~新時代の幕開け~
バルタザールはその主神ロキと、崇拝していたカティアが愛したアストレアの名前から、年号をLAとします。ただし、ここからは、複数の国が年号を作り、時系列が分かりにくくなりますので、アストレア歴をカッコつきで附番しております。
バルタザールの国(LA1【AR510】)
バルタザールは、支配欲を持つものではありませんでしたが、トゥヴェルを統べる便宜上、国家を作ります。その自治権は共和制に近く、バルタザールは国の最高司祭としての地位を確立します。国の名前はサンクリプト。ロキを信奉すること以外に制約はなく、強力な警察組織と、魔法による産業振興という、これまでになかった国家システムを持つサンクリプトは、人口30万人程度の小規模国家でありながら、奇跡的な平和と発展を維持することとなります。
サンクリプトの住人は、種族としては霊的に高い人間とエルフが大半を占めており、自然との調和を重んじる文化を持っていました。
国家は中央回廊を完全に取り囲むほどの大きさの巨大な城壁に囲まれておりましたが、ノーゼル・ヴェゼル・クェストラスの通行を完全に遮断するものではなく、頻繁に隊商は通行しておりました。これによりサンクリプトは通商国家としての発展も遂げるようになります。
国家の勃興(LA1~290【AR510~800】)
サンクリプトに中央回廊を分断され、統一国家が分断した結果、ノーゼル、ヴェゼル、クェストラスの3地域には数多くの国家が発生し、その数は合わせて300余りになります。
その後、300年余りの間に多くの国が滅び、従属した結果、ノーゼル8か国、ヴェゼル4か国、クェストラス5か国に集約され、これらの国とサンクリプトを合わせた合計18か国が、大陸の制覇をかけて争うこととなります。
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