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メンタルヘルスも犯罪も予防が大切

長く、犯罪や触法行為に関する仕事をしてきた。
というと、どういう職場を思い浮かべますか?

警察、裁判所、少年鑑別所、少年院、刑務所、拘置所、児童相談所、保護観察所、とかかな。

犯罪や触法行為というのは文字通り法に触れる行為。なので、職場は公の機関が多くなる。

そして多くの場合、そこで働く人は、「法に触れてしまったことが発覚した人」と出会うことになる。
「法に触れてしまいそうな人」「法に触れているけれど発覚していない人」にはあまり出会わないのではないのかな?

でも、どんな犯罪者でも、「してしまう前の段階」があるはず。

犯罪をしてしまった人の話を伺っていると、「ああ、あの時の分かれ道で違う道を選択していたら、犯罪をしなくても済んだんじゃないかな」と思うことがよくある。

そういう知見は、再犯防止に役立つ。役立つんだけれども、できれば最初の犯罪行為の前に、そのサポートができていたら、人生は大きく違っていたのではないかと思うと、やはり予防が何よりも大切だと感じる。

日本で、犯罪予防というと、どうも、被害者側の視点に立つものが多いように感じる。
「どうしたら犯罪にあわないだろうか?」という視点の予防。
犯罪にあう確率を下げる取り組み。
もちろんそれもとても大事。

それに加えて、犯罪をしてしまう側がしないようにするためのサポート、そういうもが必要だと感じる。

今ある資源でいうと何があるだろう?精神科クリニック?精神保健福祉センター?
よくない行動をしてしまいそうだ!助けて!
そういう声を聴いてもらえる場所がありますか?ないのであれば、作りたい。そう思っている。


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