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16 私の長期投資 事例紹介2


昨年、私の長期投資の事例としてアマゾンを紹介した。(記事12参照)

今回はアップルの事例を紹介したい。

私がスピリチュアルな話と並行して一見関係のない投資の話をするのは理由がある。

その理由の一つは、私がスピリチュアル関連で出会った人の多くが、世俗的な仕事を軽んじてぎりぎりの生活に甘んじていたり、マネーリテラシーが低くてお金の管理が杜撰だと経験上、知ったからだ。(記事11参照)

祈ればお金が入る、高次元のマスターが助けてくれると本気で信じている人が多い。

その人が本当に、高い次元の崇高な存在と繋がる程に純粋な気持ちでいるならば、運も開かれていくだろう。

ところが現実を見れば、欲が先走って、願い事ばかりで何ら行動を起こさない人も多い。

祈って願いが叶わず諦めるならまだいいが、なんとしてでもお金を得よう、それが高次元の意思だ、とエゴからくる都合のよい勝手な解釈をする人は厄介である。

スピリチュアルの分野ではないが、年明け早々、社会的に居場所のない弱い立場の女性の自立支援を行っている、ある社団法人が監査を受け、不適切な会計処理があったと指摘された。

その会計処理については改めて精査が行われるとのことで今も現在進行形のため断言はできないが、私たちが働いて納めた貴重な税金が、同法人にて公私混同、私的流用されている可能性があるということだ。

この法人のみならず、その他の一部のNPOや社団法人には、善い事、正しいことをやっているから多少のことは許される、といった驕りが透けて見える。

十分な審査もせず、助成金と称して貴重な国民の税金をそのような組織に渡す政府も同罪だ。

お金の私的流用、杜撰な会計処理が違法であれば、世間はそれらを「横領」「粉飾決算」と呼ぶし、グレーゾーンであれば「利権」、それを政府が受け入れ改善に動かなければ「癒着」と呼ぶ。

用語や法律上の取り扱いはどうあれ、いずれにしてもこのようなことを続ければ真っ当なNPOや社団法人まで信用を失う。

当事者らは仏教などインド哲学でいうところのカルマ(業)を背負うことになり、未来には苦しみを伴う自らの償いまたは報いを受ける。

誰一人としてカルマの清算からは逃れないからである。

人も組織も最初は善い意図、高い志をもっていてたとしても、いざ大金を手にすると感覚が麻痺して人格が変わり、堕落するケースが多い。

信仰や瞑想等のスピリチュアルワークに勤しむのであれば、内的な平和と歓喜が得られればそれで十分だし、政治活動、ボランティア活動、善行を通じて社会的に弱い立場の人々の支援を行うのであれば、その人々の笑顔が見られればそれで十分ではないか。

他人や政府のお金を当てにせず、自分で額に汗して働いてお金を得て、使ったら帳簿につけてしっかり管理することが基本。
(お金の管理には複式簿記の勉強が非常に有効である。仕事や就職にも役立つのでぜひトライしてみてほしい)

お金の管理ができるようになったら、次のステップとしてそのお金に働いてもらう。

それが投資だ。

投資で財産を増やすことができれば、その一部を寄付して社会に還元したり、いざというときは仕事を辞めて真理探求やボランティア活動に専念するための資源にもなる。

私がアップルの株を買ったのは2006年である。

まだiPhoneが販売される前で、iPod nano がアップル社の主力製品だった。

以前より私はデジタルオーディオプレーヤーを幾つか使用した経験はあったが、いずれもボタンやスイッチの数が多く操作性が悪かった。

ところがそのiPod nano は非常に洗練されたシンプルなデザインで、販売当時から高い評判を得た。

iPod nano

その頃、私は米国で仕事をしていたが、現地のストアで当時品切れが続いていたiPod nanoの見本を手にした女性客がCool!と叫んでいたのが今でも覚えている。

私は、多くの店を歩き回り探し回ってようやく見つけたiPod nano を購入した。

と、同時に、このアップルの製品は我々の未来を変えるかもしれないと直観し、iPod nano だけでなく、アップル社の株も購入した。


写真は当時の証券会社のサイトでの取引履歴の見出し。AAPLとあるのがそのアップル社のティッカーシンボル(銘柄コード)だ。

シスコシステムズ(CSCO)を売却して、それを資源としてコカコーラ(KO)とアップル(AAPL)を買ったことがわかる。
その翌日にもアップルを購入。2006年は、他にもグーグル(GOOG)やマイクロソフト(MSFT)、以前紹介したアマゾン(AMZN)も購入している。


100株づつ2回に分けて合計200株購入したが、いずれも当時の株価は70ドル台だった。

その後、アップル株は2回株式分割を行った。最初は7分割、2度目が4分割だった。

つまり、現在、私が買った200株は、200 X 7 X 4 = 5,600株になった。

昨年からの米国の利上げやリセッションの影響でアップル社の株価は下げているが、まだまだ売却する気はない。これからも未来を変えてくれそうだからだ。

ありがたいことにアップル社は配当も出してくれる。

直近(2022年11月)における米国株の配当金レポート。私はAT&T、ベライゾンの株も所有していて、その2社からも配当が振り込まれている。

米国の企業は四半期(3ヶ月)毎に配当を出す。写真を見るとわかるが、アップル社は一株当たり0.23ドルの配当なので、私の場合、5600株 X 0.23 = 1,288ドル(税引前)がアップル社からの定期収入であり、そこから10%の源泉税を控除された金額、1,288-128.8=1,159.2ドル、これが3ヶ月毎に振り込まれる。
(注:日本での税務申告ではその10%控除後の手取額に対して20.315%が課税される。そうすると米国の10%の源泉税分は二重課税になってしまうが、外国税額控除の申告を行うことで、その現地10%分の還付を受けることができる)

このアップルの株を購入した1年後にiPhoneが販売された。

皆さんは覚えているかどうか知らないが、発売当初のiPhone は意外にも(アップル信者と呼ばれるコアなファンはともかく)世間の一般ユーザーからの評判は芳しくなかった。

テキストを入力してもコピーペイストができなかったし、液晶ディスプレイ上のキーボードはタッチしづらいと言われた。
(当時はブラックベリーというスマートフォンの元祖にあたる機種が人気で、物理的なキーボードを有していたが、それが普通だったのだ)。

そのため初年度の携帯電話におけるiPhoneのシェアはせいぜい1%だったと記憶している。

そこで幻滅してアップルの株を売却した投資家も多かった(今から思えばそれは最悪の決断だが)。

ここで、長期投資の極意だと思うことを書いておく。

その極意は非常にシンプルだ。

1 気づく

2 買う

3 忘れる

の三つである。

1の「気づく」とは、今回のアップルの例で言えば、製品の良さに気づき、それが社会の未来を変えるかもしれない、と気づくこと。
その気づきがないと、製品は買えても株を買おうという気にはならない。
「気づく」ためには普段から企業研究を行うのは助けになる。
ウォーレンバフェットの師匠格にあたるフィリップフィッシャーの15の質問は大いに役に立つので興味ある方は研究をお薦めする。

(スピリチュアル視点)
ただしどれほど企業研究を重ねたとしても、その人の意識が目覚めていない限り、将来、社会を変えるほどの企業を見つけることは難しい。
意識を目覚めさせるためには、あらゆる偏見や自己中心的な欲を排除してニュートラルな姿勢でいることが必要である。

2の「買う」は、文字通り株を買うこと。
1の「気づき」が得られても、投資するお金がないと株は買えない。
普段から働いてお金を貯めて投資資金を準備しておくことが必要である。
働いて倹約して貯蓄するという、当たり前のことを当たり前にすればよいだけだが、その当たり前のことができないのが人間の悲しさである。

(スピリチュアル視点)
前半に述べたように、働かず人のお金を当てにする生活をしていては買う資金が貯まらないわけだが、過去のカルマ(業。前世を含む過去における悪行)の影響もある。
働き口が見つからない、浪費してしまう癖が抜けない、お金を騙し取られる、といった状況にあれば投資どころではない。
過去のカルマが清算されているのであれば、いずれはカルマの負債がなくなり順風の時がくる(それは来世かもしれないが)。そういう強制的な清算でなく自ら先回りして(全部ではなくて一部だけでも)清算することも可能だ。わずかでもいいからできる範囲で寄付をする、人に思いやりを持ち親切にする、誰もやりたがらない厄介な仕事を引き受ける等。大切なことは心の底から悔い改めること。

3の「忘れる」は2で株を買ったことを忘れるという意味である。
アップルの株を買っても、iPhone がだめだと思ってすぐに株を売却してしまった人、iPhoneの評判が上がりアップルの株価も少し上がり、その目先の利益に目がくらんですぐに売却してしまった人は星の数ほどいた。
私の場合、アップル株を保有して17年目を迎える。
要は株を保有し続けることが大切なので「忘れる」を「維持する」または「保有する」としてもいいのだが、殆どの人が買った株をすぐに売ってしまうために、買ったことを忘れてしまいなさいと言いたいのだ。

(スピリチュアル視点)
「忘れる」ためには、欲望、エゴを手放すことが必須となる。
エゴは目先の利が大好きだから、少しでも株価が上がれば即、売り飛ばしてしまう。
恐怖のエゴに支配されれば、悪いニュースで株価が少しでも下がれば目先の損を恐れてたちまち売り飛ばしてしまう。
そのような将来、後悔するであろう行動を回避するためには、「自己観察」という自己に潜むエゴを監視しエゴの行動パターンを見抜くワーク、また欲望を心理的に手放す「サレンダー」というワークを弛まず続けることをお勧めしたい。
これらのワークは1項で記した意識の目覚めも促す。

(まとめ)
我々の魂、意識は不死不滅で永遠であるが、この世のお金はこの身体と同様に天にまで持っていくことはできない。

従ってお金を得ることが人生の目的ではない。

だが、この世で生きている限り、お金を軽んじては生活できないし、生活できなければスピリチュアルワークもできないし善行もできない。
ましてや、

人の善意を利用してお金を不適切に得て平然としている人や組織がいる限り世の中はよくならない。

ゆえに私は意識の覚醒を目指すスピリチュアルワーク、現実社会における経済活動、その両方を大切にしたい。

私は、自己の内的・神秘体験だけでなく、今回のように投資体験についても皆さんに紹介して共有しているが、このような行為は私自身の身バレ、個人の特定がなされるリスクが伴うので本来は賢明な行為ではない。

だが私はそのリスクを受け入れ、

一切の見返りを求めず全ての知見、体験を無償で提供する。

私の投稿記事が参考になり、多くの人が経済的自立を果たし(できればFIRE)、夢を実現していくようになれば、この社会にも明るい未来が訪れると期待できるからである。

以上、読んでくれてありがとう。

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