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13 私の家にいる別次元の子供たち
前回までお金の話が続いたので、今回はまた、自分が体験したちょっと不思議な話をしてみよう。
正確な日付は覚えていないが何年か前の出来事。
私はいつものように自宅で寝ていたが、ある深夜、喉が渇いて目が覚めた。
水を飲もうと布団から上体を起こして立ちあがろうとしたその時、私はふとなんとなく無意識のうちに自分の右横を振り返った。
その瞬間、あっ! と心の中で叫んだ。
一人の見知らぬ少女がいたのだ。
その少女は、私に気づかれたと思ったのか、そっと私の真横からこちらを見ないで去ろうとしていた。
その少女は、体が半透明になって消えかかっていたが、その容姿はしっかりと確認できた。
和服姿で、髪はおかっぱ。5〜6才くらい。
少し小太り気味に見えたが、和服を重ね着していたのでそのせいだったと思われる。
驚きながらもその少女を見つめていたが、だんだんと透明度を増して消えていった。
その子の見た目は美人ではなくむしろ野暮ったく、和服といっても晴れ着ではなくただの普段着。
昔の田舎の子供のようで、髪型から岸田劉生の描いた麗子像のようだった。
以前、私は友人と芸術について雑談をしていたとき、あの岸田劉生の麗子像、夜中には観たくないよねえ、と冗談を言ったことを思い出した。
想像してみてほしい。
みなさんが一人きりで寝ていたとして、深夜に目覚めてふと真横をみたら、その麗子ちゃんがいた、という状況を。
おそらく驚愕して気絶し、また二度寝するんじゃないかな。
ただ、私が目撃したその子は麗子像ほどの衝撃はなく怖くもなかった。
この世のものではない少女より絵の中の少女の方が怖いって一体・・・
(岸田劉生とそのファンの皆さん、申し訳ない)
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私の場合、たまにでしかないが、いろいろ見えたり体験したりしているので、ある意味、免疫ができてちょっとやそっとでは驚かない、という事情もある。
それに加えて、その別次元の子供が和服を幾重にも重ね着をしている姿は、寒くないようにと親御さんからの暖かい愛情に恵まれて育てられた子なのかなと、思ったりした。
まあ、その子が幼くして亡くなったのかどうかわからないけど、この世で過ごした時期があるとしたら、服装からして、大正、明治、もしかしたら江戸期かもしれない。
その子を見たのはその一度きりだが、今はどうしているだろうか。
(まだいたりして)
別次元の子供については、もう一つの目撃体験を紹介したい。
前述の体験よりはもう少し前だったと記憶している。
いつものように自宅の部屋で寝ていたが、夜明けの4時頃だった。
トイレに行きたくなって起きた。そして済ませた後、また寝ようと部屋に戻ろうとしたその時、ふと何気なく後ろを振り向いた。
トイレ、洗面所からリビングに入るリビングドアが半開きになっていたのだが、
私はあっと叫んだ。
そのドアに半ば隠れるようにして、見知らぬ女の子が佇んでいたのだ。
髪型はおかっぱ。5〜6才くらい。
真っ白なウールで編んだと思える厚めのセーターに黒いズボンを履いていた。
最初、よそのどこかの子がこっそりと家に侵入して隠れていたのかと思った。
そのくらいその子は普通の子供と同じようにリアルに見えた。
ただ、血の通った本当の子供なら多少なりに頬っぺたが赤かったりするが、その子は妙に色白で肌が陶器みたいにきめ細かだった。
私が後ろを振り返ってその少女を見つけたときは彼女もそっと私を見つめていた。
あっ見つかっちゃった、といった表情で。
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この子もあまり美人ではなく、垢抜けしない野暮ったさで、田舎の少女という感じ。
ただ、着ていた服はただの普段着でおしゃれなデザインでもないが、小さな体にぴったりフィットした子供服。それもお手製で編んだ感のある白いセーターで汚れ一つなく、とても清潔に見えた。
やはり寒くないようにと親御さんから着せられたように見えて、暖かい愛情を感じた。
いずれの少女に対しても、私は突然の出会いで驚いたが、彼女たちも驚いたようだった。
人に見つかるという経験があまりなかったのかもしれない。
(そりゃそうだろう・・・)
それはそれとして、後日、冷静に思った。
別次元の存在って、こちらが玄関の鍵をかけてもかけなくても気にもせず、普通に自然に入ってくるし、普通に住んでるんだなあ、と。
記事6で書いたスピリチュアルガイドの女性もそうだし、今回紹介した少女たちもそうだが彼女たちはごく自然に私の家を音もなく訪問し、ひっそりと住んだり出たりしている。
他にもいろいろ経験しているが、入ってくるところを目撃した時はいずれも、面白いことに必ず玄関を通ってくる(正確には通り抜けている)。
自由に出入りできるなら、屋根からでもいいし、壁を通り抜けてくれば近道で楽なはずだが。
まあいずれにしろ、住居侵入罪という法律はこの世に住む人間にしか適用されないということを改めて感じた。
人間の社会って不便で制約が多いねえ。
(なければ困るが)
ちなみに、記事6のスピリチャルガイドの女性は、私が寝坊していると、チーンと透明感のあるきれいな高音の鈴を一回振ったような音で私を起こそうとしてくれることもある。
その場合、そのガイドは実際に家に来ているのではなく、別次元から私の脳か心に直接働きかけているようだが。
そのガイドのエンジェルと違い、前述した二人の少女は、私には見つかったリアクション以外なにも働きかけをしてくれなかった。
その程度の関係だが、その少女たちは今どこで何をしているのだろうか。
(まだいたりして)
まあどこへ行こうが戻ろうが、家にい続けようが、何をしてもいい。
君たちの自由でいいよ。
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世間ではこういう体験をする人はあまりいないと思う。
ただ、そういう体験談は少ない一方で、似たような話は世間でもある。
たとえば東北の座敷わらしなどはその典型だ。
私の出会った二人の少女はその座敷わらしに該当するかどうかはわからない。
座敷わらしは、東北地方にいて古い大きな民家の奥座敷にいるらしいが、私の場合どちらにも該当しない。
私の居住地は別の地域で、住まいも古い民家でもなく、普通のマンションだ。
この二人の少女はいずれも寒い冬に備えたような厚めの服装なので寒い東北からやってきたと考えられなくもないが、それは根拠ない推測にすぎない。
座敷わらしがいると言われている家とか旅館はそれを売り物にしたり、多くの人がそれを目当てに訪れたり泊まったりしてご利益を得ようとしている。
旅館側もお客も座敷わらしのために子供のおもちゃやお菓子をお供えしたりする。
中にはそのような旅館から旅館へとハシゴする人もいるという。
ぜひご利益があるといいですね!
あいにく私はそういうところへ行くつもりはない。
パワースポットというものは確かにあり、神社やお寺にはそう感じるときもあるが、私の場合、人が集まるところはその人自身の邪気も集まるので、気分が悪くなることも多い。
(余談だが、正しいことを主張していてもそれを利用して金銭を得ようとしたり有名になろうとしたり他人をコントロールしようという野心が強い人と出会うと、彼らからは、いつ腐り出すかわからないような生臭い匂いを実際に感じるときがある)
それと、自分の場合、彼女らのためにお供えの類は一切したことがないが、以前死別した家族のために毎週、生花を買って供えている。
お菓子も好きで部屋に常時ストックを欠かさない。今は別居していなくなったが家族が愛用していたおもちゃやぬいぐるみなどもいまだに捨てずに飾っている。
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(だいぶ汚れてしまったけどね)
もしかしたら、彼女たちもそういう環境を悪くないと感じて、勝手に私の家にあるおもちゃやお菓子やお花を楽しんでくれているのかもしれない。
でもそれも私の自己都合な勝手な解釈なので真相はわからないし、彼女たちがこの世になんのために現れるのかもよくわからない。
今回は紹介していないが、男の子が現れたこともある。
また別の機会にその話もしつつ、その子供たちと私たちの関係、それからこの社会との関係、またなぜ別次元の存在を感知できたりできなかったりするのか、そういうテーマについても、今後、考察をしてみたいと思う。
今回も読んでくれてありがとう。
追記(2023/5/6) :
続編(記事30)をアップしました。
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