Engineering Managerとしての組織面で取り組んでいることの整理
はじめまして、やまだ( @masaofyamad )です。
医師の臨床現場における情報収集や活用を支援するプロダクトを開発・運営する株式会社HOKUTOでEMをしています。
直近はQAチームのリーダーとして方針決定や施策実行をしつつ、EMとしてはメンバーとの1on1やエンジニア採用をしてまして、エンジニアとしては「エラー監視ツールで拾ったエラーを修正する妖精」として働いています。
今回のテーマは「Engineering Managerとして取り組んでいることの整理」です。
とはいえ、弊社ではEMに関して「エンジニア業務に加えてピープルマネジメントを行う」以外に厳密な定義があるわけではないので、あくまでも「"著者の" "開発組織を改善する際の" Engineering Managerとして取り組んでいることの整理」についての発信です。
バリューに沿った行動指針
具体的な話の前に、弊社はバリューの一つに「For Objective(明確な目的を設定し、達成することに執着する)」というものがあります。
そのため「とりあえず、なんか必要そうだからやるか」「この取り組み良さそうだから取り入れるぞ」などは基本的に推奨されておらず、
と考える必要があります。
これはEMとしての活動も例外ではなく、筆者はEMとして「強い開発組織を作っていくにあたって優先度の高い問いはなにか?」を探して解決することを求められています。
そのため、EMとしては頻回に「強い開発組織を作るにはなにに手をつけるべきか」を判断する必要があるのですが、その判断が局所最適なものではなく、なるべく全体最適になるように全体を俯瞰で見れるなんらかの手法が必要です。
このような背景があり、組織について考える際は下記のような開発組織の改善サイクルの構造を意識して行動しています。
組織の改善サイクルについての考え
組織や採用周りの施策を持つ際は、下記のような構造を考えています。
また、この図は「組織の改善」という超絶複雑なテーマを筆者の独断で切り抜いたものなので色々ツッコミどころ満載かもしれませんが、そこはご了承ください。
この図は、
といった考えを示しています。
中身はほとんどありふれた内容ですし、組織の改善といいつつ「組織の強化」が内包されていたりと、もっと良い図式化があると確信してますが、この構造化では「(日頃の業務を超えて)全体像が見えること」や「眺めていると色々疑問が出てくること, 発展的な思考につながること」が大切だと考えているので、ある程度ざっくりしてても別に良いかなと思ってます。
また、弊社においては ① > ② > ③ > ④ の順番で結果に与えるインパクトが大きく、重要度は高いです。
例えば、理想状態への解像度が高くないと理想状態に辿り着く組織のカルチャーや評価設計、個人の目標設定がブレブレになってしまいます。
その結果、細かい部分で「この会社において重要なのはどちらなのか?」の判断ができなくなり、知らぬ間に追い求めている文化と実態の乖離が大きくなり、文化の形骸化が起きてしまいます。
例えば、
・組織の調和を重視して「合意形成や調和を重視し、ステークホルダー内で十分な議論を重ね全員が納得できる意思決定をする」という行動を徹底する
・意思決定の速さを重視して「施策は意思決定者の責任で決定が下され、意見の総意は重視しない」という行動を徹底する
この2つは両立が難しいものの、混同されることが多いと思っています。
これらが混同してしまうと、
といった状況になりえます。
今取り組んでいること
この全体像を常に頭に置いているため、事業や経営全体に関わる①, ②に関しても、意思決定権こそないものの早急に理解した上で意見や疑問があればなんでも投げるようにしています。
また、上記の全体像を落とし込んだ上で、これまでは③の業務として「エンジニアカルチャーを明文化する」「評価制度の設計に関わる」といった業務などを行ってきましたが、直近具体的に取り組んでいる業務は④の「組織の強化」「採用の強化」部分が中心となっています。
以上、EMとしてよりよい組織を作っていくために考えていること・取り組んでいることの整理でした。
さいごに
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今EMやエンジニアをしている方に少しでも役立つ情報があれば幸いです。
もしフィードバックやアドバイスがあれば、ぜひ教えてください。
また、この記事は組織周りに関する全体像の話をさせていただきましたが、今後は開発・QA関連の内容や組織関連のもっと細やかな部分に関しても発信していきたいと思っております。
最後に、弊社では全社的に採用を進めています。
特に開発組織だとQAエンジニア、シニアWebエンジニアの方を募集してます
とてもバリューの浸透度合いの高い会社でして、下記のバリューに納得感を持っていただける方とっては、本当に居心地が良くやりがいのある職場環境だと思っていますので、カジュアルにお話しさせていただけますと嬉しいです。
カジュアル面談は下記のページから応募可能です!
参考
バリューに関する詳しい紹介ページ
Webエンジニアの募集要項
QAエンジニアの募集要項
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