~新興勢力の台頭~
カティアの死(AR477)
カティアは42歳という若さで病死します。ガブリエルはその死を悼むと同時にフレイヤに対する不信感から信仰を捨て、ロツ・モア山に身を隠してしまいます。
カティアは後継者を定めていませんでしたが、残された側近全員で協議した結果、誰か1人が暗殺されても体制が崩壊しないよう、3名の代表が共同で地神教を主催することとしました。
もともと地神教は大陸内ほとんどの住民の信仰を集めており、白魔教はごく一部の信者が各地に存在しているだけだったため、カリスマに頼ることなく、体制が多少不安定になったとしても運営に問題は出ないとの判断でしたが、その判断は正しいとは言えないものでした。
地神教の崩壊(AR494)
3人の代表は地神教にはびこる腐敗を取り除くために奮闘し、なんとか平和を維持します。ですが、地神教神官の一部が欲望のままに行動し、白魔教の浸食を止める力は徐々に弱っていきます。かりそめの平和が続く中、多くの信仰は失われ、このころには地神教と白魔教の勢力は拮抗するようになります。かつての神官はスレヴィの誘惑に負けパイモンの信徒となりはて、夜になるとバンパイアを始めとするアンデッドが徘徊するようになります。
特にノーゼルでは白魔教の信徒が多く、かつてカティアを慕った者たちの危機感は最高潮に達します。
信仰から契約へ(AR496)
彼はノーゼルの北辺に住む神官の1人でした。カティアを慕い、地神教の凋落をひどく嘆いていたごく普通の人間、名をバルタザール。彼はごく普通の神官であり、マルファスがなぜあれほど強いのかを研究する歴史学者でもありました。
そして、とうとうその強さの秘密に達します。マルファスは信仰によって神の助力を得るものではなく、悪魔と契約をすることで代償・使役という関係を構築していたことを突き止めます。また、神はフレイヤ以外にも多数存在すること、スレヴィは契約によってその強大な力を手に入れた可能性があることも判明。
彼はカティアを見殺しにしたフレイヤに絶望していましたが、その上級神であるロキの存在を知るに至ります。そして、そのことを知った知神ロキは、気まぐれからバルタザールに自身との契約方法を教えるのでした。
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