていた。

……しょうがない。妖怪だもの。

高校生の時。勉強が全く手につかない。
そんな時、ラーメンズにどハマリ。学校でも、家でも観まくっていた。
高校3年生、12月の出来事である。

……しょうがない。妖怪だもの。

大学生の時。はじめての一人暮らし。
はりきっていたあの頃はどこへやら。遅寝、遅起き、昼ご飯。そうじ、洗濯、いつやった?

……しょうがない。妖怪だもの。

現在。映画を観た。
あちこちから、すすり泣く声。
しかし宵待……
「あ〜、こうゆう構造になっているのか〜。うん?なぜ、そのように動いたヒロインよ。」

……しょうがない。妖怪だもの。

そう。私は、『宵待』という名の妖怪なのです。周りと違うことが多々あります。

でも、いいじゃない。だって、妖怪だもの。

ーーでは、改めて。
宵待と申します。妖怪です。
宵属性、インドア派。個性は寝ること。
バトルしなくても、お話してくだされば、お友だちになることを検討させていただきます。

こんな私ですが、これでも昼間は人間のふりをしています。大変なこともあるけれど、妖怪にとっては楽しいこともしばしば。

案外悪くないですよ、妖怪も(笑)

では、今日はこの辺で。
皆さん、よい宵をお過ごしください。