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正しい着装は大切ですよ、ってお話

前回、お子さんには身体に合った防具を、といったお話をさせていただきました。
で今回はその着装について、思うところを書いていこうかなと思います。

まずは道着・袴。
道着はやはり前の合わせが大事ですよね。
お稽古後に前がはだけてヨレヨレ、というのはちょっとみっともないです。あれって、せっかくきっちりと合わせても、袴を穿く際にずれてしまうんでしょうね。それで緩んでしまって、終わるころには・・・。
なので袴を穿いた後に内側(袴の横から手を入れて)からしっかりと引っ張って合わせてみるといいです。

その袴ですが、基本は『前下がり後ろ上がり』と言われてますね。
確かに前が上がってると、どこかの丁稚さんみたいで、ちょっと笑えます。あと、背板がしっかり背中を支えていると、それだけで背筋が伸びやすいです。なので、腰よりやや上の位置にくるように意識してみてください。

次に垂ですが、背板の下で思いっきり交差させているのをよく見かけます。
これって、せっかく袴をきちんと穿いても、背板が浮いてしまってもったいないです。
なので、きちんと背板を支える位置で着装してみてください。
けっこう、シャンとした姿勢になります。

胴はやや下げるのを意識してもらっていいと思います。
肩紐をしっかりと、乳革に巻き付けて締めることを忘れないでください。
あと、後ろが縦結びになっていると、ちょっと残念です。
初めのうちに、正しい結び方を憶えてもらうようにしたいですね。

籠手をはめてから、内側の紐を締める必要はありません。
籠手の紐がぶらぶらしてるのは見苦しいので、試合の時などは審判から注意されますので、普段から気を付けていきましょう。
また、そこそこの余裕がないと、打たれたときに直で衝撃が腕に伝わりますので、大人でも泣きたくなります。
今は衝撃を緩和する良質のサポーターがあるようですが、できるなら着けずに頑張ってもらいたいですね。
ですが、手袋はアリだと思ってます。
手に合ったものなら、よりしっかりと竹刀を握ることができますし、何よりあの殺傷能力の高い独特な臭いを緩和させることができますので。

手ぬぐいはいろんな巻き方がありますよね。
先生によっておすすめがあるんでしょうか?
私は後頭部から巻き付けるオーソドックスなタイプです。
お稽古中に、手ぬぐいがずれて前が見えない、となる子どもがよくいます。
あれって、ほとんどの場合前髪にかかってるんですよね。
髪の毛って、根元から毛先にかけてすべるようになっているので、前髪に乗っかってる手ぬぐいは必然的に前にずれてきます。
しっかりと前髪を上げて、おでこで止めるようにしてあげてください。

あと、前で同時にクロスして上にあげる子がいますが、あれもずれやすいです。左右どちらからでもいいですから、片方ずつ顔を覆うように巻いた後、上にあげてみましょう。
それだけでずいぶん違うようになると思います。

最後に面ですね。
よく首のうしろで面紐を結んでいる子を見かけますが、正しい結び位置は目の後ろあたりです。
首で結ぶと面の重さのバランスが崩れ(面金の重さに負けて自然と下を向きます)それを支えるため、首に余計な負担がかかります。
また、激しい打ち合いの最中に竹刀が絡んで、面が外れる場面をたまに見かけます。
試合後、先生に「しっかり結んどけ!」と怒られたりしますが、気にしなくていいです。
面が外れることで危険と感じる向きもあるようですが、それは逆だと思います。
面が取れることで衝撃を逃がしているわけですから、首で結んでいると面が外れず、その衝撃を首がまともに受け止めることになります。
安全のためにも、目の後ろでしっかりと結ぶようにしてください。

正しい着装ができていると、正しい姿勢、正しい構えになり、正しい構えは大変かっこよくて美しいです。
わが子が凛々しく見えるのは嬉しものですよね。
なので、着装は細かく見てあげるようにしていきましょう。






































































































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