剣道を勧める理由

当たり前なんですが、剣道って「武道」なんですよね。
で、武道って競技性よりも精神性を重視するんです。
剣道もその理念は「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」と記されています。

精神性を重視すると「精神論・根性論」に向かいがちですが、すべてがそうではありません。
まあ、そっちに行きがちな先生もいはりますが、その辺のことはまた日を改めて書こうかなと。

で、精神性の話ですが、武道全般に使われる言葉として「礼に始まり礼に終わる」というのがあります。
実はこれって、何も武道に限ったものではないですよね。
例えばプロ野球。
ほとんどの選手がグラウンドに入るとき一礼をし、試合終了後に去るときも一礼してます。
これらは他の競技でも見られますよね。

ただそれが、競技性にまで浸透しているかといえば、決してそんなことはないと感じてます。
あったら「報復死球」なんて言葉は存在しませんもん。

ところが剣道では、その精神性が競技性を上回ったところに存在します。
そもそも反則に「見苦しい引き上げ」というのがありますから。
要は「お行儀が悪い」と反則になるわけですね。

良く知られているところでは、一本取ってガッツポーズをすると取り消される、というやつがあります。
競技性に重きを置いているなら、そんな理不尽なことないですよね。

で、私が剣道を勧める理由はここにあります。
根性論、精神論に依らずに精神性を高めることができる、と思うからです。
実際、入会当初はやんちゃで落ち着きのない子も、防具を着け試合をするようになると、お稽古前にはしゃいでいても、正座をして礼をすると一人前の剣士の顔になります。

決して、やんちゃ坊主的な個性がなくなっているわけではなく、メリハリというかオンオフの切り替えというか、そういうのができるようになります。また、相手を敬う、お互いに尊重するといった、人として大切な部分が自然と身に付くと思ってます。

ただこれらも、いい指導者に巡り合うことができれば、というところではあるのですが…。
立派な先生が多数いらっしゃる中、ただ年齢を重ねただけの残念な大人、といった指導者が存在するのも事実でして。

次回はその辺について愚痴っていこうかな、と思ってます。



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