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火の魔法 Part4

火の魔法はやっぱり派手でいい!でも、ただ燃やすだけで単純すぎるというのが欠点に思えます。
そこでもう少しひねりの利いた火の魔法を少し考えてみました。

燃やしながら破壊する炎

硫黄の炎は青色をしています。青い炎を上げながら毒性の酸性ガスを吐き出し、水と混ざると金属を溶かす液体になる。この一連のプロセスをさらに極端にしたものが青い炎の魔法です。
通常硫黄を燃やすだけでは亜硫酸ガスにしかならず、水に吸わせても硫酸にはなりませんが、この魔法は青い炎を上げながら濃硫酸の雨を降らせるというとんでもなく危険な魔法です。
攻撃範囲のすべての草木は死滅し、金属も岩石もボロボロに崩れ落ちて何もない荒野となる。
小規模だとあまり怖くないという欠点はありますが、街一つを覆うような巨大な炎を生み出せば、敵の拠点を死の街にすることも可能という、普通の魔法使いは忌避する魔法になります。

黒い炎

本来真っ黒の炭素ですら、高温になると赤い光を放ちます。炎を呼べるもので真っ黒というのは普通考えられないものでしょう。
でも、ここは神の力を使って・・・
黒とは、すべての光を反射せず吸収する存在です。つまり、すべての波長の光を吸収して熱エネルギーに変えるというメカニズムを使えば、真っ黒で高温という矛盾した状態を作り出すことができるようになるわけです。
外部の光を吸収するということは、黒い部分以外の温度はむしろ下がり、黒に触れたものだけが高温で破壊される。超指向性攻撃魔法!
雷に似たような形状で対象に襲い掛かる。獪岳(かいがく)が使った熱界雷に似たような外観をしています。

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