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BUMP OF CHICKEN「HAPPY」とわたし

こんにちは!
今日は、BUMP OF CHICKEN 28周年の記念日ですね。

今回は私にとってすごく大切なBUMPの楽曲のひとつ、HAPPYについて書きたいと思います。

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友人にBUMPが好きだと伝えると、「どの曲が好きなの?」とか、「おすすめの曲良かったら教えて!」と言ってもらえることが多いです。
これはBUMPファンなら誰しも10回くらいは経験したことがあるだろうけど、BUMPの曲って本当に例外なく全部にそれぞれの魅力があるから、こういった質問には大体上手く答えられません。

そんな中、いつも最初に頭に浮かぶのはこの「HAPPY」なのです。

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初めてこの曲に出会ったのは高校1年生の頃。

通学中、iPodで何度も繰り返し聴いたけれど、当時16歳の私には歌詞の意味が難しくてイマイチ理解しきれませんでした。
HAPPY BIRTHDAYのコーラスがなんだか面白いなあ、くらいの薄っぺらい感想しか持てなかった。

そんなある日、youtubeでHAPPYのMVをなんとなく見ていた時、あるコメントが目に入りました。
そのコメントは、「この曲は生きるか死ぬかの瀬戸際で、生きることを選択した人へのバースデーソング」といった内容のものでした。
このコメントを目にしたとき、身体中に稲妻が走ったかのように衝撃だったことをとてもよく覚えています。

ああ、私が探し求めていた答えはこれだったのか、と。

改めて曲を聴いてみると、逆になんで今まで理解出来なかったのかが分からないくらいスッと歌詞が入ってきました。
あのコメントの主様、どうもありがとう。今でも感謝しています。

そこから。これはまだ始まりに過ぎませんでした。
私はこの曲の歌詞の完成度の高さに脱帽し、また何度も繰り返し聴くようになりました。聴いていくうちにだんだんと気付くことが増えていく、中毒感。BUMPあるある。
やはり藤原基央は天才である(既知)。

そんなこんなで、私はHAPPYの詞に深い感銘を受け、とても大切な曲となって、その感動は全く冷めやらぬまま今に至ります。

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ところで話を戻して、友人にお勧めしたい曲は何か、ということなのだけれど。
私は冒頭このHAPPYがまず頭に浮かぶ、と言いました。

しかし経験談から、HAPPYはBUMP一見さんにとってはその良さを見つける難易度が少し高いかなーとか考えてしまって、安易におすすめ出来ずもどかしい思いを勝手にしてしまいます(とか言って結局おすすめしちゃうんですけどね、笑)。
良さをすぐに見つけられる人には、躊躇わずに大声で激推ししますが。

歌詞に自分なりの解釈が見つかったときのあの快感はBUMPの曲でしか感じられない、そこがBUMPの最大の魅力でもあると思っています。
だから新曲を初めて聴くときののワクワクさは何にも代え難い。

とにもかくにも、HAPPYは数多のBUMPの楽曲の中でも、私にとっては永遠に不動の1位を動くことはないと思っています。
私にとっては、この曲はそんな存在です。

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この曲の何がそこまで私の心を掴ませるのだろうか。ふとそう考えたときに、ある歌詞が特に印象深い、と気が付きました。
それはBメロの、「優しい言葉の雨」というフレーズです。

1番↓

優しい言葉の雨の下で 涙も混ぜて流せたらな

BUMP OF CHICKEN 「HAPPY」歌詞より

2番↓

優しい言葉の雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま

BUMP OF CHICKEN 「HAPPY」歌詞より

ラスサビ前↓

優しい言葉の雨は乾く 他人事のような虹が架かる

BUMP OF CHICKEN 「HAPPY」歌詞より

自分が何かに傷付いたとき。
幸運にも優しい声を掛けてくれる人がいても、有り難いとは思っていても、心の底では誰も理解してくれないと感じてしまう自分がいる。

こんなことはなかなか人に言えないけれど、誰しもが経験したことのある場面だと思います。藤くんは、こういう私たちの潜在的なSOSを消化してくれるエキスパート。

優しい言葉は、優しいんです。
でも、当事者にとっては鬱陶しい雨のような存在。
傷は、洗っただけじゃ治らない。
最後には皆、他人事のように遠くで楽しそうにしている。

でも、藤くんはそれを分かってくれている。
この事実だけで、救われた気持ちになれる。

これが、私がHAPPYを聴く度に受ける感銘の、特に強い根源であると思います。

余談ですが、BUMPの別の楽曲、透明飛行船に出てくる「優しさの真似ごとのエゴ」というフレーズにも、なんだか似たものを感じます。

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話は変わって。
2023年に行われたBUMP OF CHICKENのアリーナツアーbe thereに、私は3公演行かせていただきました。

このツアーはほとんどの会場で2days開催でしたが、初回公演からファイナルまで、通して1日目と2日目でセトリが異なっていました。

そして、今回私が書かせていただいたHAPPYは、2日目のセトリに入っていました。が、私が参加した3公演はすべて1日目。
生演奏のHAPPYを聴く夢が叶わなかったのは、ちょっぴり悔しかったです。

でも正直、3枚もチケットが手に入った事実だけで十分でしたので、ファイナルが映像化されたら存分に楽しもう、ということで満足でした。

ファイナルから半年が過ぎてその年の12月、待ちに待ったbe thereの円盤が自宅に届き、初めて観るLive版のHAPPY。

間奏での藤くんの、
「会えて嬉しいぜ。
お互い生まれてこなかったら、こんな夜はなかったんだ。
だったらさ、君のバースデーはハッピーだろ!」
という言葉に、はっとさせられました。

藤くんがこの曲に「HAPPY」というタイトルを付けた意味が、パワーのこもったそのセリフで、今までよりもちょっと分かった気がしました。

今まで、夢や守るもの、生きる意味を見出すことこそが幸せだって解釈だったんです。
でもちょっと違った。目標なんかなくていい。
生きてるだけでHAPPYなんだって。
それだけで藤くんは全肯定してくれる。

人によって感じ方はそれぞれだけれど、私はLiveでのHAPPYを観て、そう感じました。とっても感動した。

また気付きが一つ増えました。
まったく、これだからBUMPのファンはやめられない。

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ということで、ここまでHAPPYという楽曲について、1人のリスナー目線でたくさん語らせていただきました。

本当は歌詞全文ひとつひとつについて色々と書きたいのだけれど、恐ろしく長くなりそうなのでこれくらいにしておきます(話し始めたら本当に止まらない笑)。

ここまでお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

改めて、28周年おめでとう。BUMP OF CHICKEN。
どうせいつか終わる旅を、BUMPと一緒に歌おう。

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