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17 霊感・啓示・直観ーその事例(霊感編)

真理の探究を続けて実践していると、これまで紹介してきたように一般に見えない世界からいろいろなメッセージや援助を受け取るようになる。

今回はそのメッセージの種類とそれらを受信できるようになる方法について、新たな具体例も紹介しつつ書いてみよう。

まずはメッセージの種類。

以下に分けられる。

1 霊感ーインスピレイションーInspiration

別次元の存在から与えられる。
主に仕事や家庭、趣味等、現世で役に立つ

2 啓示ーレヴェレイションーRevelation

高次元の存在から与えられるメッセージ。
真理探求者に対する意識の覚醒を促すもの

3 直観ーイントゥイッションーIntuition

真の自分自身、ハート、魂から届く情報。
一瞬で全てを理解する能力

これらの定義、分類は私なりの経験を踏まえたものなので一般の定義とは一致しない。
その点は注意願いたい。

では以下解説しよう。

1 霊感ーインスピレイションーInspiration

別次元の霊的存在が何かを知らしめようとして、様々な方法を用いてメッセージが与えられること。

霊的存在が与えるから「霊感」。

読書中に出会った一文にピンとくることもあれば、夢や占い、虫の知らせ、シンクロニシティ(共時性、意味ある偶然)など方法は様々である。

現象的にはいずれも偶発的なもので論理的に関連性はないが、日常的に問題意識を持ち、問いかけをしているから与えられ、理解することができる現象である。

インスピレイションは言語を通さず、映像、ビジョンその他様々なシンボルを通じて、または絶妙なタイミングで直接関係のない別の出来事を通して得られる(シンクロニシティ)。

生き物、風景、天候、その他自然物、道具、お金、その他人工物、数字、形、人、服装など、万物の一つ一つにはシンボルとして、人類の深層意識レベルで受け継がれてきた意味がある。

夢占いは夢に出てきたシンボルの解釈を通じて行われ、誰もがその解釈を試みた経験があると思うので、理解は難しくないだろう。

従って、インスピレイションを極めるにはシンボリズム、象徴学を学習しておくと良いだろう。

なぜインスピレイションはヴィジョンやシンボルで伝えられ、直接言語で伝えられないのか。

インスピレイションは思考を経由せず潜在意識、右脳を通して得られるが、潜在意識や右脳は論理思考、言語処理ができないからだ。
(論理思考、言語処理は顕在意識と左脳の領域)

さらにインスピレーションは、普段からの問題意識がないと与えられたことに気づくことができず、せっかくの機会を活用できず無駄にしてしまう。

ーあるとき飾ってあった家族の写真が倒れて落ちていた。

ーある特定の数字がやたら繰り返して目に入る。

そのような場合は、自分が普段関心があるか、関わっている分野に関連したものであれば、気にした方がよいかもしれない。

ただし、インスピレイションで授かるメッセージは基本的に世俗的な事柄であり、それを与えてくれる霊的存在が高い次元とは限らない。

高次元の存在は人類の生活ー豊かか貧しいか、満足か不満足かといったことに関心はなく、その援助の目的は人類の意識の覚醒であり、上述2の「啓示」こそがそのためのメッセージ、援助である。

インスピレイションは自分の中の様々な悩みを解決してくれる可能性はあるし、実際に有益な情報は多いが、自分の中のエゴをコントロールできていなかったら、低次元の存在からメッセージが届くようになり、それを高次元からのメッセージと勘違いする人も多い。

占い師、宗教の教祖、セミナーの講師で金儲け主義の連中はそういうレベルなので近づかない方がいい。

と言っても、他人がどれほど注意しても、当人にカルマの縁があり、普段の心がけからそのような低次元と波長が合い引き寄せられるなら、悲劇は必然的に起こってしまう。

悲劇といえばシェイクスピアの有名な戯曲ハムレットがある。

ハムレットの父はクローディアスに毒殺され王位を奪われたが、その父の亡霊はハムレットに復讐を命令した。

真理の面からみれば、ハムレットの父のメッセージは自身のエゴからくるものであり、低次元のものである。

高次元からのメッセージであれば、必ず愛、許しが含まれるから悲劇を誘発することはあり得ない。

余談だが、シェイクスピアの作品はいずれも人間のエゴイズムを見事な表現で描いているので、真理探求の面からみても非常に役に立つ。

愛を知るには、反面教師としてエゴの働きも知る必要があるからだ。

さて、インスピレイションに関し、ささやかな私の例を幾つか紹介しておく。

<例1 宝くじ>

以下は20代の頃、夢の話。

夢の中で、町の片隅で何かボックスのような狭いところに人がいるのを見た。夢だからいろいろな情景を見たはずだが、起きたらそこだけ覚えていた。

そうはいっても、全然どうでもいい風景だったので気にもとめなかった。

それから1ヶ月も経たなかったと思うが、出張である町を訪れたことがあった。

そのとき、ちょっとしたデジャヴ感があった。

この風景どこかで見た・・・あっ、いつか夢で見たボックスだ!

通りを歩いている自分の位置といい、そのボックスの場所といい、位置関係も夢と全く同じだったからすぐにピンときた。

そのボックスというのは宝くじ売り場だった。

普段、宝くじなど買う習慣はないが、何かの縁と感じてその売り場に寄って宝くじを10枚購入した。

その後、当選発表を確認したら、そのうちの1枚が1万円当たっていた。

これが一億円とか、せめて百万円とかが当たっていればインスピレイションすごい! と言えるのだが、金額がショボいというか、あまりにも微妙であり自慢にはならない。

まあ普段宝くじなんて買うことがない私だからささやかなビギナーズラックだっただけかもしれないが、単なるビギナーズラックなら夢に出る必要はない。

どこの誰が私に1万円当てさせて一体何をしたかったのか、その程度のお金を欲しがっていたわけでもないし、私にとっては今でも謎である。

正夢というものは実際にあるというOJTをしてくれたという程度のものだと思っている。

<例2 絵画の購入>

こちらは夢でなくリアルな話。

何年も前になるが、私はある古物屋や古書店を巡っていた時期があり、ある日、ある古書店で一枚の絵画が販売されていたのに気づいた。

ある作家の描いた美人画で、いいなと思った。値段も適切で、私でもすんなりと買える価格であった。

ただし、額に入っておらず、別に購入しなければいけなかった。

私は額など持っていなかったし、そんなものどこに売ってるのかも知らないしそもそも別途探して調達するのは面倒だ。

なのであっさりと購入を諦めた。

その数日後、事務所の棚を職場仲間と整理していたあるとき、職場の人から声をかけられた。

「昔飾ってあった表彰状とか出てきたので捨てるんだけど額が余っちゃって。処分するの面倒だから、ヌートピアンさん、この額、持ってかない?」

「!」

その週末、店を再訪し、購入を諦めていたその絵を無事購入した。

その絵は今もその額に入れてリビングに飾ってある。

これもたまたま偶然と言う人もいるかもしれないが、偶然ならどれほどの確率だろうか。

私は額がないだけで購入を諦めるほど押しの弱い人間で、こういうメッセージがないと買わなかったりする。なのでこういうシンクロニシティは個人的にありがたい。

<例3 生まれてくる赤ちゃんの性別は?>

こちらもリアルな話。

今は一人暮らしだが、こんな私でも以前は妻と子供の3人暮らしだった。

私は20代に結婚し、30代になってからようやく
子供が授かった。

誕生まであと数ヶ月だったが、妻のお腹の中の赤ちゃんの性別はまだわからなかった。

ある日、男の子かなー、女の子かなーと二人で話しながら歩いていた。

そのとき、道の真ん中に、小さな子供用の靴が片っぽだけ落ちていた。

その靴は赤い色をしていた。

察した私は、生まれる子供は女の子だよ、と妻に言った。

数ヶ月後、女の子が産まれた。

おかげで子供の名前を早く決めたり衣服の準備も早期に始めることができた。

この例も、左脳・論理思考が強い人であれば、何も気づかなかっただろうし、偶然だと片付けるかもしれないが、人それぞれでいい。どちらでも、自分にとって納得できる方を選べばいい。

自分が理解できないことを理解したふりをすると、本当の理解をさらに遠ざけてしまうからだ。

まあこれらは真理探求には関係ないので、私にとっては最初に掲げた2の「啓示」や3の「直観」の方が大切ではあるが、インスピレイションを活用すれば人生が豊かになることは間違いない。

ただしスピ系の人は逆に、このインスピレイション、特にシンクロニシティにこだわりすぎる傾向がある。

彼らは、何か良い意味のシンボルがないかと道中、町中あちこち探し回り(ひどい場合はゴミ捨て場まで)、そこで何か気に入ったものを見つけるとこじつけで都合のいいように解釈する。
(当然ながら効果はない)

邪心なく、ナチュラル、自然体であることがインスピレイションを受け取る条件である。

さて、毎回記事が長くなりがちで、今回もそうなったので、2の「啓示」と3の「直観」については、次回にまとめて解説することにしよう。

今回も読んでくれてありがとう。

それではまた。

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