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不登校とママ友づきあい

私にとって、去年度の一年間はとてもつらい一年だった。
息子の不登校が始まり、仕事も忙しかった。

私の余裕のなさが、息子にも伝わり、よくなかったなあ、と思う。
振り返ってみれば。

その中で、私の余裕のなさに拍車をかけていたと思うのが、息子の友達のママ(Aさん)との付き合いだ。

私は以前からこのAさんが苦手だった。
その理由ははっきりしていて、悪口陰口噂話が多いから。たまに会うだけの私にすらあれこれと言うくらいだから、普段親しい人に対してはいかばかりか、と推察できた。ママ友同士のトラブルもいろいろあるようだった。
今までも、学校行事で偶然会って話をすると、私はなるべく右から左へと話の内容をスルーさせて聞いていたが、それでも、帰宅してもしばらくの間だいたいいやな気分になっていた。

なので、私は普段からAさんと極力かかわらないように、過ごしていた。

そのAさんとの付き合いが、昨年度1年は非常に多かったのだ。なぜなら、学校にいけない息子がAさんの息子さんグループの仲間とだけは連絡をとることができており、そのため必然的にいろいろと話をしたり一緒に出掛けようと誘われることが増えていたからだ。

これが地味にダメージだった。

ちなみに今は、子供同士の付き合いはあるものの、私とAさんの付き合いはほとんど途絶えている。めちゃ平安。

だけど去年の私は、変に「頑張らなければ」と思っていて、娘さんからの情報でうちの息子の状況を知ったAさんからのメールやお誘いに結構のっていた。
Aさんも実際心配してくれたり、励まそうとしてくれたところもあったのかも、とは思う。「4月からいけるようになるといいね!」「ほんとにかわいそう」と何度も言ってくれていたから。

だけど、これまでの経験から、「私と話したことをよそであれこれ話してるんだろうなー」とか思ったり、「それは嫌味として言っているんだろうなあ」などと考えてしまったりということもしばしばで、やっぱり付き合うのにはかなりのエネルギーがいった。

結局私の「頑張り」とAさんの応援もむなしく、息子は、今年4月からも学校に行けていない。

学年が変わった時点で行けるようになることを期待して頑張っていた私は、かなり落ち込んだ。多分2週間くらい引きずった。

でも、いったい何がそんなに落ち込む必要があったのか、と今なら思う。
その時のダメージの中身を振り返ってみると、「私がこんなに嫌なこと我慢して頑張ったのに」という勝手な思いが渦巻いていたから。

これって息子に対してもAさんに対しても、ほんと失礼なことだし、余計な思いだった、と思う。

Aさんのことは嫌いだけど、なんか付き合いをしていたら息子学校行けるかも、と期待していた自分がいた。
そういう利己的な自分がそこにいたわけ。

でも結局、どんな手を使っても自分の思い通りに動かそうと思っても息子は動かないし、私自身も、自分が心では嫌だなと思うことを無理やり続けていても決してうまくはいかないわけだった。

今はもう、そのような無理をしないように、ひたすら、息子に対する期待と現実のすり合わせをしていこうと思っている。
今のほうが断然楽だし、息子も明るいしよく話す。
今日もフリースクールに出掛けて行った。その前に学校に顔も出した。全部彼が納得して決めたこと。私もできる範囲のことを手伝う。

子供が不登校になると、何とかしようと親も無理しがちになるけど、ほんと、無理は禁物。

今はいろんなことに対して、「今はそれでいい」と思っている。

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