ロキの暗躍
バルタザールの躍動(AR503)
本来であれば代償をともなう契約によって力を与えるのは悪魔・魔神のやり方ですが、神と契約を結ぶことが不可能というわけではありません。
ロキがバルタザールに示した契約の代償は、ロキの力を源とする強大な魔法が使えるだけの強じんな精神力・魔力・肉体を身に着け、その生涯を捧げること。その代わりバルタザールにロキの力の片鱗を顕現する力を約束します。バルタザールはカティアが守ろうとしたこの大地を平和にすることができるならすべてを捧げることを覚悟し、ロキのささやきに耳を傾けます。
そして、バルタザールは5年余りにわたって命がけで自身を鍛えぬき、ロキとの契約を果たします。
ロキの啓示に従いバルタザールは、北辺からノーゼルを通過し、トゥヴェルを攻略し始めます。地神教はカティアが不在で弱体化しているのに加え、ノーゼルは白魔教が多く、その抵抗は極めて弱かったこともあり、バルタザールは容易にトゥヴェルに到達。その強大な魔力で付近の軍隊・警察を制圧、ロキの力に基づく強大な魔力を使い、巨大な砦を築き上げます。
サウンドドラゴンの降臨(AR510)
バルタザールはトゥヴェルに巨大な砦を築き、そこに多くの亜人種や魔獣、アンデッドを配備します。彼は砦を強固に固め、ノーゼル、ヴェゼル、クエストラスの3方向からの激しい攻撃に耐えます。
彼の狙いはトゥルヴィの地下深くに眠るサウンドドラゴンを召喚し、その能力を通じてトゥルヴィ全土に自身の言葉を伝えること。
彼はサウンドドラゴンの召喚に成功すると、大陸全土に、回廊は認められた商人のみ通行できること。神への信仰は自由だが悪魔崇拝(悪魔との契約)は認めないこと。これを守らないものは、バルタザールが所有する強力な軍隊が、大陸のどこであろうと駆けつけて、対象となる勢力をせん滅すること、そして、アストレアの終焉を宣言します。
その裏でロキは、世の中に存在する数多くの神の情報だけでなく、悪魔との契約手法の情報についても人間界に広めているのでした。
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