【何故、私は、うつになったか。】そりゃなるわい!ならんあんたら鉄ハート。
そう、いわゆる豆腐メンタルさん。
絹ごし豆腐ならぬ、寄せ豆腐。あの布切れとザルによってギリギリ形を保ててるアレ。
うつになったのは、アタシの性格的な面がほぼではある。
病院に受診したきっかけは、世の中コロナが流行る前だった。
とにかく仕事の朝はお腹を下す。ずーっと。
いく前には動悸がして、吐き気も止まらなくなる。
そして、謎の微熱がeveryday。
身体は沼から這い出てくるギリギリな重力で何も楽しめない日々だった。
当時はコールセンターで受信(かかってきた電話を取る側)を担当をしていた。
勤めはじめは、そこの会社が某メーカーからの直接の下請けの窓口であったため、業務内容は今思い返すと少し穏やかではあった。
使ってたシステムもメーカーの製品情報や顧客の過去の対応履歴が受電と同時に検索がかかり、冒頭の挨拶を交わしてるくらいでざっと読めるくらい良いシステムだった。
それに、対応に30分くらい難航してるとチームリーダーが電話内容をシステム上でモニタリング(同時に聞いてくれる)対応してくれて、指示をチャットで飛ばして、一旦保留、折り返し提案などしてくれてた。
まだ、何とか喰らいついてけど、約5年働いて発症したのは後半の1年くらいだっただろうか。
その窓口がメーカー直の下請けから、間に1社が入り、孫請になった。
そこからが坂を下るのは速かった。
いや、速すぎた。
システムはメーカー独自設計のものではなく、汎用性のあるものへ変更。
受信と同時に自身でシステムを立ち上げ、顧客の電話番号で検索をかけながら過去歴を探しながら〜の、
商品番号を伺い、商品を探す。
そして、お客様の要望を聞き続きながら〜の電話の向こう側のアタシは血眼になって取説の適切な文言を探してマウスを死ぬほどスクロール。
語句の検索も使えなくなった資料が多くてさ。
そんなんを乗り切りながら、対応できる商品を増やせと通達。
拒否権無し。
電話以外のチャット窓口も担当通達。
拒否権無し。
無理やて。体は一つじゃ。
脳も一つ。
一度に2つは覚えられん。
ま、そんな事もありながら、
とにかく電話を取れ!取れ!取れ!の数字とのにらめっこ方針に代わっていき、
クレーム対応でのモニタリングは無くなり、上司からの指示もなくなった。
お客側から
『上司に変われ』
と言う呪文が出るまで2時間でも自身で対応させられた。
そんな中でもアタシは業務をこなす、技術だけは高かった。
そのせいで自分で自分の首を締めることになっていった。
製品知識が高まり、記録の入れ方も短文にしろと指示が入ってた為、
通話しながら記録を一行残し、
終話と同時に記録保存。
と言う荒技が出来るようになってしまっていた。
だから、終話と記録が同時に終われば、
必然的に次の電話に出るしかなくなる。
お客が電話の先で待ってる人数と待たされている秒数だけが、表示され続けるのだ。
私の勤めていたコールセンター窓口としては、1時間辺りの平均対応件数が4.5件。
それを越えていくと給料アップのポイント加算だった。
そんな中で繁忙期にアタシは鬼の数字を出してしまった。
1時間の対応件数が、
12.5件。
10分に1件は対応すると言う荒業をかまし、1日の対応件数が、60を越えたのだ。
大体のスタッフが1日30件取ればいいとこいってるのに、化け物になってしまった。
その頃には、もう頭からアドレナリンが出まくり過ぎて、ホントにぶっ飛んでしまってた。
お陰で、繁忙期が過ぎても1日平均が50オーバーを当たり前にと思われる頃には、アタシのココロは死んでいた。
毎日意味もわからず、
お前はそれでもここの社員か?!
こんな物買わせるお前が悪い!
ふざけた事言うな!
申し訳ございませんしか言えないのか!
怒鳴り声が止まらぬ毎日、そこでアタシのココロの火は消えてしまい、
病んだ。
そこからは、もう冒頭に書いた通り、
過敏性腸症候群になり、不安障害と言われ、かかりつけ医の内科から手を離されてしまった。
そんな中、仕事でミスをする。
上司は、仕方なかったと言ってくださったが、ココロは崩壊した。
それからは、仕事を休みがちになり、早退も繰り返しながら、
何とかメンタルクリニックの予約も取れ通院を始めるも沼を這う毎日だった。
不安で眠れない。
何も考えられない。
もしくはずーっと眠り続ける。
それしか出来なかった。
最後には休職を選択したが、復帰した初日の午後から何事も無く、電話を取るという会社の対応にも呆れ、
程なくして辞めてしまった。
介護職からの転職で致し方なく入った会社だった。
5年も尽くして自分を壊すだけだった。
あの職場で働き続けるのは鉄のハート。
というか、切り替えがうまい人なんだと思う。
アタシは、言葉尻や、言い方ですら気になってしまう。
もっと、いい締め方はなかったかな?
気に障るような言い方じゃ、なかったかな?
それこそ、友達間でのメールでも、そんな事を思うくらいなんだし、
誰よりも無駄に責任感が強いのも良くない所。
任されたからには、できる限りしっかりやらんと!
と何処かで張り切ってしまうのだ。
それでうつになったのだ。
元々心配性なのはわかっていたが、予期不安(こんな事が起こったらどうしよう)が常にあったから、うつになりやすい傾向ではあったのかもしれない。
これが、アタシのうつの始まりだった。
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